爆心地

コスプレイベントと言うものに参加したのは始めてだったけど、こんなにもコスプレをする人間がいっぱいいたということに私は多少驚いていた。
「椿ちゃんかっこいいよ～」
「そう？変じゃない？」
「似合ってるッスよ～。」
「スタイルがいいですからね」
「それにしても、けっこういっぱいいるのね」
「けっこう規模のでかいイベントッスから」
「迷子になったら大変ですよ」
「はぐれないようにした方がいいわね・・・」
「手ぇつなぐ？」
「別にいいわよ。こどもじゃないんだから」
「いいじゃない減るものじゃなし」
私たちはFINAL　FANTASYのコスプレをしている。私がライトニングで、桂はラグナで、華はヴァンで、幸がカインという役らしい。どういう関係なのかは資料で見ただけだからさっぱり分からない。
「面白い絵になってるッス」
「ふぅ・・やっぱり胸の詰め物が・・・」
「そこは仕方ないよね～」
「なんでこうゲームのキャラクターって胸が大きいのかしらね？」
「それでも一応控えめなんッスよ？」
「桂～」
前方からティファのコスプレをした女性が近づいてきた。横にはユウナのコスプレをした女性もいる。
「凪と蛍も来たッスよ」
「あの人達も仲間？」
「紹介しますね。こちらが凪でこちらが蛍です」
ティファの方が凪で、ユウナの方が蛍というらしい。
「初めまして。凪です」
「初めまして。蛍です」
「初めまして。」
「すごい美人だからびっくりしちゃった」
「写真より実物の方がキレイだね」
「写真なんていつの間に見せてたのよ」
「えへ★」
「まさか男だよ展開はないわよね？」
「心配しなくても女の子だよ？」
凪がほらといいながら私の手を引っ張って自分の胸に触れさせた。たしかに詰め物じゃないリアルな感触・・・と同時に激しい敗北感を味わうことになった。
「椿さんもスタイルいいよね」
「自前はCも無いのよ・・・」
「胸が全てじゃないよ？」
自前でIはありそうな胸に言われても、説得力が無い。
「揃ったことですし撮影しません？」
「それもそうッスね！」
「すみませーん。一緒に写真撮ってもらえませんか？」
急に背後から女の子の三人組に声を掛けられた。記憶が正しければユウナ・リュック・パインのコスプレのはずなんだけど、一人はやけに背が高いし、もう一人はやばいぐらいに太いし、もう一人はかなり背が低い。こう言っちゃ失礼だけど、資料で見たメーガス三姉妹の方が似合ってると思った。
「いいよ～」
「ありがとうございます！」
何枚か撮影すると三人組は去っていった。
「ちょっとびっくりしたわ」
「こういうのって結局は自己満足だからね」
「本人が楽しいならそれでいいんッスよ」
「そういうものなのね」
「細かいこと気にしてたらコスプレなんてできないよ～」
「あの姿で出てくるのは勇気がいると思うわ・・・」

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[01]　名前　春野　椿
[02]　読み　ハルノ　ツバキ
[03]　あだ名（通称）　椿ちゃん　
[04]　年齢　23歳
[05]　職業　通訳
[06]　誕生日　6月9日
[07]　血液型　B型
[08]　身長体重　163cm　53kg
[09]　家族構成　父
[10]　性格　思ったことははっきり言う　
[11]　一人称　私
[12]　趣味　旅行
[13]　癖　考え事してる時は爪を噛む
[14]　生い立ち　3歳の頃に両親が離婚して、父と共に渡米。23歳の時に日本に帰国。
[15]　住まい　最寄り駅から徒歩10分いないのアパート
[16]　所持品　携帯　財布　化粧品　電子辞書　万年筆　手帳　ハンカチ　ティッシュ　ハンドクリーム
[17]　髪の色　栗色
[18]　瞳の色　緑っぽい茶色
[19]　服装　家ではラフなかっこう　仕事はスーツ
[20]　視力　両目とも１・５
[21]　優しさ　★★★☆☆
[22]　清潔度　★★★★★
[23]　社交度　★★★★☆
[24]　好きな食べ物　野菜　鶏肉以外の肉　　
[25]　嫌いな食べ物　鶏肉　生魚
[26]　キャラクター作成日　忘れた
[27]　イメージカラー　　　深緑
[28]　イメージソング　　　－－－－－
[29]　このキャラを作ったきっかけ　双子のキャラを作ろうと思って
[30]　質問回答日　2012年4月13日

