爆心地
小心者の小心者による小心者のためのブログ
歴史オタクが審神者になったら 3 
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現在確認されている刀剣がすべて揃っていて、しかも審神者本人の警戒もゆるゆるだったから本丸を乗っ取るのなんて簡単だと思ってた。そんな時期が私にもあった。呪具と香はあっさりと持ち込めたし、私の魅力があれば刀剣達はあっさり私の側に寝返るだろうと思ってたのに、現実はそんなに甘くなかった。
「主ぃぃぃぃぃ!!いい加減風呂に入ってください!」
「今いいところなんだよー」
「もう三日です!我慢の限界です!」
「まだ三日だろー?」
ここの審神者はものすごくものぐさだった。本丸の他の場所は大丈夫だったのに、審神者の部屋と思われる部屋は一言でいえばカオス状態だった。よくあんな場所で寝起きできるものだと本気で思った。乾燥させたマンドラゴラみたいなのが置いてあったり、謎の液体に漬かった謎の物体が棚に陳列されてるのを見た時には、こいつ黒魔術師なんじゃ?とか思ってしまった。
「あの~この本丸って、現在確認済の刀剣は揃ってるって聞いてるんですけど、姿が見えない方たちはどうしてるんですか?」
「あー・・・あいつらなら蔵に仕舞ってるよ」
「え?!どうしてですか?!顕現させて使ってあげないと可愛そうじゃないですか」
「いやー練度上げが途中の奴らがいるのに新参者にまで手回らないって」
この本丸に来たらレア5の三日月・数珠丸・大典太・大包平・小烏丸なども見ることができるものだと思っていたのに、顕現してるレア5は三日月だけで他は蔵に入れられたままだったのにはがっかりだった。まぁ本丸が手に入れば自動的にその刀も自分の物になるんだから、顕現はそれからやればいいと思っていた。
「君はまたそうやってだらしないかっこうで・・・!今は女の子もいるんだよ?」
「見習いはここまではこないだろ。」
「だからといってそんなかっこうでうろついたらダメだよ」
「なんでだよちゃんと上下着てるんだからいいだろが」
夜中に本丸の中を探索してたら、審神者がTシャツとパンツだけの状態でいるところを見てしまった。ぼさぼさの長髪と髭面を見ればだらしない人間だってことは分かってたはずなのに、あんなかっこうで本丸をうろついてるなんて思わなかったから正直驚いた。もっと言うとパンツの柄が前衛的すぎてもうどこから突っ込んだらいいのか分からない状態だった。いくら男所帯だからってあれはどうかと思う。
「主ぃぃぃぃ!!またそんな物を食べて!!」
「うるさいなー。一本で満足できるバーのどこがダメなんだよ」
「いつも言ってるではありませんか!朝餉も昼餉も夕餉もちゃんと主の分を作っているのですから、そんなものを食べずにきちんとした食事をしてください!」
「今こっちに集中したいんだよー」
審神者は求められる日課はこなしてたけど、それ以上のことはしていない様子だった。書類の提出期限は守ってるようだったけど、どう見てもやる気があるようには思えない。それなのに不思議と刀剣達には慕われているようだ。その証拠に私が持ち込んだ呪具も香も全然効果が得られなかった。効果は実証済みだったのにも関わらず、どの刀剣も私に靡くことがなかった。
「政府からメールが来ていたでしょう?この本丸を私に譲って出ていくようにと」
「メールぅ?そんなの見てないな。メールなんて来てたか?こんのすけ」
「はい。私は何度もメールが来ていると申し上げたはずです」
「そうだっけか。悪いな解読に夢中で気づかなかったわ」
「とにかく、政府からの命令ですから本丸から出て行ってください」
「そんないきなり出ていけって言われて、はいそうですかってなるわけないだろ。第一どこに行けって言うんだよ?」
「あなたには新しい本丸に行ってもらいます」
ここを追い出されたら、この審神者が向かう先は新しい本丸じゃなくてブラック本丸跡地なんだけど、そんなことは私には関係ない。私はレアや入手困難な刀が揃ったこの本丸さえ手に入ってしまえばいい。そう思ってた。
「新しい本丸かぁ・・・引っ越し面倒くさいなぁ」
「あなたの荷物を次の本丸に送るぐらい簡単じゃないですか」
「送った荷物を片付けるのが面倒だって言ってるんだよ。まぁ、刀剣達に手伝ってもらえばいっか・・・」
「言っておきますけど、あなたの刀剣は全員ここに置いて行ってもらいます」
「ふーん?そういうこと。じゃ、これ以上霊力供給しなくていっか」
審神者がその場で手を打つと人型だった刀剣達が一瞬で消えて本体だけがその場に残された。霊力の供給を遮断されたために人型を保てなくなったらしい。
「何をしてるんですか?」
「何って、刀置いてけって言ったのはそっちだろ?」
「だからって顕現を解く必要は・・・」
「自分の物にするってんなら、顕現するとこから始めないとな?」
三日月を顕現させようとしたけど全く反応が無かった。どんなに霊力を込めてもうんともすんとも言わない。小狐丸にも同様に霊力を込めてみたけれどこちらも無反応だ。一期や鶯丸はどうかと思ったけど結果は同じ。燭台切や大倶利伽羅ならと試してみたけれどびっくりするほど反応が無かった。打刀や脇差や短刀で試してみたけれどどの刀も私の呼びかけに応えてくれない。
「どうして?!どうして私の呼びかけに応えてくれないのよ!!」
パンという音と共に本体に戻っていた刀剣が全員人型に戻された。私がどんなに頑張っても全然反応しなかったのに、この審神者が一回手を鳴らしただけで元に戻るなんて・・・
「主ぃぃぃぃ!!突然顕現を解かれてどんな気持ちだったか分かりますか?!また下げ渡されるのかと・・・俺は・・・俺は!!」
「主様ぁぁぁぁ私を捨てないでくださいぃぃぃぃぃ!!」
「主!!俺いい子にしてるから!捨てないでぇぇぇぇぇ!!」
長谷部と小狐丸と加州が審神者に抱き着くのを合図に他の刀剣までが審神者のところに集まった。だらしなくてやる気があるようには見えない審神者でも、彼らにとっては大事な主だったらしい。
「何故呼びかけに応えないのかと言っていたな。至極簡単なことだ。俺はアレ以外を主にする気はないだけのこと」
「私の方が霊力の量も質も上のはず・・・」
「アレがそなたに劣っているとは思えんな。実際そなたの呼びかけに応える刀は一振りもいなかったではないか。皆気持ちは同じということだ」
乗っ取りは失敗し、私はとある本丸に矯正目的で入れられることになった。そこで私は乗っ取りなんて企んだ過去の自分をぶん殴ってやりたいと心底思った。おかげで研修が終わる頃にはまともな審神者になれたけど、いろいろと失ったような気がしてならない。
「主ぃぃぃぃぃ!!いい加減風呂に入ってください!」
「今いいところなんだよー」
「もう三日です!我慢の限界です!」
「まだ三日だろー?」
ここの審神者はものすごくものぐさだった。本丸の他の場所は大丈夫だったのに、審神者の部屋と思われる部屋は一言でいえばカオス状態だった。よくあんな場所で寝起きできるものだと本気で思った。乾燥させたマンドラゴラみたいなのが置いてあったり、謎の液体に漬かった謎の物体が棚に陳列されてるのを見た時には、こいつ黒魔術師なんじゃ?とか思ってしまった。
