爆心地

僕は燭台切光忠・・・普通とは少し違うけど、これでも光忠の一振りだよ。髪の毛が鶴さんみたいに真っ白なことと、服装が白っぽいことからシロミツって呼ばれている。僕と同時に顕現した真っ黒な鶴さんはクロツルって呼ばれているよ。僕と鶴さんはこの本丸では兄弟という扱いになってる。国広・左文字・虎徹みたいに兄弟刀として扱われたことはないけど、まぁ・・・こういうのも悪くはないかな？

「黑い鶴丸と白い燭台切？」
「亜種ってやつなのか？」
「なんか小さいけど、あれって鶴丸なの？」

周囲から向けられる好奇の視線。あんまり気持ちのいいものじゃないね・・・何人かは端末を取り出してるけど、それをどうするつもりなのかな？

「わっ・・・」
「写しの俺の布の中など嫌かもしれないが、入ってろ。少なくとも姿は隠せる」
「山姥切君はそれでいいの？」
「主からお前らのことを任せられた以上、お前らを守るのが俺の役目だ」

周囲の視線から隠すように山姥切君が僕とクロツルに布を掛けてくれた。いつもなら自分から布を取ったりしないのに、今はその姿が晒されても堂々としてる。

「ごめんね。ありがとう」
「気にするな。それよりさっさと用を済ませて帰るぞ」
「そうだね」

主に渡された紙を見ながら必要な物をかごに入れていく。棚に並んだ蜂蜜の瓶の一つに手を伸ばしたら、偶然同じ物を取ろうとした人と手が重なった。見慣れた褐色肌に龍の刺青の腕だけど、なんだかやけに大きく見える・・・気のせいかな？

「くりちゃんなの？」
「どうしたシロミツ？・・・倶利坊なのか？」
「なんだお前らは。布なんて被って」
「この布は山姥切君が貸してくれたんだ。僕達こんな見た目だから」
「・・・光忠と鶴丸なのか？ずいぶんと変わった姿だな」
「それはこっちの台詞だぜ。君はやけに背が高いな」
「大太刀だからな。」
「えっ・・・くりちゃんって打刀じゃなかった？」
「普通は打刀だが、俺は特殊だからな」
「知り合いでもいた？」
「ううん。さっき会ったばかりだよ。みっちゃん」
「みっちゃん？」

大きいくりちゃんがみっちゃんと呼んだ相手は別個体の僕だった。別本丸のくりちゃんとはいえ、くりちゃんが僕をみっちゃん呼びしてるなんて意外だなぁ。

「クロツル、シロミツ頼まれた物は揃ったのか？」
「あぁ、全部揃ったぜ」
「ん？知り合いか？」
「いや、さっき顔合わせたばかりだ」
「あっ・・・この布って山姥切君のだったんだね。君が布外してるなんて珍しいな」
「隠すものが他に無かったから仕方なくだ。そちらの大倶利伽羅は随分でかいが、審神者に騒がれたりしないのか？」
「外を歩けばあれこれ言われるし、端末向けてくる奴もいるが、慣れた。俺のことを欲しがる審神者もいたが、だいたいはここを狙えば一発で黙る」
「まさか審神者相手に殴りかかったりしてないだろうな？」
「大丈夫だ。頭突きしかしてない」
「それは大丈夫とは言わないだろ・・・」
「そっちの鶴さんと僕もけっこう変わった見た目してるよね？」
「俺が写しなばかりに・・・」

僕らの姿がこうなのは、別に山姥切君が写しだからではないんだけど、僕らが鍛刀された時に近侍をしてたのが山姥切君だったせいか、彼はけっこうこのことを気にしているみたいだ。本来の色と違ってても、太刀の姿じゃなくても、僕らはそれほど不便を感じてない。刀種そのものは変わってないんだし。

「気にしないでいいよ。いつものネガティブ発作だから」
「ネガティブ発作・・・？」
「放っておくと、大包平が来ないのは俺のせいだとか言い出すぞ」
「いや、それは全く関係ないよね？」
「俺がうっかり箪笥の角に小指を強打したのも自分のせいにしようとしたからな」
「重傷だね」

そのうち山姥切君はこの世の悲しみの原因は全て俺だとか言い出すんじゃないかと思ったりする。

-- 続きを閉じる --

よっ・・・鶴丸国永だ。鶴丸と言っても他のとはちょっとばかり違う。本来なら白いはずの髪も衣も真っ黒だ。これじゃ紅白に染まって鶴みたいになれないな。おいおい、烏丸なんて言うなよ？どこかの刀の父とやらと被っちまう。

「シロミツ。ここは挟み撃ちにするのがいいと思う」
「そうだね。じゃあクロツルはそっちから、僕はこっちから行くよ」
「遅れるなよ」
「そっちこそ悟られないようにね」

シロミツっていうのは、俺と同時に鍛刀された刀で、俺とは正反対の髪も衣も真っ白な燭台切だ。赤く染まって鶴みたいになれそうだけど、きっとあいつはそんなことは望まないだろうな。白い光忠でシロミツなんて安直とか言うなよ？俺は黒い鶴丸だからクロツルっていうんだからな。

「どんなに防御しても無駄だよ！」
「うわぁぁぁ！」

俺とシロミツが挟み撃ちにしようとしたターゲットの真上から、もう一人現れた。

「クロミツ。お前いつの間に屋根の上なんて登ってたんだ？」
「二人の動きを見てたら、ここに得物を誘い込もうとしてたのが分かったからね。」

クロミツは、俺達が鍛刀された日に、この本丸に連れて来られた刀だ。元はこの本丸にいた二振り目らしいけど、何故か短刀のような姿にされていて、おまけに尻尾が生えているというおかしな奴だ。あと、くりちゃんのことが大好きで、俺とシロミツがくりちゃんと一緒にいると拗ねる。