[01]　名前　桂
[02]　読み　カツラ
[03]　あだ名（通称）　桂
[04]　年齢　不詳
[05]　職業　モデル
[06]　誕生日　4月4日
[07]　血液型　O型
[08]　身長体重　172cm　ヒミツ☆
[09]　家族構成　不明
[10]　性格　オカマ
[11]　一人称　私
[12]　趣味　コスプレ　衣装作り
[13]　癖　　語尾が伸びる
[14]　生い立ち　台湾で生まれてその後日本に来た。
[15]　住まい　　椿と同じアパート
[16]　所持品　　携帯　財布　化粧品　ハンカチ　ティッシュ　香水　
[17]　髪の色　　黒（ピンクなのはウィッグ）
[18]　瞳の色　　黒（涙色なのはカラコン）
[19]　服装　　　女の子っぽい服装
[20]　視力　　　両目とも２・０
[21]　優しさ　　★★★★★（好きな相手限定）
[22]　清潔度　　★★★★★
[23]　社交度　　★★★★★（外面はいい）
[24]　好きな食べ物　いちご
[25]　嫌いな食べ物　納豆
[26]　キャラクター作成日　忘れた
[27]　イメージカラー　ピンク
[28]　イメージソング　－－－－
[29]　このキャラを作ったきっかけ　オカマキャラが欲しかったから
[30]　質問回答日　2012年4月13日

[01]　名前　幸
[02]　読み　ユキ
[03]　あだ名（通称）　幸
[04]　年齢　不詳
[05]　職業　謎
[06]　誕生日　7月1日
[07]　血液型　A型
[08]　身長体重　169cm　57kg　
[09]　家族構成　謎
[10]　性格　しっかり者
[11]　一人称　私
[12]　趣味　コスプレ　読書　細かい作業
[13]　癖　敬語喋り
[14]　生い立ち　謎
[15]　住まい　　どこだろう？
[16]　所持品　　携帯　財布　ハンカチ　ティッシュ　電子辞書　裁縫キット　
[17]　髪の色　　茶色（青いのはウィッグ）
[18]　瞳の色　　茶色（青いのはカラコン）
[19]　服装　　　機能性重視
[20]　視力　　　両目とも２・０
[21]　優しさ　　★★☆☆☆
[22]　清潔度　　★★★★★
[23]　社交度　　★☆☆☆☆
[24]　好きな食べ物　きのこ類
[25]　嫌いな食べ物　漬物全般
[26]　キャラクター作成日　忘れた
[27]　イメージカラー　青
[28]　イメージソング　－－－－
[29]　このキャラを作ったきっかけ　桂の仲間がほしかったから
[30]　質問回答日　2012年4月13日

[01]　名前　華
[02]　読み　ハナ
[03]　あだ名（通称）　華
[04]　年齢　不詳
[05]　職業　不明
[06]　誕生日　8月30日
[07]　血液型　B型　
[08]　身長体重　170cm
[09]　家族構成　謎
[10]　性格　明るい
[11]　一人称　私
[12]　趣味　コスプレ　スポーツ全般
[13]　癖　語尾に～ッスが付く
[14]　生い立ち　謎
[15]　住まい　　どこだろう？
[16]　所持品　　幸とほぼ同じ
[17]　髪の色　　黒（赤いのはウィッグ）
[18]　瞳の色　　黒（赤いのはカラコン）
[19]　服装　　　動きやすさ重視　　
[20]　視力　　　両目とも２・０
[21]　優しさ　　★★★☆☆
[22]　清潔度　　★★★☆☆
[23]　社交度　　★★★★★
[24]　好きな食べ物　肉
[25]　嫌いな食べ物　ウニ
[26]　キャラクター作成日　忘れた　
[27]　イメージカラー　赤
[28]　イメージソング　－－－－
[29]　このキャラを作ったきっかけ　桂の仲間がほしくて
[30]　質問回答日　2012年4月13日