「あの~この本丸って、現在確認済の刀剣は揃ってるって聞いてるんですけど、姿が見えない方たちはどうしてるんですか?」
「あー・・・あいつらなら蔵に仕舞ってるよ」
「え?!どうしてですか?!顕現させて使ってあげないと可愛そうじゃないですか」
「いやー練度上げが途中の奴らがいるのに新参者にまで手回らないって」
この本丸に来たらレア5の三日月・数珠丸・大典太・大包平・小烏丸なども見ることができるものだと思っていたのに、顕現してるレア5は三日月だけで他は蔵に入れられたままだったのにはがっかりだった。まぁ本丸が手に入れば自動的にその刀も自分の物になるんだから、顕現はそれからやればいいと思っていた。
「君はまたそうやってだらしないかっこうで・・・!今は女の子もいるんだよ?」
「見習いはここまではこないだろ。」
「だからといってそんなかっこうでうろついたらダメだよ」
「なんでだよちゃんと上下着てるんだからいいだろが」
夜中に本丸の中を探索してたら、審神者がTシャツとパンツだけの状態でいるところを見てしまった。ぼさぼさの長髪と髭面を見ればだらしない人間だってことは分かってたはずなのに、あんなかっこうで本丸をうろついてるなんて思わなかったから正直驚いた。もっと言うとパンツの柄が前衛的すぎてもうどこから突っ込んだらいいのか分からない状態だった。いくら男所帯だからってあれはどうかと思う。
「主ぃぃぃぃ!!またそんな物を食べて!!」
「うるさいなー。一本で満足できるバーのどこがダメなんだよ」
「いつも言ってるではありませんか!朝餉も昼餉も夕餉もちゃんと主の分を作っているのですから、そんなものを食べずにきちんとした食事をしてください!」
「今こっちに集中したいんだよー」
審神者は求められる日課はこなしてたけど、それ以上のことはしていない様子だった。書類の提出期限は守ってるようだったけど、どう見てもやる気があるようには思えない。それなのに不思議と刀剣達には慕われているようだ。その証拠に私が持ち込んだ呪具も香も全然効果が得られなかった。効果は実証済みだったのにも関わらず、どの刀剣も私に靡くことがなかった。
「政府からメールが来ていたでしょう?この本丸を私に譲って出ていくようにと」
「メールぅ?そんなの見てないな。メールなんて来てたか?こんのすけ」
「はい。私は何度もメールが来ていると申し上げたはずです」
「そうだっけか。悪いな解読に夢中で気づかなかったわ」
「とにかく、政府からの命令ですから本丸から出て行ってください」
「そんないきなり出ていけって言われて、はいそうですかってなるわけないだろ。第一どこに行けって言うんだよ?」
「あなたには新しい本丸に行ってもらいます」
ここを追い出されたら、この審神者が向かう先は新しい本丸じゃなくてブラック本丸跡地なんだけど、そんなことは私には関係ない。私はレアや入手困難な刀が揃ったこの本丸さえ手に入ってしまえばいい。そう思ってた。
「新しい本丸かぁ・・・引っ越し面倒くさいなぁ」
「あなたの荷物を次の本丸に送るぐらい簡単じゃないですか」
「送った荷物を片付けるのが面倒だって言ってるんだよ。まぁ、刀剣達に手伝ってもらえばいっか・・・」
「言っておきますけど、あなたの刀剣は全員ここに置いて行ってもらいます」
「ふーん?そういうこと。じゃ、これ以上霊力供給しなくていっか」
審神者がその場で手を打つと人型だった刀剣達が一瞬で消えて本体だけがその場に残された。霊力の供給を遮断されたために人型を保てなくなったらしい。
「何をしてるんですか?」
「何って、刀置いてけって言ったのはそっちだろ?」
「だからって顕現を解く必要は・・・」
「自分の物にするってんなら、顕現するとこから始めないとな?」
三日月を顕現させようとしたけど全く反応が無かった。どんなに霊力を込めてもうんともすんとも言わない。小狐丸にも同様に霊力を込めてみたけれどこちらも無反応だ。一期や鶯丸はどうかと思ったけど結果は同じ。燭台切や大倶利伽羅ならと試してみたけれどびっくりするほど反応が無かった。打刀や脇差や短刀で試してみたけれどどの刀も私の呼びかけに応えてくれない。
「どうして?!どうして私の呼びかけに応えてくれないのよ!!」
パンという音と共に本体に戻っていた刀剣が全員人型に戻された。私がどんなに頑張っても全然反応しなかったのに、この審神者が一回手を鳴らしただけで元に戻るなんて・・・
「主ぃぃぃぃ!!突然顕現を解かれてどんな気持ちだったか分かりますか?!また下げ渡されるのかと・・・俺は・・・俺は!!」
「主様ぁぁぁぁ私を捨てないでくださいぃぃぃぃぃ!!」
「主!!俺いい子にしてるから!捨てないでぇぇぇぇぇ!!」
長谷部と小狐丸と加州が審神者に抱き着くのを合図に他の刀剣までが審神者のところに集まった。だらしなくてやる気があるようには見えない審神者でも、彼らにとっては大事な主だったらしい。
「何故呼びかけに応えないのかと言っていたな。至極簡単なことだ。俺はアレ以外を主にする気はないだけのこと」
「私の方が霊力の量も質も上のはず・・・」
「アレがそなたに劣っているとは思えんな。実際そなたの呼びかけに応える刀は一振りもいなかったではないか。皆気持ちは同じということだ」
乗っ取りは失敗し、私はとある本丸に矯正目的で入れられることになった。そこで私は乗っ取りなんて企んだ過去の自分をぶん殴ってやりたいと心底思った。おかげで研修が終わる頃にはまともな審神者になれたけど、いろいろと失ったような気がしてならない。
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Posted on 2018/02/21 Wed. 07:00 [edit]
category: 刀剣乱舞小説
歴史オタクが審神者になったら 2 
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1 ハチ
このスレは乗っ取り見習いVS変人主の戦いと、それに巻き込まれる俺達刀剣の記録だ。
主 推定年齢20代後半~30代前半 男 霊力も能力も高いのに基本的にやる気がない。ものすごくものぐさ。興味のあることに集中すると一週間風呂に入らなかったりする。
見習い 自称20歳 女 呪具と香と色気で本丸を乗っ取ろうと画策
俺 初期刀 何度言っても主にはハチと呼ばれる。俺は犬じゃないんだが
2 ななしのかたな
乗っ取りをしようとする見習いが完全にいなくなる日は来るのでしょうか・・・
3 ななしのかたな
無くなったと思っても完全には消えていない。まるであの黒光りする虫のように
4 ななしのかたな
バ●サンを焚きなさい>3
5 ななしのかたな
乗っ取られたっていう事例もあるから油断ならないよね
6 ななしのかたな
自分の主を変人呼ばわりするんじゃありません。
7 ななしのかたな
ものすごくものぐさな主を持つと本当苦労するよね。分かるよ。
8 ななしのかたな
大丈夫なのかその主?ブラックの臭いがするような・・・
9 ななしのかたな
臭うな?
10 ななしのかたな
そりゃあ一週間風呂に入らなかったら臭いにきまってるだろ>9
11 ななしのかたな
その臭いじゃないっての>10
やる気がないってあるけども、ちゃんと日課はこなしてるのか?刀剣の手入れとかもしてくれるのか?