「お前ら・・・何故こんなことを・・・俺が写しだからか」

クロミツの直撃を受けて地面に伸びている布の塊。山姥切国広が俺達のターゲットだ。なんでこんなことをしているのかというと、俺達の今日の仕事が洗濯当番で、くりちゃんが山姥切の布を洗うと言ったからなんだ。

「さぁ観念してその布を渡すんだな」
「よせ・・・やめろ・・・俺は薄汚れているぐらいでいいんだ」
「洗ってる間は俺の羽織貸してやるから、布を洗わせてくれよ」
「借りるわけにはいかない・・・そんな綺麗なの・・・汚しそうで落ち着かないだろ」
「うわっほんとに黒い鶴丸と白い燭台切だ！」

俺達が山姥切から布を奪おうとしてたら、加州清光と大和守安定が来た。でも、この二振りはこの本丸の刀剣じゃない。加州と大和守は今日は馬当番だって言ってたから、こんな所にいるわけがない。

「お前ら何やってんのー？」
「布取り合戦」
「なんだそりゃ？」
「山姥切君の布を洗濯するための戦いだよ。・・・隙あり！！クロミツこれ持って行って！」
「僕に指図しないでよね！」

そう言いながらも山姥切の布をしっかり抱えたクロミツは洗濯場の方へと走り去った。布が無くなって落ち着かない様子の山姥切には俺の羽織を被せておいてやった。

「ねぇ、くりちゃんは今どこにいるか知ってる？」
「くりちゃんなら洗濯場だ。今日は洗濯当番だからな」
「えっ・・・俺達来るって言っておいたのに、洗濯？」
「もしかして午後から来るって思ってるのかも」
「くりちゃんに用があるなら、一緒にくるかい？」

加州と大和守を連れて洗濯場に戻ったら、一回目の洗濯が終わった後らしく、くりちゃんが洗濯籠を抱えて庭に行こうとしてるところだった。

「キヨ？アン？来るのは昼からじゃなかったのか？」
「和泉が早くくりちゃんに会いたいって五月蠅くてさぁ・・・っていうか、くりちゃんのＬＩＮＥ見たけど、『今日からおじさんになります』とか意味不明すぎだよ」
「あぁ、結論から言うと俺はおじさんになった。クロツルとシロミツは甥っ子だ」
「クロツル？シロミツ？」
「自己紹介が遅れたな。俺がクロツルだ。真っ黒な鶴丸国永だからな」
「僕はシロミツ。真っ白な燭台切光忠だからね」
「名前は分かったけど、甥っ子って？」
「姉さんと義兄さんの子だから、俺にとっては甥っ子だ」
「刀剣ってこども産めるの？」
「人間みたいなかたちでの出産ではないな。主が鍛刀した時に来たんだ。」
「まぁでもこんな姿見たら燭台切と鶴丸の子だと認めるしかないよね。」

話ながら移動して、加州と大和守にも手伝ってもらいながら洗濯物を干していく。

「っていうかこいつなに？なんでこんなもの生えてるの？」
「みゃっ！」

加州がクロミツの尻尾を無遠慮に掴んだ。

「ナナシの所に預けていたんだが、帰って来たらその姿になってたんだ」
「・・・ってことは、え？こいつ二振り目なの？」
「やっ・・・あっ・・・引っ張っちゃだめっ・・・」
「なにぶっちゃってるのさ？中身はあの二振り目なんだって分かってるんだからね」
「あ゛ぅっ・・・！！」
「二人ともその辺にしてやってくれ。光忠も十分反省してる。」
「反省だけなら猿でもできるんだよ！」
「見た目がこんなんだからって油断したら駄目だよ！またなにしでかすか」
「その点なら心配いらない。良からぬことを企んだら、その時点で強制的に顕現解除される仕組みだ。再度顕現するためには主に力が必要になる」
「そんなことできるものなの？」
「ナナシノカタナの技術力で、それが可能になったらしい」
「俺にはただ縮んで尻尾ついただけにしか見えないんだけど」

ナナシノカタナ・・・クロミツを本丸に連れて来たやつだ。「一度入ったことのある本丸になら自由に出入りできる」なんて言ってたけど、あんなやつを自由に出入りさせても大丈夫なのかどうなのか、俺にはまだ分からない。見た目だけなら人畜無害に見えるが、あいつの中からは底知れない物を感じる。

「クロミツは弟分みたいなもんだ。悪いことをしたら叱ってやるのも、兄の務めだ。」
「僕の方が先に顕現してるんだけどな」
「でもそのちんちくりんな姿じゃ、どう頑張っても兄には見えないぜ？」
「好きでこんな姿になってるわけじゃないよ！」
「まぁ、あっちの姿だったらマジで一発は殴ってたね」
「殴るだけじゃ済まないよ。首落とすぐらいはするつもりだったもん」
「二人とも子供相手に大人げないぞ」
「だってこいつがこどもなのは見た目だけじゃん！」
「あぁ、いや・・・中身も引きずられてるのか分からんが、あの頃より幼くなってる」
「騙されちゃだめだよ。こいつはあの二振り目なんだからね！」

この姿になる前のクロミツは一体何をしたんだろうか？

-- 続きを閉じる --

「形は違うけど出産したようなものだよね。クロツルとシロミツも光忠のこと母上って呼んでるわけだし」
「その設定なんとかならないのかな・・・」
「大丈夫だって、お隣の奥さんは２ｍ近かったし、片手でりんご粉砕できるけど立派にお母さんやってたじゃない。だから光忠もできるよ」
「比較対象がおかしいよ。」