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「ジブリ三昧ね・・・」
「何回見ても飽きないところがすごいよね～★」
「今度一緒にジブリコスでもするッスか？」
「椿さんは何がいいですか？」
「クシャナ」
「即答？！」
「装備品が難しそうですね・・・あの甲冑とか」
「可愛らしい役は絶対似合わないからね」
「椿ちゃん可愛いよ～！」
「椿さんのクシャナもいいと思うッスよ。美人だし」
「あなた達はどういうコスプレしてるの？」
「マンガとかゲームのキャラがほとんどッスよ」
「よかったら一緒にイベント行きませんか？」
「私が？」
「楽しいよ～♪」
いつのまにやら私までコスプレイベントに参加することが決定したらしい。
「そのイベントでは何のコスプレをするの？」
「今度のはゲームキャラで行くッス」
「椿ちゃんはFINAL　FANTASYって知ってる？」
「名前ぐらいは知ってるけど、私ゲームしない人間だから」
「参考までにこれを見ておいてください」
幸が鞄からなにやら分厚いファイルを出してきた。中にはキャラクターのイラストや説明がビッシリと書かれている。
「こんなの持ち歩いてるの？」
「普段は持ち歩いてないですよ？」
「集まる時だけだよ～★」
「男性キャラのもやったりするの？」
「普通ッスよ？」
「・・・桂が男なのは知ってるけど、まさかあなた達・・・も？」
「言ってなかったんですか？」
「聞かれなかったから～」
「そういうことは先に言っておかなきゃダメッスよ～」
「大丈夫ですよ？女性は恋愛対象じゃないので」
「え・・・つまり男が好きなの？」
「野郎は嫌ッスよ～」
「美術品を鑑賞する気持ちだと思えばいいよ～♪」
「そこら辺の野良狼と一緒にされたくないので」
「野良狼ってねぇ・・・」
「それじゃそろそろ帰るッスよ」
「お邪魔しました。」
「また遊びに来てね～★」
「お呼びとあれば即参上ッスよ！」
分厚い資料集を残して幸と華は帰っていった。
「桂の友達ってみんなあんなかんじなの・・・？」
「ん～・・・どっちかっていうとそうかも～」
「そうなんだ」
「夜中に襲ったりしないから心配しなくて大丈夫だよ～？」
「桂がそんな人じゃないことぐらい分かってるわよ。そうじゃなかったら同じ部屋になんて住むわけ無いでしょ？」
「それもそっか～」

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「はい」
ドアを開けると、桂の友人と思われる派手な青い髪の女の子と、赤い髪の女の子が立っていた。
「初めまして。私は幸といいます」
「初めまして。華っていうッス」
「準備できてるから～入って入って★」
「お邪魔します」
「お邪魔するッス！
二人はきちんと靴をそろえてから部屋に入った。
「いい部屋ッスね～。」
「何か手伝うことはありますか？」
「後は食べるだけよ」
「あっそうそう・・・お土産持ってきたんッスよ」
華はそういって箱を渡してきた。
「気を使わなくてもよかったのに」
「ペアのカップです。よかったら使ってください」
「見てもいい～？」
「いいッスよ～」
白地にピンクと水色のハートが描かれたカップは、なんだかカップル用の物に見えた。
「なんか～新婚さんみたい～★」
「こういうの好きでしょう？」
「さすが幸～★どストライク～♪」
「ところで・・・三人はどういう友達なの？」
「コスプレ仲間だよ★」
「椿さんも今度一緒にどうッスか？」
「椿さんは美人だから、どんなのでも似合いそうですね」
「面白そうね」
「衣装とか作ってあげるよ～♪」
「撮影会したいッスね」
「小道具は任せてください」
いつの間にか私までコスプレ仲間に入れられていた。別にそういうのは嫌いじゃないからいいけど・・・。
「椿さんも、もっと肉食べるッスよ。さっきから白滝ばっか入れてるじゃないッスか」
「食べてるから大丈夫よ」
「幸はしいたけばっかり食べてるし～」
「いいじゃないですか、好きなんですから」
「やっぱ豆腐は木綿ッスね」
「うどんは最後でいいですか？」
「いいわよ」
「食後は映画でも見る～？」
「こんなこともあろうかと・・・レンタルしてきたッスよ～」
「独断と偏見で決めさせていただきました」
「片付けは私と幸でやるッスよ」
「お客さんにそんなことさせられないわよ」
「ご馳走になったのに何もしないわけにはいかないので・・・」
「三人でやっておくから、椿ちゃんは休んでて★」
「じゃあ分担決めるッスよ」
「私が洗うので、華は拭いてください。桂は片付けを」
「了ー解っ！」
「オッケーィ★」
私が入るスペースは無さそうだったから、おとなしく待ってることにした。

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