12 ハチ
俺達のことは大切にしてくれているよ。無理は絶対にさせないし、手入れも資材を惜しまずにやってくれる。ただ、自分のペースを乱されると怒りだす。一番被害に遭っているのは恐らくこんのすけ。
こんのすけ「主様!こちらの書類の提出期限が迫っております!」
主「後でやるから」
こんのすけ「一時間前にもそう仰ってましたよ!」
主「俺が書類の期限破ったことあったか?」
こんのすけ「ありませんが、いつもギリギリではありませんか!」
主「ギャーギャーギャーギャー喧しいんだよ。発情期かテメーは」
こんのすけ「ぎゃああああ!!」
その後こんのすけは亀甲縛りされた上に鴨居に吊るされていた。しかも届くか届かないかの距離に高級油揚げを吊るされて、食べたくても食べられない苦痛を味わっていたよ。
13 ななしのかたな
どこかで聞いたようなセリフが・・・>発情期かテメーは
14 ななしのかたな
地味な嫌がらせする主だな・・・
15 ななしのかたな
うちの主も書類の提出期限に追われて長谷部に泣きついてる
16 ななしのかたな
助けてはせべもーん!!
17 ななしのかたな
自分のペース乱されて怒るような審神者だったら、見習いが来て生活乱されたら激おこなんじゃないか?
18 ななしのかたな
怒った審神者が見習いに何かしたのか?
19 ななしのかたな
見習いVS審神者と巻き込まれた刀剣の記録なんだよな?
20 ハチ
主の第一声が「ボクぁ人に教えるのが苦手だから、ボクのやることを見て自分で考えて覚えてね。あとボクぁ優しい人間ではないから、そこら辺は期待しないで」だった。冷たいとか放置されているというわけではないけども、必要最低限の接触しかしてこない。
21 ななしのかたな
最初から教える気がないじゃないか
22 ななしのかたな
なぜこの審神者に見習い研修をさせようと思ったのか・・・
23 ななしのかたな
ヒント:刀剣の数
24 ななしのかたな
それヒントやない、答えや
25 ななしのかたな
一度も刀剣の数には言及してないじゃないか。
26 ななしのかたな
ハチのところにはどれぐらい刀剣がいるのかな?
27 ハチ
今の所確認されている刀剣は揃ってるね。やる気はないけど鍛刀運とドロップ運は強い方らしいよ。新刃の方は顕現させずに蔵に保管されてるね。今は先に来た刀剣の練度を上げる方に集中したいから新刃はその後って言ってた。極が実装されている子は軒並み修行に出されているけど、送り出す時の主が死んだ魚みたいな顔になってるよ。「あいつらは生きている●●に会えるんだよな・・・羨ましいわ」って言いながら高級油揚げで作ったいなりずしを小狐丸と鳴狐と一緒に食べてる。
28 ななしのかたな
修行道具を揃えるとけっこうな出費になるから、誰でも行けるわけではないんだよな。
29 ななしのかたな
それぞれの本丸の運営方針があるだろ
30 ななしのかたな
極になったら人格まで変わるらしいぞ
31 ななしのかたな
劇的ビフォーアフターってやつか
32 ななしのかたな
なんということをしてくれたのでしょう・・・!!
33 ななしのかたな
何故そこで高級油揚げが出てくるのか・・・
34 ななしのかたな
つまり誰かが修行に出る度に高級油揚げのいなりずしが食べられると・・・
35 ハチ
主がこんのすけに頼み込んで修行について行こうとしたんだけど、却下されてしまって、その腹いせでこんのすけの前でいなりずしを食べているということなんだ。
36 ななしのかたな
さすがに修行に主は同行できないでしょう。できることなら僕だって小夜の修行に同行したかったですよ。
37 ななしのかたな
弟たちの修行に同行できたらどんなによかったか・・・
38 ななしのかたな
堀川の修行中は和泉守が落ち着かなかったし、和泉守の修行中は堀川が落ち着かなかったな。遠征でもこんなに長いこと離れてたことないからな。
39 ななしのかたな
ハチの主はどちらかといえば歴史上の偉人の方に興味があるみたいだけどね?
40 ななしのかたな
生きている歴史上の人物に会いたいっていう思いの方が強そうだな。自分の刀剣が心配っていうよりは
41 ハチ
主は審神者になるまえは歴史を調べる仕事をしていたらしいよ。主の部屋にいくと歴史関連の資料などが山のように積まれている。気が付くと物が増えていくんだ。長谷部が片付けようと頑張っているみたいだけど、一瞬片付いたと思っても次に見ると雑然とした状態に戻ってるって愚痴っていたよ。
42 ななしのかたな
君のとこの長谷部君はお母さんかなにかなの?
43 ななしのかたな
本丸のおかん枠に言われたくないな>42
44 ななしのかたな
何故かみんなにはお母さん認定されているけど、僕もそこまでは面倒見切れないよ。
45 ハチ
主は放っておくとご飯食べなかったり寝てなかったり風呂に入らなかったりするから、長谷部が注意してるんだ。主のためを思っての行動なんだけど、主には「お前は俺の母ちゃんか」って言われてしまうんだ。
46 ななしのかたな
ハチのところの審神者は社畜かなにかだったのか?
47 ななしのかたな
歴史を調べる仕事だって言ってただろ。
48 ななしのかたな
こんな人間に見習いを教えることができるのだろうか・・・
49 ななしのかたな
本人が「教えるのは得意じゃない」みたいなかんじのことを言ってる時点でお察しだろ。
50 ななしのかたな
何のための研修期間だと思っているんだろう・・・
このスレは乗っ取り見習いVS変人主の戦いと、それに巻き込まれる俺達刀剣の記録だ。
主 推定年齢20代後半~30代前半 男 霊力も能力も高いのに基本的にやる気がない。ものすごくものぐさ。興味のあることに集中すると一週間風呂に入らなかったりする。
見習い 自称20歳 女 呪具と香と色気で本丸を乗っ取ろうと画策
俺 初期刀 何度言っても主にはハチと呼ばれる。俺は犬じゃないんだが
2 ななしのかたな
乗っ取りをしようとする見習いが完全にいなくなる日は来るのでしょうか・・・
3 ななしのかたな
無くなったと思っても完全には消えていない。まるであの黒光りする虫のように
4 ななしのかたな
バ●サンを焚きなさい>3
5 ななしのかたな
乗っ取られたっていう事例もあるから油断ならないよね
6 ななしのかたな
自分の主を変人呼ばわりするんじゃありません。
7 ななしのかたな
ものすごくものぐさな主を持つと本当苦労するよね。分かるよ。
8 ななしのかたな
大丈夫なのかその主?ブラックの臭いがするような・・・
9 ななしのかたな
臭うな?
10 ななしのかたな
そりゃあ一週間風呂に入らなかったら臭いにきまってるだろ>9
11 ななしのかたな
その臭いじゃないっての>10
やる気がないってあるけども、ちゃんと日課はこなしてるのか?刀剣の手入れとかもしてくれるのか?
12 ハチ
俺達のことは大切にしてくれているよ。無理は絶対にさせないし、手入れも資材を惜しまずにやってくれる。ただ、自分のペースを乱されると怒りだす。一番被害に遭っているのは恐らくこんのすけ。
こんのすけ「主様!こちらの書類の提出期限が迫っております!」
主「後でやるから」
こんのすけ「一時間前にもそう仰ってましたよ!」
主「俺が書類の期限破ったことあったか?」
こんのすけ「ありませんが、いつもギリギリではありませんか!」
主「ギャーギャーギャーギャー喧しいんだよ。発情期かテメーは」
こんのすけ「ぎゃああああ!!」
その後こんのすけは亀甲縛りされた上に鴨居に吊るされていた。しかも届くか届かないかの距離に高級油揚げを吊るされて、食べたくても食べられない苦痛を味わっていたよ。
13 ななしのかたな
どこかで聞いたようなセリフが・・・>発情期かテメーは
14 ななしのかたな
地味な嫌がらせする主だな・・・
15 ななしのかたな
うちの主も書類の提出期限に追われて長谷部に泣きついてる
16 ななしのかたな
助けてはせべもーん!!