結婚してから僕はくぅとくりちゃんの住んでた一軒家で一緒に住むことになったわけだけど、その家の隣の家に住んでる一家の奥さんという人は、どこぞの傭兵部隊にでも所属していたんですかと言いたくなるような恵まれすぎた体格の持ち主だった。いつもは作りすぎたおかずとか分けてくれるし、主婦の知恵とか教えてくれる優しい人なんだけど、年の離れた弟を叱ってる時は、ある意味バトル漫画なんじゃないかと思える効果音が出てたな・・・。あんなにジョジョ立ちの似合う奥さんは他にいないと思う。

「食べやすいものと思って、おかゆだよ。あと、ナナシの梅干し」
「あの人はどこを目指してるんだろうね・・・」
「昨日のお酒もナナシが造ったやつだからね。」
「酒税法違反にひっかからないのかな・・・」
「本丸は治外法権だから大丈夫だってさ。」
「なんでもありなんだね」

何故か玄関の前に大量に積まれた段ボールの中身はほぼ食料品だった。第二部隊が本丸に入るのを阻む程の量の段ボールを主は指一本で蔵に移動させた。端末の表面を触るだけで物を任意の場所に移動できるなんて、審神者パワーというのは便利なものだよね。

「あぁ、言い忘れてたけど、今日は和泉君が来るから」
「和泉君が？」
「あと新選組」
「えっ新選組も？」
「倶利坊がＬＩＮＥで今日からおじさんになりますとか送ったらしくて、和泉君が錯乱したんだってさ。」
「そりゃあ恋人がいきなりおじさんになったとか言ったら錯乱するよ」
「噂をすれば・・・」
「えぇ？！まさかもう来たの？午後からじゃなくて？！」
「うちの主も向こうの主も許可出してるから、来たい時にはいつでも来れるんだよなぁ」

いつでもとは言っても、さすがにこんな時間から来るとは思いもよらない。というか、僕まだ着替えてもいないし、寝起きの顔のままだし・・・僕に会いに来るわけではないから、この部屋には来ないだろうから、きにすることでは・・・

「義兄ちゃんこども生んだってマジか？！」
「うわぁぁぁぁ！？ちょっ・・・なんでここに来たの？！くりちゃんならいないよ！」

ノックも無しにいきなり襖を開けられたらさすがに僕も動揺する。しかもこんな身内以外に見られたら恥ずかしいかっこうのところを・・・

「兼さんだめだよいきなり開けちゃ・・・燭台切さんびっくりしちゃってるじゃない」
「あ・・・悪い。・・・寝てるってことはやっぱ産後のあれか？」
「和泉君。錯乱してるみたいだね？殴ったら戻るかな。もしかしたらお花畑とか見えるかもしれないけど」
「すんません。」
「光忠のこれはただの二日酔いだよ。」
「だめだろ授乳中の飲酒とか」
「和泉君はいつまでそのネタ引っ張るつもりなのかな？六文銭が必要なようだね？」
「ごめんなさい。」
「ところで、くりちゃんさんは？ここに来るまでは会いませんでしたけど」
「倶利坊なら今頃クロツルとシロミツと一緒に洗濯してる頃じゃないかな」
「洗濯ぅ？・・・今日来るって連絡しておいたのに」

-- 続きを閉じる --

「ねぇ光忠。旅行いこっか？」
「え？どうしたの急に。」

リビングのソファで雑誌を読んでる僕の隣に風呂上りのくぅが座る。

「モロッコ行こうモロッコ」
「なんでモロッコ？」
「だって必要でしょ？」
「必要？」
「お母さんになるのにソレは必要ないよね」
「は？」
「取っちゃおうよ」

突然場面が暗転したかと思ったら、何故か僕は実験台みたいなところに縛り付けられていた。横には白衣姿のくりちゃんがいて僕を見下ろしている。

「俺、失敗しないので」

某ドラマの天才外科医みたいなこと言いながらくりちゃんがメスを握った。

「えっちょっ・・・やっ・・・待って・・・まっ・・・いやぁぁぁぁぁ！」
「・・・え・・・うえ・・・母上！」

そこで僕は目を覚ました。あぁ夢だったのか・・・よかった・・・あやうく女の子になっちゃうところだったよ。

「母上。ずいぶん魘されていたぞ」
「母上。大丈夫かい？嫌な夢でも見た？」

寝てる僕を頭の両側から覗き込むのは、真っ黒な鶴丸と真っ白な燭台切。昨日主が鍛刀で呼び出した刀なんだけど、太刀であるはずの彼らは何故か脇差程の大きさしかない。そして僕のことを母上と呼び、くぅのことは父上と呼ぶ。この流れで行くと叔父にあたるくりちゃんのことはくりちゃん呼びだ。僕らと名前が被るから真っ黒な鶴丸はクロツル、真っ白な燭台切はシロミツと呼ばれることになった。

「ごめんね。起こしちゃったかな」
「いや、俺達はもう起きてた。」
「くりちゃんと朝ごはん一緒に作る約束してたからね」
「・・・くぅは？」
「父上なら驚きを求めて出て行ったぞ」
「あぁ・・・そう・・・う゛っ」
「無理しない方がいいぜ。昨日はけっこう飲んでたみたいだしな」
「弱いんだから、無理なら無理ってちゃんと言わないと駄目だよ」
「なんたる・・・無様な・・・」
「まぁ心配しなくても、今日は非番らしいし、のんびりすればいい」
「そのままじゃ辛いだろうから、これを飲むといいよ。主さんが二日酔いにはこれが効くって言ってたんだ。」