17 ななしのかたな
自分のペース乱されて怒るような審神者だったら、見習いが来て生活乱されたら激おこなんじゃないか?
18 ななしのかたな
怒った審神者が見習いに何かしたのか?
19 ななしのかたな
見習いVS審神者と巻き込まれた刀剣の記録なんだよな?
20 ハチ
主の第一声が「ボクぁ人に教えるのが苦手だから、ボクのやることを見て自分で考えて覚えてね。あとボクぁ優しい人間ではないから、そこら辺は期待しないで」だった。冷たいとか放置されているというわけではないけども、必要最低限の接触しかしてこない。
21 ななしのかたな
最初から教える気がないじゃないか
22 ななしのかたな
なぜこの審神者に見習い研修をさせようと思ったのか・・・
23 ななしのかたな
ヒント:刀剣の数
24 ななしのかたな
それヒントやない、答えや
25 ななしのかたな
一度も刀剣の数には言及してないじゃないか。
26 ななしのかたな
ハチのところにはどれぐらい刀剣がいるのかな?
27 ハチ
今の所確認されている刀剣は揃ってるね。やる気はないけど鍛刀運とドロップ運は強い方らしいよ。新刃の方は顕現させずに蔵に保管されてるね。今は先に来た刀剣の練度を上げる方に集中したいから新刃はその後って言ってた。極が実装されている子は軒並み修行に出されているけど、送り出す時の主が死んだ魚みたいな顔になってるよ。「あいつらは生きている●●に会えるんだよな・・・羨ましいわ」って言いながら高級油揚げで作ったいなりずしを小狐丸と鳴狐と一緒に食べてる。
28 ななしのかたな
修行道具を揃えるとけっこうな出費になるから、誰でも行けるわけではないんだよな。
29 ななしのかたな
それぞれの本丸の運営方針があるだろ
30 ななしのかたな
極になったら人格まで変わるらしいぞ
31 ななしのかたな
劇的ビフォーアフターってやつか
32 ななしのかたな
なんということをしてくれたのでしょう・・・!!
33 ななしのかたな
何故そこで高級油揚げが出てくるのか・・・
34 ななしのかたな
つまり誰かが修行に出る度に高級油揚げのいなりずしが食べられると・・・
35 ハチ
主がこんのすけに頼み込んで修行について行こうとしたんだけど、却下されてしまって、その腹いせでこんのすけの前でいなりずしを食べているということなんだ。
36 ななしのかたな
さすがに修行に主は同行できないでしょう。できることなら僕だって小夜の修行に同行したかったですよ。
37 ななしのかたな
弟たちの修行に同行できたらどんなによかったか・・・
38 ななしのかたな
堀川の修行中は和泉守が落ち着かなかったし、和泉守の修行中は堀川が落ち着かなかったな。遠征でもこんなに長いこと離れてたことないからな。
39 ななしのかたな
ハチの主はどちらかといえば歴史上の偉人の方に興味があるみたいだけどね?
40 ななしのかたな
生きている歴史上の人物に会いたいっていう思いの方が強そうだな。自分の刀剣が心配っていうよりは
41 ハチ
主は審神者になるまえは歴史を調べる仕事をしていたらしいよ。主の部屋にいくと歴史関連の資料などが山のように積まれている。気が付くと物が増えていくんだ。長谷部が片付けようと頑張っているみたいだけど、一瞬片付いたと思っても次に見ると雑然とした状態に戻ってるって愚痴っていたよ。
42 ななしのかたな
君のとこの長谷部君はお母さんかなにかなの?
43 ななしのかたな
本丸のおかん枠に言われたくないな>42
44 ななしのかたな
何故かみんなにはお母さん認定されているけど、僕もそこまでは面倒見切れないよ。
45 ハチ
主は放っておくとご飯食べなかったり寝てなかったり風呂に入らなかったりするから、長谷部が注意してるんだ。主のためを思っての行動なんだけど、主には「お前は俺の母ちゃんか」って言われてしまうんだ。
46 ななしのかたな
ハチのところの審神者は社畜かなにかだったのか?
47 ななしのかたな
歴史を調べる仕事だって言ってただろ。
48 ななしのかたな
こんな人間に見習いを教えることができるのだろうか・・・
49 ななしのかたな
本人が「教えるのは得意じゃない」みたいなかんじのことを言ってる時点でお察しだろ。
50 ななしのかたな
何のための研修期間だと思っているんだろう・・・
Posted on 2018/02/20 Tue. 07:00 [edit]
category: 刀剣乱舞小説
歴史オタクが審神者になったら 
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人間にはいろんな欲がある。食欲・睡眠欲・性欲といったあたりは多かれ少なかれ誰にでもある欲だ。そのほかにも物欲だとか支配欲だとか征服欲だとか庇護欲だとか・・・まぁ人間の数だけ欲があるといっても過言ではない・・・んじゃないかな?その欲の中の知識欲・・・言い方を変えると探求心みたいなものかな?俺はこの知識欲ってのが強かった。他の人の知らないことを知っているっていうことは一種のステータスだと思うし、知識を披露して「へぇーすごいね!」って言われると気持ちがいい。そんなわけで気が付いたら歴史を探求する仕事に就いていた。それはそれは最高の日々だった。そう、あの妙な喋る狐と黒い人々に攫われるまでは・・・
「くっさ?!君いつから風呂に入ってないんだ・・・!」
「えーっと、かれこれ5日かな?」
「おい!この人を風呂に入れてこい!臭くてかなわん!!」
黒い人と一緒にいた屈強な男の人に担がれて風呂場に放り込まれた。集中すると寝食を忘れ、風呂に入るのも忘れてしまう。少しでも目の前にある謎を解き明かしたくてうずうずしてしまって、それ以外はもはやどうでもよくなってしまうんだ。そういう暮らしをしていたから周囲からはたまに苦情が来てたな。
「つまり?その歴史を守る戦いのために必要な審神者っていうのになるための適正がボクにあるってことかな?」
「そうです」
「確かにボクは歴史を調べることは大好きだけども、そのために戦えって言われてはいそうですかって簡単に承諾することはできないなぁ・・・」
「あなたに拒否権はありません」
「ちょっとちょっとどういうこと?人権はどうなってるの?一応ボクもこの日本国の国民なんだけど?」
「これは時の政府の決めたことです」
気が付いた時にはよく分からない刀を持たされて日本家屋に放り込まれてた。持たされた刀は蜂須賀虎徹っていう刀だった。
「ボクぁ刀の扱いなんてよく知らないんだけどなぁ」
「問題ありません。あなたは刀剣男士を呼び出し、その刀剣男士が戦うのです」
「どちらかといえば時代を遡れるって方に興味があるね」
「まさか過去を変えたいなどとは思っていませんね?」
「そんな大それたこと考えないさ。ただ正直今伝わっている歴史が本当に正しいのかどうかを検証してみたいっていうのはあるね。学校で教えられた歴史が実は間違っていたなんてことはけっこうあることだから」
正直歴史修正主義者や遡行軍なんてものはどうだっていい。ボクは現代では遺物となってしまった物が作られた当時の姿というのを見てみたいだけだ。ちなみに刀剣男士に頼んで過去の写真などを撮影するとかいう行為はNGだった。そもそも彼らの仕事は戦うことであって、僕の歴史探求の手伝いじゃないってさ。ちょっとぐらいいいじゃないかケチ!
「主―?どこにいらっしゃるのですか?主―!」
日課の業務はちゃんとこなしてるんだから、それ以外の時間は放っておいてほしいよね。まったくあの長谷部ときたら、飯を食えだの風呂に入れだの洗濯物はちゃんと出せだの部屋が汚いだの・・・お母さんか!って思うよね。まぁ正直人の部屋を勝手に掃除しようとするあたりはお母さんっぽいけどね。
「また君はそんなだらしないかっこうをして」
「うげっ」
「僕いつも言ってるよね?かっこうは常に整えておくべきだって」
「人前に出る時はちゃんとしてるんだからいいだろ?」
「いくら男所帯だからって下半身丸出しはどうなの」
「丸出しじゃないだろ。ちゃんと下着は履いてるんだから」
「君のその下着さぁ・・・座るときに気を付けないと角度によっては丸見えなんだよ」
「別に見えたところで何の問題もないだろ」
燭台切は顔を合わせると寝ぐせがどうとか服装がどうとか言ってくる。自分の部屋にいる時ぐらい別にTシャツとパンツ状態でもいいじゃないか。どんなに可愛い顔してようと男しかいないんだし。
「はぁぁぁぁ羨ましい・・・生きてる歴史上の人物に会えるとか・・・」
「遊びに行くわけではないんですよ」
「分かってるって。修行だろ?でも正直羨ましいんだよなぁ・・・」
「何度も言うようですが審神者は同行できませんからね」
「はぁぁぁぁぁ・・・」
「そんな顔してもだめなものはダメです」
どんなに頼み込んでもダメとのことだったので、腹いせに高級油揚げを買って作ったおいなりさんを小狐丸と鳴狐と一緒に目の前で食ってやった。「はいあーん❤」って言いながら目の前にもっていってそのまま自分の口に入れるってのをやったら「人でなし」って泣かれたけど、別に良心の呵責なんて感じない。人でなしはお互い様だろ?
「見習い研修ぅぅぅ?」
審神者業を始めて半年あたりで「見習い」を受け入れてくれないかって言われた。ちなみにその時点で大体の刀剣は揃ってた。ものすごく面倒くさい気配を察知したから全力で断ったんだけど、どういうわけか見習いは問答無用で本丸に来た。見習いが来るって言うからちゃんと風呂に入って、洗濯した服を着た。見習いは今時の子ってかんじの女の子だった。なんで同性の審神者のところじゃなくて、うちの本丸に来たのか謎だったけども、担当の人が「余計なことは言うな」みたいなかんじだったから黙ってた。正直あの担当の人は苦手なんだよな。
「くっさ?!君いつから風呂に入ってないんだ・・・!」
「えーっと、かれこれ5日かな?」
「おい!この人を風呂に入れてこい!臭くてかなわん!!」
黒い人と一緒にいた屈強な男の人に担がれて風呂場に放り込まれた。集中すると寝食を忘れ、風呂に入るのも忘れてしまう。少しでも目の前にある謎を解き明かしたくてうずうずしてしまって、それ以外はもはやどうでもよくなってしまうんだ。そういう暮らしをしていたから周囲からはたまに苦情が来てたな。
「つまり?その歴史を守る戦いのために必要な審神者っていうのになるための適正がボクにあるってことかな?」
「そうです」
「確かにボクは歴史を調べることは大好きだけども、そのために戦えって言われてはいそうですかって簡単に承諾することはできないなぁ・・・」
「あなたに拒否権はありません」
「ちょっとちょっとどういうこと?人権はどうなってるの?一応ボクもこの日本国の国民なんだけど?」
「これは時の政府の決めたことです」
気が付いた時にはよく分からない刀を持たされて日本家屋に放り込まれてた。持たされた刀は蜂須賀虎徹っていう刀だった。
「ボクぁ刀の扱いなんてよく知らないんだけどなぁ」
「問題ありません。あなたは刀剣男士を呼び出し、その刀剣男士が戦うのです」
「どちらかといえば時代を遡れるって方に興味があるね」
「まさか過去を変えたいなどとは思っていませんね?」
「そんな大それたこと考えないさ。ただ正直今伝わっている歴史が本当に正しいのかどうかを検証してみたいっていうのはあるね。学校で教えられた歴史が実は間違っていたなんてことはけっこうあることだから」
正直歴史修正主義者や遡行軍なんてものはどうだっていい。ボクは現代では遺物となってしまった物が作られた当時の姿というのを見てみたいだけだ。ちなみに刀剣男士に頼んで過去の写真などを撮影するとかいう行為はNGだった。そもそも彼らの仕事は戦うことであって、僕の歴史探求の手伝いじゃないってさ。ちょっとぐらいいいじゃないかケチ!
「主―?どこにいらっしゃるのですか?主―!」
日課の業務はちゃんとこなしてるんだから、それ以外の時間は放っておいてほしいよね。まったくあの長谷部ときたら、飯を食えだの風呂に入れだの洗濯物はちゃんと出せだの部屋が汚いだの・・・お母さんか!って思うよね。まぁ正直人の部屋を勝手に掃除しようとするあたりはお母さんっぽいけどね。
「また君はそんなだらしないかっこうをして」
「うげっ」
「僕いつも言ってるよね?かっこうは常に整えておくべきだって」
「人前に出る時はちゃんとしてるんだからいいだろ?」
「いくら男所帯だからって下半身丸出しはどうなの」
「丸出しじゃないだろ。ちゃんと下着は履いてるんだから」
「君のその下着さぁ・・・座るときに気を付けないと角度によっては丸見えなんだよ」
「別に見えたところで何の問題もないだろ」
燭台切は顔を合わせると寝ぐせがどうとか服装がどうとか言ってくる。自分の部屋にいる時ぐらい別にTシャツとパンツ状態でもいいじゃないか。どんなに可愛い顔してようと男しかいないんだし。
「はぁぁぁぁ羨ましい・・・生きてる歴史上の人物に会えるとか・・・」
「遊びに行くわけではないんですよ」
「分かってるって。修行だろ?でも正直羨ましいんだよなぁ・・・」
「何度も言うようですが審神者は同行できませんからね」
「はぁぁぁぁぁ・・・」
「そんな顔してもだめなものはダメです」
どんなに頼み込んでもダメとのことだったので、腹いせに高級油揚げを買って作ったおいなりさんを小狐丸と鳴狐と一緒に目の前で食ってやった。「はいあーん❤」って言いながら目の前にもっていってそのまま自分の口に入れるってのをやったら「人でなし」って泣かれたけど、別に良心の呵責なんて感じない。人でなしはお互い様だろ?