昨日はこの本丸にしては珍しく新人歓迎会なんてものをしたんだ。いつもなら新人が来てもそういうことはしないのに、何故か昨日は主が中心になって盛り上がってた。まぁ、飲みたい連中を黙らせるという目的もあったのかもしれないけどね・・・次郎さんや陸奥守君は割とお酒好きらしいし、しょっちゅう飲む口実を探してるみたいだったから。

「義兄さん生きてるか」
「くりちゃん？」
「その様子じゃまだ引きずってるようだな。・・・俺がホイミでも使えればいいんだが」
「ホイミでどうにかなるのかな二日酔いって」
「どちらかといえばキアリーとかだろうな。」
「お酒もすぎると毒だよねぇ・・・ところで、くりちゃんは何をしに？」
「そろそろ朝ごはんの準備を始めようと思ってな。クロツルとシロミツを呼びに来た」
「なんか入口の方からすごい不満げな二振り目がこっちを見てるんだけど」
「俺とシロミツがくりちゃんを横取りしたみたいで拗ねてるんだろ」
「僕達がくりちゃんと一緒にいるのが気に入らないみたいだね。」

神隠し騒動の後でナナシさんのところに預けられていた二振り目も、クロツル君とシロミツ君が来たのと同じタイミングで本丸に戻ってきた。短刀ほどの大きさになり、何故か尻尾まで生えているその姿は、神隠しをしたのと同じ刀剣とは思えない。

「姿が幼くなったせいか、すっかり甘えん坊になってしまってな。」
「元の姿の時もけっこうくりちゃんにくっ付いてたよね。」
「弟みたいに思ってたが、なんだか息子でもできたような気分だ。」

弟扱いってだけでもけっこうダメージ受けてたのに、それが息子扱いにまでなったら、もうどう頑張ってもそれより上は望めないよね。まぁ、自業自得というやつかな・・・せいぜい自分のやらかしたことを反省すればいいと思うよ。

「それじゃ俺達は厨に行ってくるよ」
「何かあったら呼んでくれ」
「うん。何も無いとは思うけどね」

吐き気はないけど、どうにも眠たくて仕方ない。二日酔いなんていつぶりだろう・・・でも、ここで寝たらまた変な夢とか見そうだよなぁ・・・

「光忠。こどもは何人ぐらいがいいかな」

キッチンで料理中の僕の横に、プリン片手にくぅが並ぶ。

「え？こども？」
「私達けっこういい歳じゃない？」
「確かにもう若いって年ではないけど、くぅはまだ働いてたいって言ってたじゃない」
「うん。だから・・・光忠が生むんだよ」
「は？」

突然場面が暗転したと思ったら、何故か僕は布団の上でとんでもないポーズになってた。えーっと・・・これって出産の時のポーズかな？ドラマとかでしか見たことないけど。

「義兄さん。ひっひっふー　ひっひっふー　だ」
「何を生ませるつもりなの？！」

随分と間抜けな寝言で目を覚ました。あ・・・寝ちゃってたんだな。いつのまにかくぅが部屋にいて、枕元で僕の顔をのぞきこんでた。

「どんな夢見てたの？」
「ふぇ？」
「いきなり何を生ませるつもりなのとか叫ぶから、何事かと思ったよ」
「くぅ・・・」
「ごはん持ってきたんだけど、食べられそう？」
「うん・・・なんとか、大丈夫そう」
「それで、どんな夢見てたの？」
「出産しようとしてる夢」
「光忠が？」
「あのポーズは・・・なんていうかものすごく恥ずかしいね」
「光忠は私にその恥ずかしいポーズをさせてたんだよ？」
「う・・・うん・・・そう・・・だね」

一瞬脳裏に裸のくぅの姿が浮かぶのと同時に鈍い痛みを覚える。うぅ・・・祓えたまえ清めたまえ・・・煩悩退散

-- 続きを閉じる --

「えっと・・・ただいま・・・加羅ちゃん」
「おかえり・・・光忠」

脇差程度の大きさのシロミツよりさらに低い位置に頭がある。大きさは五虎退ぐらいだろうか？それに戦装束の形も変わっている。短刀だから短パンなのか？

「安心してくれ。刀装はちゃんと２つ付けられるし、打撃だって最大で７３になるからな。」
「なんでこんな姿になってるんだ？」
「安全装置付けるって言っただろ？」
「シロミツより小さいな。燭台切なのか？」
「うん。多分この子も燭台切だよ」
「おぉ・・・シロミツ触ってみろ。すごいもちもちしてる」
「わぁ・・・ほんとだ」
「みゃっ・・・やめてよ。なにするの」

クロツルとシロミツが光忠の顔を両側からつつきまくってる。光忠の方は抵抗することもできずになすがままになってる。助けてやるべきか？

「よかったな二号機。お兄ちゃんができて」
「よくないよ！」
「ところでなんでさっきからにごうきって呼ばれてるんだ？」
「・・・僕が一振り目じゃないから・・・」
「それじゃ、お前はクロミツだ」
「え？クロミツ？」
「僕がシロミツだから、君はクロミツでいいよね？」
「なんでそんなわらび餅に掛けられてそうな名前なの・・・」
「そんなこと言ったら僕はパンケーキに掛かってそうだよね。バターと一緒に」

そういえばシロミツは白蜜で蜂蜜の別名でもあったな。ハニー光忠・・・なんだか別のものを想像しそうだ。

「そんじゃ俺は帰るわ」
「待て、主には会わなくていいのか？」
「大丈夫。ちゃんと挨拶文持ってきてるから。はいこれ主さんに渡しておいてね」
「なんでヒエログリフなんだ！」
「ナイル川！」