「見習い研修ぅぅぅ?」
審神者業を始めて半年あたりで「見習い」を受け入れてくれないかって言われた。ちなみにその時点で大体の刀剣は揃ってた。ものすごく面倒くさい気配を察知したから全力で断ったんだけど、どういうわけか見習いは問答無用で本丸に来た。見習いが来るって言うからちゃんと風呂に入って、洗濯した服を着た。見習いは今時の子ってかんじの女の子だった。なんで同性の審神者のところじゃなくて、うちの本丸に来たのか謎だったけども、担当の人が「余計なことは言うな」みたいなかんじだったから黙ってた。正直あの担当の人は苦手なんだよな。
Posted on 2018/02/19 Mon. 12:25 [edit]
category: 刀剣乱舞小説
我々は伊達の刀である 54 
1:成り代わりが出てくる
2:キャラ崩壊
3:捏造・ご都合主義設定がいっぱい
4:段目の引き出しを開けてすぐ左に入ってるアレを取ってくれないか
それでもいいと思われる方のみお進みください。これは無いわと思ったら速やかに×を押してください。
2:キャラ崩壊
3:捏造・ご都合主義設定がいっぱい
4:段目の引き出しを開けてすぐ左に入ってるアレを取ってくれないか
それでもいいと思われる方のみお進みください。これは無いわと思ったら速やかに×を押してください。
-- 続きを読む --
僕は燭台切光忠・・・普通とは少し違うけど、これでも光忠の一振りだよ。髪の毛が鶴さんみたいに真っ白なことと、服装が白っぽいことからシロミツって呼ばれている。僕と同時に顕現した真っ黒な鶴さんはクロツルって呼ばれているよ。僕と鶴さんはこの本丸では兄弟という扱いになってる。国広・左文字・虎徹みたいに兄弟刀として扱われたことはないけど、まぁ・・・こういうのも悪くはないかな?
「黑い鶴丸と白い燭台切?」
「亜種ってやつなのか?」
「なんか小さいけど、あれって鶴丸なの?」
周囲から向けられる好奇の視線。あんまり気持ちのいいものじゃないね・・・何人かは端末を取り出してるけど、それをどうするつもりなのかな?
「わっ・・・」
「写しの俺の布の中など嫌かもしれないが、入ってろ。少なくとも姿は隠せる」
「山姥切君はそれでいいの?」
「主からお前らのことを任せられた以上、お前らを守るのが俺の役目だ」
周囲の視線から隠すように山姥切君が僕とクロツルに布を掛けてくれた。いつもなら自分から布を取ったりしないのに、今はその姿が晒されても堂々としてる。
「ごめんね。ありがとう」
「気にするな。それよりさっさと用を済ませて帰るぞ」
「そうだね」
主に渡された紙を見ながら必要な物をかごに入れていく。棚に並んだ蜂蜜の瓶の一つに手を伸ばしたら、偶然同じ物を取ろうとした人と手が重なった。見慣れた褐色肌に龍の刺青の腕だけど、なんだかやけに大きく見える・・・気のせいかな?
「くりちゃんなの?」
「どうしたシロミツ?・・・倶利坊なのか?」
「なんだお前らは。布なんて被って」
「この布は山姥切君が貸してくれたんだ。僕達こんな見た目だから」
「・・・光忠と鶴丸なのか?ずいぶんと変わった姿だな」
「それはこっちの台詞だぜ。君はやけに背が高いな」
「大太刀だからな。」
「えっ・・・くりちゃんって打刀じゃなかった?」
「普通は打刀だが、俺は特殊だからな」
「知り合いでもいた?」
「ううん。さっき会ったばかりだよ。みっちゃん」
「みっちゃん?」
大きいくりちゃんがみっちゃんと呼んだ相手は別個体の僕だった。別本丸のくりちゃんとはいえ、くりちゃんが僕をみっちゃん呼びしてるなんて意外だなぁ。
「クロツル、シロミツ頼まれた物は揃ったのか?」
「あぁ、全部揃ったぜ」
「ん?知り合いか?」
「いや、さっき顔合わせたばかりだ」
「あっ・・・この布って山姥切君のだったんだね。君が布外してるなんて珍しいな」
「隠すものが他に無かったから仕方なくだ。そちらの大倶利伽羅は随分でかいが、審神者に騒がれたりしないのか?」
「外を歩けばあれこれ言われるし、端末向けてくる奴もいるが、慣れた。俺のことを欲しがる審神者もいたが、だいたいはここを狙えば一発で黙る」
「まさか審神者相手に殴りかかったりしてないだろうな?」
「大丈夫だ。頭突きしかしてない」
「それは大丈夫とは言わないだろ・・・」
「そっちの鶴さんと僕もけっこう変わった見た目してるよね?」
「俺が写しなばかりに・・・」
僕らの姿がこうなのは、別に山姥切君が写しだからではないんだけど、僕らが鍛刀された時に近侍をしてたのが山姥切君だったせいか、彼はけっこうこのことを気にしているみたいだ。本来の色と違ってても、太刀の姿じゃなくても、僕らはそれほど不便を感じてない。刀種そのものは変わってないんだし。
「気にしないでいいよ。いつものネガティブ発作だから」
「ネガティブ発作・・・?」
「放っておくと、大包平が来ないのは俺のせいだとか言い出すぞ」
「いや、それは全く関係ないよね?」
「俺がうっかり箪笥の角に小指を強打したのも自分のせいにしようとしたからな」
「重傷だね」
そのうち山姥切君はこの世の悲しみの原因は全て俺だとか言い出すんじゃないかと思ったりする。
「黑い鶴丸と白い燭台切?」
「亜種ってやつなのか?」
「なんか小さいけど、あれって鶴丸なの?」
周囲から向けられる好奇の視線。あんまり気持ちのいいものじゃないね・・・何人かは端末を取り出してるけど、それをどうするつもりなのかな?
「わっ・・・」
「写しの俺の布の中など嫌かもしれないが、入ってろ。少なくとも姿は隠せる」
「山姥切君はそれでいいの?」
「主からお前らのことを任せられた以上、お前らを守るのが俺の役目だ」
周囲の視線から隠すように山姥切君が僕とクロツルに布を掛けてくれた。いつもなら自分から布を取ったりしないのに、今はその姿が晒されても堂々としてる。
「ごめんね。ありがとう」
「気にするな。それよりさっさと用を済ませて帰るぞ」
「そうだね」
主に渡された紙を見ながら必要な物をかごに入れていく。棚に並んだ蜂蜜の瓶の一つに手を伸ばしたら、偶然同じ物を取ろうとした人と手が重なった。見慣れた褐色肌に龍の刺青の腕だけど、なんだかやけに大きく見える・・・気のせいかな?