思わず平手を食らわせてしまった。だからなんなんだナイル川って。

「ごめん。こっちがちゃんとしたやつ。」
「最初からそっちを寄越せ・・・って、楔形文字！！」
「チグリスユーフラテス！！」

ツッコミ疲れた。なんでこいつはこうなんだ・・・本霊というのはみんなこういうかんじなんだろうか？

「もうやめて・・・ナナシさんのライフはゼロよ！」
「あんたが真面目にやってたらこんなことにはならない」
「本霊もそうだけど・・・大倶利伽羅は俺に当たりが強いよ・・・」
「他の俺など知ったことか」
「主によろしくな。俺は帰ってカツオ釣らないとだから」
「は？」

ヒエログリフと楔形文字で書かれた手紙を残してナナシは帰っていった。俺にこれをどうしろっていうんだ。

「くりちゃん。これたぶん火であぶったら文字が浮かび上がると思う。紙から柑橘類の匂いがするから」
「あぶりだしか」
「今さらだがあんなのの侵入を許すなんてここの警備は大丈夫なのか？」
「あぁ、あんなのだが害はない・・・多分」

主の部屋に行ってナナシの手紙を渡した。紙をあぶったら確かに文章は出てきた。

『二号機に付けた安全装置の説明をするぜ。二号機がくりちゃんに対してやましいことをしようとした場合に作動するようにしてある。作動した場合は強制的に刀剣の状態に戻る。そうなった場合は主の力で顕現してやってくれ。』

「なぁ・・・安全装置ってもしかしなくても「コレ」のことなのか？」

主の部屋に来る途中で気付いたのだが、光忠の腰の当たりから猫の尻尾のような物が生えているのだ。何を思ったのか主がいきなり尻尾を握った。主の手の中で尻尾が別の生き物みたいにバタバタ暴れている。さっきまでさんざんクロツルとシロミツに尻尾で遊ばれて腹を立ててたらしい光忠は、我慢の限界に達したのか主の手を叩き落とすとそのまま部屋を飛び出してしまった。

「さっきまでクロツルとシロミツにさんざん尻尾で遊ばれてな。イライラしてたんだ」
「そうだったのか。いや、悪いことしちまったな」
「手は大丈夫か？」
「びっくりしたけど、怪我とかはしてない。」
「そうか。ところで二枚目にはなんて書いてあるんだ？」
「えーっと？玄関に荷物置いておくから回収しておいてくりって」
「玄関に？」

玄関に置いておくぐらいだったら直接会って渡せばよかったんじゃないかと思ったが、どうやら主も同じように思ったらしい。あと、某通販サイトの箱のロゴを微妙にいじったようなロゴの段ボールを玄関に山積みにするのは嫌がらせ以外の何物でもないと思った。おかげで帰還した第二部隊が本丸に入れなくなっていたぞ・・・。

-- 続きを閉じる --

「今日の手合わせはここまでだ」
「はい　ありがとうございました」

手合わせが終わって俺と一期は互いに頭を下げる。最近になって鍛刀で来たばかりだが、俺より練度が低いにも拘らず、動きに一切の無駄が無く洗練されているところを見ると優雅なのは見た目だけじゃないと思わせられる。

「・・・今、悲鳴のようなものが聞こえた」
「悲鳴ですか？」
「銃で撃たれて殉職しそうになってる警官みたいな」
「なんですかそのピンポイントなたとえは」
「鍛刀部屋の方だったな。確か主が鍛刀をしているはずだ。まさか鍛刀部屋にＧでも紛れ込んでしまってＧと融合した恐ろしい刀剣が顕現したとかじゃないだろうな。じょーじとかいう鳴き声の」
「待って下され。さっきから意味不明な発言が多いですぞ大倶利伽羅殿？！」

妙な胸騒ぎを覚えて俺は鍛刀部屋に向かった。一期も後ろに付いてくる。なんだかんだでこの人は俺のことまで弟と同じように扱ってくる。俺は粟田口じゃないぞ。

「悲鳴が聞こえたが、二足歩行のＧでも顕現したのか？」
「倶利坊！」
「くりちゃん！」
「聞いてくれ。俺達のこどもがきたんだ！」
「聞いてよ。みんながひどいんだ！」
「待て、同時に喋るな。俺は聖徳太子じゃない。」
「あー倶利はん。自分が説明しますわ。」

どこから取り出したのか分からないフリップを使って明石が丁寧に説明してくる。どうでもいいがなんで日本昔話テイストの絵になってるんだ？

「・・・というわけなんや」
「・・・なんでやねん！！」

思わずポーズ込みでツッコんでしまった。

「ええツッコミや。ポーズといい間の取り方といい声の張り方といい完璧やで」
「日々の鍛錬の賜物や・・・って、違う！」
「ノリツッコミまで会得してはったとは」
「やめろ。あんたまでボケに回ったら収拾がつかなくなる」
「せやな。でもさっきの話は全部ほんまのことやで？」
「つまりそこにいる黒い鶴丸と白い燭台切を義兄さんが生んだと？」
「それでいったら倶利はんはおじちゃんやなぁ」
「誰がおじさんだ。」
「家系図から言うたらおじちゃんやん。」

鍛刀部屋の中に立っている黒い鶴丸と白い燭台切は、明らかにサイズがおかしかった。ぱっと見には鯰尾と骨喰のように見えないことも無い。つまり脇差サイズだ。

「なるほど・・・燭台切殿は名実ともに母親に・・・」
「ちょっ一期君まで何わけのわからないこと言いだすの？」
「日頃の燭台切殿を見ていれば分かります。きっと良い母になられることでしょう」
「待って？！ねぇ待って？！いい笑顔で意味不明なこと言うのやめて？！」
「鶴丸殿は父親としてもう少し落ち着きを持たれた方が良いかもしれませんな」
「落ち着いた俺なんて気持ち悪いだろ」
「鶴丸殿がそうだと、燭台切殿が疲れてしまいますぞ。ただでさえ双子を生んだ後なのですから、労わってさしあげねば」
「なんでみんなして僕を母親にしようとするの・・・」