「くりちゃんなの?」
「どうしたシロミツ?・・・倶利坊なのか?」
「なんだお前らは。布なんて被って」
「この布は山姥切君が貸してくれたんだ。僕達こんな見た目だから」
「・・・光忠と鶴丸なのか?ずいぶんと変わった姿だな」
「それはこっちの台詞だぜ。君はやけに背が高いな」
「大太刀だからな。」
「えっ・・・くりちゃんって打刀じゃなかった?」
「普通は打刀だが、俺は特殊だからな」
「知り合いでもいた?」
「ううん。さっき会ったばかりだよ。みっちゃん」
「みっちゃん?」
大きいくりちゃんがみっちゃんと呼んだ相手は別個体の僕だった。別本丸のくりちゃんとはいえ、くりちゃんが僕をみっちゃん呼びしてるなんて意外だなぁ。
「クロツル、シロミツ頼まれた物は揃ったのか?」
「あぁ、全部揃ったぜ」
「ん?知り合いか?」
「いや、さっき顔合わせたばかりだ」
「あっ・・・この布って山姥切君のだったんだね。君が布外してるなんて珍しいな」
「隠すものが他に無かったから仕方なくだ。そちらの大倶利伽羅は随分でかいが、審神者に騒がれたりしないのか?」
「外を歩けばあれこれ言われるし、端末向けてくる奴もいるが、慣れた。俺のことを欲しがる審神者もいたが、だいたいはここを狙えば一発で黙る」
「まさか審神者相手に殴りかかったりしてないだろうな?」
「大丈夫だ。頭突きしかしてない」
「それは大丈夫とは言わないだろ・・・」
「そっちの鶴さんと僕もけっこう変わった見た目してるよね?」
「俺が写しなばかりに・・・」
僕らの姿がこうなのは、別に山姥切君が写しだからではないんだけど、僕らが鍛刀された時に近侍をしてたのが山姥切君だったせいか、彼はけっこうこのことを気にしているみたいだ。本来の色と違ってても、太刀の姿じゃなくても、僕らはそれほど不便を感じてない。刀種そのものは変わってないんだし。
「気にしないでいいよ。いつものネガティブ発作だから」
「ネガティブ発作・・・?」
「放っておくと、大包平が来ないのは俺のせいだとか言い出すぞ」
「いや、それは全く関係ないよね?」
「俺がうっかり箪笥の角に小指を強打したのも自分のせいにしようとしたからな」
「重傷だね」
そのうち山姥切君はこの世の悲しみの原因は全て俺だとか言い出すんじゃないかと思ったりする。
Posted on 2018/01/30 Tue. 07:00 [edit]
category: 刀剣乱舞小説
我々は伊達の刀である 53 
1:成り代わりが出てくる
2:キャラ崩壊
3:捏造・ご都合主義設定がいっぱい
4:段目の引き出しを開けてすぐ左に入ってるアレを取ってくれないか
それでもいいと思われる方のみお進みください。これは無いわと思ったら速やかに×を押してください。
2:キャラ崩壊
3:捏造・ご都合主義設定がいっぱい
4:段目の引き出しを開けてすぐ左に入ってるアレを取ってくれないか
それでもいいと思われる方のみお進みください。これは無いわと思ったら速やかに×を押してください。
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よっ・・・鶴丸国永だ。鶴丸と言っても他のとはちょっとばかり違う。本来なら白いはずの髪も衣も真っ黒だ。これじゃ紅白に染まって鶴みたいになれないな。おいおい、烏丸なんて言うなよ?どこかの刀の父とやらと被っちまう。
「シロミツ。ここは挟み撃ちにするのがいいと思う」
「そうだね。じゃあクロツルはそっちから、僕はこっちから行くよ」
「遅れるなよ」
「そっちこそ悟られないようにね」
シロミツっていうのは、俺と同時に鍛刀された刀で、俺とは正反対の髪も衣も真っ白な燭台切だ。赤く染まって鶴みたいになれそうだけど、きっとあいつはそんなことは望まないだろうな。白い光忠でシロミツなんて安直とか言うなよ?俺は黒い鶴丸だからクロツルっていうんだからな。
「どんなに防御しても無駄だよ!」
「うわぁぁぁ!」
俺とシロミツが挟み撃ちにしようとしたターゲットの真上から、もう一人現れた。
「クロミツ。お前いつの間に屋根の上なんて登ってたんだ?」
「二人の動きを見てたら、ここに得物を誘い込もうとしてたのが分かったからね。」
クロミツは、俺達が鍛刀された日に、この本丸に連れて来られた刀だ。元はこの本丸にいた二振り目らしいけど、何故か短刀のような姿にされていて、おまけに尻尾が生えているというおかしな奴だ。あと、くりちゃんのことが大好きで、俺とシロミツがくりちゃんと一緒にいると拗ねる。
「お前ら・・・何故こんなことを・・・俺が写しだからか」
クロミツの直撃を受けて地面に伸びている布の塊。山姥切国広が俺達のターゲットだ。なんでこんなことをしているのかというと、俺達の今日の仕事が洗濯当番で、くりちゃんが山姥切の布を洗うと言ったからなんだ。
「さぁ観念してその布を渡すんだな」
「よせ・・・やめろ・・・俺は薄汚れているぐらいでいいんだ」
「洗ってる間は俺の羽織貸してやるから、布を洗わせてくれよ」
「借りるわけにはいかない・・・そんな綺麗なの・・・汚しそうで落ち着かないだろ」
「うわっほんとに黒い鶴丸と白い燭台切だ!」
俺達が山姥切から布を奪おうとしてたら、加州清光と大和守安定が来た。でも、この二振りはこの本丸の刀剣じゃない。加州と大和守は今日は馬当番だって言ってたから、こんな所にいるわけがない。
「お前ら何やってんのー?」
「布取り合戦」
「なんだそりゃ?」
「山姥切君の布を洗濯するための戦いだよ。・・・隙あり!!クロミツこれ持って行って!」
「僕に指図しないでよね!」
そう言いながらも山姥切の布をしっかり抱えたクロミツは洗濯場の方へと走り去った。布が無くなって落ち着かない様子の山姥切には俺の羽織を被せておいてやった。
「ねぇ、くりちゃんは今どこにいるか知ってる?」
「くりちゃんなら洗濯場だ。今日は洗濯当番だからな」
「えっ・・・俺達来るって言っておいたのに、洗濯?」
「もしかして午後から来るって思ってるのかも」
「くりちゃんに用があるなら、一緒にくるかい?」
加州と大和守を連れて洗濯場に戻ったら、一回目の洗濯が終わった後らしく、くりちゃんが洗濯籠を抱えて庭に行こうとしてるところだった。
「キヨ?アン?来るのは昼からじゃなかったのか?」
「和泉が早くくりちゃんに会いたいって五月蠅くてさぁ・・・っていうか、くりちゃんのLINE見たけど、『今日からおじさんになります』とか意味不明すぎだよ」
「あぁ、結論から言うと俺はおじさんになった。クロツルとシロミツは甥っ子だ」
「クロツル?シロミツ?」
「自己紹介が遅れたな。俺がクロツルだ。真っ黒な鶴丸国永だからな」
「僕はシロミツ。真っ白な燭台切光忠だからね」
「名前は分かったけど、甥っ子って?」
「姉さんと義兄さんの子だから、俺にとっては甥っ子だ」
「刀剣ってこども産めるの?」
「人間みたいなかたちでの出産ではないな。主が鍛刀した時に来たんだ。」
「まぁでもこんな姿見たら燭台切と鶴丸の子だと認めるしかないよね。」
話ながら移動して、加州と大和守にも手伝ってもらいながら洗濯物を干していく。
「っていうかこいつなに?なんでこんなもの生えてるの?」
「みゃっ!」
加州がクロミツの尻尾を無遠慮に掴んだ。
「ナナシの所に預けていたんだが、帰って来たらその姿になってたんだ」
「・・・ってことは、え?こいつ二振り目なの?」
「やっ・・・あっ・・・引っ張っちゃだめっ・・・」
「なにぶっちゃってるのさ?中身はあの二振り目なんだって分かってるんだからね」
「あ゛ぅっ・・・!!」
「二人ともその辺にしてやってくれ。光忠も十分反省してる。」
「反省だけなら猿でもできるんだよ!」
「見た目がこんなんだからって油断したら駄目だよ!またなにしでかすか」
「その点なら心配いらない。良からぬことを企んだら、その時点で強制的に顕現解除される仕組みだ。再度顕現するためには主に力が必要になる」
「そんなことできるものなの?」
「ナナシノカタナの技術力で、それが可能になったらしい」
「俺にはただ縮んで尻尾ついただけにしか見えないんだけど」
ナナシノカタナ・・・クロミツを本丸に連れて来たやつだ。「一度入ったことのある本丸になら自由に出入りできる」なんて言ってたけど、あんなやつを自由に出入りさせても大丈夫なのかどうなのか、俺にはまだ分からない。見た目だけなら人畜無害に見えるが、あいつの中からは底知れない物を感じる。
「クロミツは弟分みたいなもんだ。悪いことをしたら叱ってやるのも、兄の務めだ。」
「僕の方が先に顕現してるんだけどな」
「でもそのちんちくりんな姿じゃ、どう頑張っても兄には見えないぜ?」
「好きでこんな姿になってるわけじゃないよ!」
「まぁ、あっちの姿だったらマジで一発は殴ってたね」
「殴るだけじゃ済まないよ。首落とすぐらいはするつもりだったもん」
「二人とも子供相手に大人げないぞ」
「だってこいつがこどもなのは見た目だけじゃん!」
「あぁ、いや・・・中身も引きずられてるのか分からんが、あの頃より幼くなってる」
「騙されちゃだめだよ。こいつはあの二振り目なんだからね!」
この姿になる前のクロミツは一体何をしたんだろうか?