一言で言ったらカオス。そうだ・・・この状況はカオス以外の何物でもない。この場合俺にできることは・・・俺がやらなければならないことは・・・。

「主。そいつらの案内は俺がやってやろうか？」
「えっくりちゃん大丈夫なの？」
「いつまでもここでグダグダしてるよりいいだろう」
「倶利おじちゃんは優しなぁ」
「おじさん言うな。」
「それじゃ頼もうかな。まんばくんがあの調子じゃ案内もできそうにないから」

あまりの混乱ぶりに気付かなかったけど、鍛刀部屋の隅で山姥切が体育座りになってる。「俺が写しだからか」とかぶつぶつ言ってるけど・・・まぁ、いつもの卑屈の発作だと思えば気にならない。

「よろしくね。おじちゃん」
「よろしくな。おじちゃん」
「おじちゃん言うな。」
「くりちゃん」
「くりちゃん」
「ああ・・・それでいい」

それでいいが・・・何故両側から俺の手を握るんだ。何故俺を間に挟む必要があるんだ。この場合はあれだろ先頭が俺でその後ろに並ぶべきだろう。伝統的なＲＰＧ歩行でいいだろう。最後尾が障害物に引っかかるとそいつだけパーティーから離れられないから先に進めなくなるという謎システムは再現しなくていいからな。

「燭台切と鶴丸だと名前が被ってややこしいな。」
「僕のことはシロミツでいいよ」
「俺のことはクロツルでいいぞ」
「シロミツとクロツルか」

本丸の中を案内していたら、渡り廊下の途中で本来ならここにいるはずの無い人物に会った。そもそも他の本丸の刀は主の許可なく本丸に入り込むことなどできないはずだが・・・

「ここで何をしているんだ？ナナシ」
「何って、預かってたものを返しに来たんだよ。なのにピンポン押しても誰も出てこないし、返事もないから勝手に入ってきたわけ」
「おいおい、勝手に入っちゃだめだろ。」
「ん？黑い鶴丸と白い光忠なんて珍しい・・・というか、なんかちっちゃくないか？」
「君は何者？見たところ審神者ではないみたいだけど・・・」
「俺はナナシノカタナ。見ての通りの刀剣だ」
「そもそも主の許可無しにどうやってここに入ったんだ？」
「一回入った本丸だったら自由に出入りできるんだなこれが」
「不法侵入じゃないか」
「一応事前に連絡してあるよ？ちゃんとメール送ったもん。」
「メールって・・・」
「頑張って全文ラテン語で打ち込んだ」
「何やってるんだあんた。主がラテン語読めるわけないだろ馬鹿なのか。馬鹿だったな！」
「メコン川！！」

思わずボディブローしてしまったが、俺は悪くない。どこの世界に重要なメールを全文ラテン語で送るやつがいるんだ。というかメコン川ってなんだ

「ド・・・ドメスティックバイオレンスだ！！」
「誰がいつあんたと家族になったんだ」
「ひどい・・・私とのことはただの遊びだったのぐぼはぁ！」
「茶番に付き合うつもりはない。預けてた物を返しに来たんだろ。どこにいるんだ？」
「あれ？さっきまで俺の後ろに・・・ちょい待って」

ナナシはそう言って廊下の突き当りを右に曲がって消えた。

「おまっなにそんなところに隠れてるんだよ？」
「だっ・・・だって・・・」
「あんなに会いたがってただろ」
「こんな・・・かっこ悪い姿じゃ・・・きっと嫌われちゃうよ」
「心配すんなって！くりちゃんはお前のこと嫌いになったりしないから」
「ほんとに？」
「それに二号機はかっこいいぞ。自信持て」

聞こえてくる声が光忠にしては高いような気がする。声質的には小夜か前田と似たようなかんじだろうか？そう思っていたらナナシにつれられて光忠が姿を現した。

-- 続きを閉じる --

「うーん」
「どうした光忠」
「なんか・・・下っ腹が痛い・・・というか・・・重い？」
「生理か」
「そんなわけないでしょ」

倶利坊の神隠し騒動から１週間ほどが経った。戦力拡充イベントが終わったと思ったら、今度は大阪城を掘るイベントが入っているらしい。私と光忠は出番じゃないから、こうして二人で仲良く畑作業をしているというわけだ。ちなみに、戦力拡充イベントが終わる間際に明石が来たわけだけど、まさか明石が光忠の会社員時代の同僚の明石君とは思いもよらない。その明石君は今私達と一緒に畑作業をしているところだ。

「妊娠やったりして」
「それこそありえないよ」
「酸っぱい物欲しがったり、わけもなく不安になったり、イライラしたりするのって・・・もしかして妊娠してるから？」
「僕らは刀なんだから人間の女の人みたいに孕んだりするわけないよ。」
「ありえないとも言い切れない！」
「燭台切はんはあれやな・・・安産型」
「安産もなにも、僕は産まないからね？」
「なんてこと言うんだ。この子が聞いたら悲しむぞ！」
「そこには何も入ってないよ！」
「入ってるかもしれないでしょ！」
「万が一にも入ってないから！ほら、ふざけてないでさっさと作業終わらせるよ！」

冗談を言い合いながらも、畑作業を進めていく。一般的な明石は「やる気無いのが売り」らしいけど、この明石君は率先して仕事をしてくれるから大変助かる。立派に実ったトマトを収穫してたら、急に光忠がしゃがみこんだ。

「・・・ごめん・・・も・・・無理・・・」
「光忠？」
「どないしはったん？」
「うぅ・・・し・・・死にそう・・・」
「そんなに痛いのか？」
「ア・・・アニサキスの時以来かも・・・」
「主はんに見せた方がええかもしれんな。」
「今主の所に連れて行ってあげるからね！」

ちょっと可哀想だけど、明石君に上半身を持ってもらい、下半身を私が持って本丸に移動する。確か主は今鍛刀部屋にいる頃のはずだ。

「燭台切はん。もうちょっとの辛抱や」
「なんたる・・・無様な・・・」
「かっこうを気にしてる場合ちゃうやろ」
「主！光忠が大変なんだ！」
「みっただが？！待ってろ今鍛刀終わらせるから！」

主の声がして、鍛刀部屋の前の時計が――：――・――という表示になった。

「あれ？・・・なんか、さっきまで痛かったのに・・・直った？」
「は？」
「な・・・な・・・なんじゃこりゃああああああ！！！」

主の悲鳴に思わず襖を開ければ、そこにいたのは真っ黒い鶴丸と真っ白な燭台切だった。

-- 続きを閉じる --

和泉が俺に会いに本丸に来た日。俺は神隠しに遭ったらしい。らしい・・・というのは、俺にはその時の記憶が無くて、あとになってから聞いたことだからだ。姉さんも義兄さんも和泉もそれはそれは怒っていて、宥めるのが大変だった。実際俺は危険な状態だったようだし、ナナシノカタナというヤツの協力が無ければ、無事に戻ってこれなかったと聞かされた時はヒヤっとしたが。

「なんで刀解させなかったのさ」
「そうだよ。そんな危険な奴が近くにいるなんて怖いでしょ？」

今俺は万事屋近くの甘味処で、和泉の本丸の加州清光と大和守安定と一緒に茶を飲んでいるところだ。加州の前にはストロベリーパフェ、大和守の前にはチョコパフェが置かれている。俺の方はあんみつだ。完全個室のイートインスペースがある店だから、他の客の目を気にせずに済むところがいい。

「たった一度の失敗で、全部を否定したくなかったんだ」
「いやいや・・・そのたった一度がでかすぎるよ！下手したらくりちゃん死んでたんだからね？そういうの分かってるの？」
「話は聞いた。ナナシノカタナというのが助けてくれなかったら、俺はここにはいない」
「俺だったら絶対許さない。○○○潰すぐらいはする。」
「僕だって許せないよ。最低でも○○○は落とす」
「ほらほら、女の子がそういうこと言うもんじゃありません」
「曽根さん」
「いやぁ・・・正直ここに入るだけでかなりのダメージ受けたよ。店員にはおっさんが一人で？！みたいな目で見られるしさぁ・・・贋作は辛いね！」

そう言いながら入ってきた長曽祢虎徹は自然な流れで俺の隣に座った。季節のフルーツを使ったタルトと長曽祢虎徹の組み合わせは正直ミスマッチだと思う。中身がお姉さんだっていうことを知らない奴が見たら驚くだろうな。

「くりちゃんはその後調子はどう？後遺症とか出てない？」
「おかげさまで。特に問題も無くやっている」
「それならいいんだ。」
「さっきはああ言ってたけど、曽根さんだって燭台切の燭台を切り落とすって言うぐらいには怒ってたじゃん」
「なんでピンポイントでそこばっかり狙うんだ」
「ダメージが一番でかそうなのがそこだからだよ」
「それを聞いてたうちの燭台切がめちゃくちゃビビってたけどね」
「それであんなの送ってきたのか・・・」
「あんなの？」

光忠（和泉本丸）：長曽祢さんに大事なところを斬り落とされるかもしれない・・・。
大倶利伽羅：なんでそんなことになってるんだ
光忠（和泉本丸）：燭台切の燭台を切り落とすって言ってるのを聞いちゃったんだ。僕なにか怒らせるようなことしたかな？
大倶利伽羅：心配するな。それは別の光忠であってお前ではない。
光忠（和泉本丸）：（´；ω；｀）ほんとにこわかったんだよ！！
大倶利伽羅：（´；ω；｀）ヾ(・ω・｀)
光忠（和泉本丸）：ありがとう。元気出た。
大倶利伽羅：(´▽｀)

「こういうのは和泉にやってやりなよ。あいついっつも言ってるよ？くりちゃんのＬＩＮＥは文字ばっかりだって」
「俺とかアンに送ってくるやつはけっこう顔文字とか使ってるじゃん。なんで和泉にはやってやらないの？」
「他の人相手なら平気なのに・・・相手が和泉だと思うと駄目なんだ」

和泉はきっと知らないだろうな。俺が毎度どんな気持ちで送信ボタンを押しているのかなんてことは・・・。

-- 続きを閉じる --

「光忠！」
「くり！」

くぅと和泉君の声に目を開けると、僕はくりちゃんを抱えた状態で部屋の中に転がってた。神域の中で感じたような息苦しさが消えている。あぁ・・・帰ってきたんだな。

「くり・・・くり！！」
「・・・和泉？どうしたんだ・・・そんな泣きそうな顔して・・・」
「よか・・・よかった・・・よかった！！」
「おい。なんなんだ一体・・・」
「倶利坊。何も覚えてないのか？」
「・・・光忠を手入れ部屋に連れて行こうとして・・・それから・・・それから？」
「くりちゃんは、二振り目の神域にいたんだ」
「・・・神域・・・」
「神隠しされてたんだ。ナナシさんがいなかったらどうなってたか・・・」
「光忠は・・・？」
「主が連れて行った。こんなことをしたんだ。刀解されて当然だろう」
「・・・っ！」
「倶利坊どこに行く気だ？！」
「止めてくる！」
「なっ・・・なんでだよ？！あいつはお前を危険な目に遭わせたんだぞ！」
「それでも・・・止めてくる！！」