「シロミツ。ここは挟み撃ちにするのがいいと思う」
「そうだね。じゃあクロツルはそっちから、僕はこっちから行くよ」
「遅れるなよ」
「そっちこそ悟られないようにね」
シロミツっていうのは、俺と同時に鍛刀された刀で、俺とは正反対の髪も衣も真っ白な燭台切だ。赤く染まって鶴みたいになれそうだけど、きっとあいつはそんなことは望まないだろうな。白い光忠でシロミツなんて安直とか言うなよ?俺は黒い鶴丸だからクロツルっていうんだからな。
「どんなに防御しても無駄だよ!」
「うわぁぁぁ!」
俺とシロミツが挟み撃ちにしようとしたターゲットの真上から、もう一人現れた。
「クロミツ。お前いつの間に屋根の上なんて登ってたんだ?」
「二人の動きを見てたら、ここに得物を誘い込もうとしてたのが分かったからね。」
クロミツは、俺達が鍛刀された日に、この本丸に連れて来られた刀だ。元はこの本丸にいた二振り目らしいけど、何故か短刀のような姿にされていて、おまけに尻尾が生えているというおかしな奴だ。あと、くりちゃんのことが大好きで、俺とシロミツがくりちゃんと一緒にいると拗ねる。
「お前ら・・・何故こんなことを・・・俺が写しだからか」
クロミツの直撃を受けて地面に伸びている布の塊。山姥切国広が俺達のターゲットだ。なんでこんなことをしているのかというと、俺達の今日の仕事が洗濯当番で、くりちゃんが山姥切の布を洗うと言ったからなんだ。
「さぁ観念してその布を渡すんだな」
「よせ・・・やめろ・・・俺は薄汚れているぐらいでいいんだ」
「洗ってる間は俺の羽織貸してやるから、布を洗わせてくれよ」
「借りるわけにはいかない・・・そんな綺麗なの・・・汚しそうで落ち着かないだろ」
「うわっほんとに黒い鶴丸と白い燭台切だ!」
俺達が山姥切から布を奪おうとしてたら、加州清光と大和守安定が来た。でも、この二振りはこの本丸の刀剣じゃない。加州と大和守は今日は馬当番だって言ってたから、こんな所にいるわけがない。
「お前ら何やってんのー?」
「布取り合戦」
「なんだそりゃ?」
「山姥切君の布を洗濯するための戦いだよ。・・・隙あり!!クロミツこれ持って行って!」
「僕に指図しないでよね!」
そう言いながらも山姥切の布をしっかり抱えたクロミツは洗濯場の方へと走り去った。布が無くなって落ち着かない様子の山姥切には俺の羽織を被せておいてやった。
「ねぇ、くりちゃんは今どこにいるか知ってる?」
「くりちゃんなら洗濯場だ。今日は洗濯当番だからな」
「えっ・・・俺達来るって言っておいたのに、洗濯?」
「もしかして午後から来るって思ってるのかも」
「くりちゃんに用があるなら、一緒にくるかい?」
加州と大和守を連れて洗濯場に戻ったら、一回目の洗濯が終わった後らしく、くりちゃんが洗濯籠を抱えて庭に行こうとしてるところだった。
「キヨ?アン?来るのは昼からじゃなかったのか?」
「和泉が早くくりちゃんに会いたいって五月蠅くてさぁ・・・っていうか、くりちゃんのLINE見たけど、『今日からおじさんになります』とか意味不明すぎだよ」
「あぁ、結論から言うと俺はおじさんになった。クロツルとシロミツは甥っ子だ」
「クロツル?シロミツ?」
「自己紹介が遅れたな。俺がクロツルだ。真っ黒な鶴丸国永だからな」
「僕はシロミツ。真っ白な燭台切光忠だからね」
「名前は分かったけど、甥っ子って?」
「姉さんと義兄さんの子だから、俺にとっては甥っ子だ」
「刀剣ってこども産めるの?」
「人間みたいなかたちでの出産ではないな。主が鍛刀した時に来たんだ。」
「まぁでもこんな姿見たら燭台切と鶴丸の子だと認めるしかないよね。」
話ながら移動して、加州と大和守にも手伝ってもらいながら洗濯物を干していく。
「っていうかこいつなに?なんでこんなもの生えてるの?」
「みゃっ!」
加州がクロミツの尻尾を無遠慮に掴んだ。
「ナナシの所に預けていたんだが、帰って来たらその姿になってたんだ」
「・・・ってことは、え?こいつ二振り目なの?」
「やっ・・・あっ・・・引っ張っちゃだめっ・・・」
「なにぶっちゃってるのさ?中身はあの二振り目なんだって分かってるんだからね」
「あ゛ぅっ・・・!!」
「二人ともその辺にしてやってくれ。光忠も十分反省してる。」
「反省だけなら猿でもできるんだよ!」
「見た目がこんなんだからって油断したら駄目だよ!またなにしでかすか」
「その点なら心配いらない。良からぬことを企んだら、その時点で強制的に顕現解除される仕組みだ。再度顕現するためには主に力が必要になる」
「そんなことできるものなの?」
「ナナシノカタナの技術力で、それが可能になったらしい」
「俺にはただ縮んで尻尾ついただけにしか見えないんだけど」
ナナシノカタナ・・・クロミツを本丸に連れて来たやつだ。「一度入ったことのある本丸になら自由に出入りできる」なんて言ってたけど、あんなやつを自由に出入りさせても大丈夫なのかどうなのか、俺にはまだ分からない。見た目だけなら人畜無害に見えるが、あいつの中からは底知れない物を感じる。
「クロミツは弟分みたいなもんだ。悪いことをしたら叱ってやるのも、兄の務めだ。」
「僕の方が先に顕現してるんだけどな」
「でもそのちんちくりんな姿じゃ、どう頑張っても兄には見えないぜ?」
「好きでこんな姿になってるわけじゃないよ!」
「まぁ、あっちの姿だったらマジで一発は殴ってたね」
「殴るだけじゃ済まないよ。首落とすぐらいはするつもりだったもん」
「二人とも子供相手に大人げないぞ」
「だってこいつがこどもなのは見た目だけじゃん!」
「あぁ、いや・・・中身も引きずられてるのか分からんが、あの頃より幼くなってる」
「騙されちゃだめだよ。こいつはあの二振り目なんだからね!」
この姿になる前のクロミツは一体何をしたんだろうか?
Posted on 2018/01/29 Mon. 07:00 [edit]
category: 刀剣乱舞小説