和泉君の制止を振り切ってくりちゃんは部屋を飛び出した。僕らもその後について部屋を出る。ナナシさんの姿が見当たらないけど、主と一緒にいるんだろうか？

「主・・・！」

鍛刀部屋の横の刀解用の部屋にくりちゃんが飛び込んだ。今まさに刀解されそうな状態の二振り目と、金づちのようなものを持った主が同時にこちらを見る。その横にはナナシさんと、和泉君の主もいる。

「待ってくれ・・・光忠と・・・話をさせてくれ」
「くりちゃん。こいつは危険だ。今回だって、ナナシさんがいなかったらどうなっていたか分からないんだぞ？」
「光忠は・・・ただ不安だっただけだ。一人にされるのが怖かっただけなんだ。俺に危害を加えようとしてやったことじゃない」
「そうは言っても、結果的にくりちゃんは危険な状態だったわけだし、この先同じことをしないとも限らないだろ？」
「誰だって失敗することはある。それに、光忠は人の身を得てからの時間が短い・・・やっていいことと悪いことの区別がつかないこどもと同じだ」
「加羅ちゃん・・・もういいよ。僕はやってはいけないことをした。それは事実だ。最後にお願いがあるんだ・・・こんなこと言える立場じゃないけど・・・君の手で僕を壊してほしい。君の手で終わりたい」
「何言ってやがる！くりを危険な目に遭わせた上に、気分の悪くなるようなことさせようってのか？！」
「俺はお前を殺したりしない。」
「最後のお願いでも・・・聞いてくれないの？」
「最後なんて言うな。刀解もさせない。俺にすまないと思うなら生きて償え！」
「加羅ちゃん・・・？」
「俺は威張れるようないい兄貴じゃない。でも、俺にとってはお前は弟なんだよ！」

まさかくりちゃんが二振り目のことを弟のように思っていたとは思わなかった。それは二振り目も同じらしく、その表情が驚きで固まってる。

「俺はお前を置いて行かない。一人になんてさせない。」
「だって・・・和泉君が来たってことは・・・そういうことなんじゃ・・・」
「何を勘違いしてるのか知らんが、和泉はただ遊びに来ただけだぞ？」
「・・・お嫁に行ったりしない？」
「主がいるのに別の本丸になんて行くわけないだろう」
「だって・・・主が望めば・・・できるって・・・」
「どこでそんな情報拾ってきたんだ」
「審神者達が話してる場所・・・すれとか呼ばれてる」

どうやら二振り目は主が立てたスレッドを覗き見したことによって今回の暴挙に出たらしい。無責任に書き込まれる言葉の一つ一つを真剣に受け止めてしまって、不安や焦りからくりちゃんを神域に引きずり込むなんてことをしたのだと思えば、二振り目を一方的に責めるのもなんだか可哀そうな気がして来た。まぁ、可哀想だからと言ってお咎めなしというわけにはいかないけどね。僕はけっこう本気で怒っているんだよ。

「やれやれ・・・まさかスレッドが原因でこんなことになるとはなぁ？」
「うっ・・・申し訳ないと思っている」
「あぁ、いやいや別に主さんを責めてるわけじゃないんだ。でも、まぁ・・・そうだな。今回の責任の一端は主やその仲間のスレ民にもあると言えるかもなぁ」
「お・・・仰る通りで」
「とりあえず、いったん二号機は俺に預けてくれ」
「預けるって・・・二振り目をどうする気なんだ？」
「安全装置を付ける」
「安全装置って・・・拳銃じゃないんだから」
「でもそういうのは必要だろ？」
「ナナシさん。彼を連れて行く前にやっておかなきゃならないことがあるんだ。」
「やっておかなきゃならないこと？」
「鉄拳制裁だよ」
「ちょっ・・・お前自分の打撃がどんなのか分かってるのか？！」
「大丈夫だよ。折ったりしないから。まぁ鼻血は出るかもしれないけどね？」
「今回のことで腹を立てているのが自分だけだと思ったら大間違いだぞ」
「くぅ？」
「主が刀解するっていうから黙ってたが、そうじゃないなら俺からも制裁を加えてやるつもりだったんだ。」
「待てよ。あいつに制裁下すってんなら俺にやらせてくれよ。くりを危険な目に遭わせられて黙ってられるかっての」
「・・・気持ちは分かるがあまり責めないでやってくれ」
「くりちゃん？！」
「倶利坊？！」
「くり？！」
「ナナシさん。・・・光忠をよろしく頼む。・・・あんなのでも一応弟だから」

残念だったね二振り目の僕。君はどう頑張っても、くりちゃんの一番にはなれないよ。

-- 続きを閉じる --

「主。ゲートを開けてもらいたいんだ」
「なっお前こんな時に何言って・・・」
「今から助っ人が来てくれる。彼なら、きっとくりちゃんを助けてくれる」
「誰だよ助っ人って？」
「ナナシノカタナだよ」
「なっ・・・お前知ってるなら先に言えよ！今スレの方でもそいつの話が出たところだぞ」
「ごめんね。僕も焦ってたせいで、頭から抜け落ちてたんだ」

宣言通りナナシさんはほんの数分で本丸に来てくれた。天パと黒縁眼鏡とスーツという、どこかくたびれたサラリーマンのような風貌だが、彼はれっきとした本霊だ。

「強力な助っ人っていうからどんなヤツかと思えば・・・くたびれたリーマンじゃねぇか。こんな奴に何ができるっていうんだ？！」
「和泉君。あまり失礼なことを言っちゃだめだよ。」
「あーうん。気にすんな！実際くたびれたリーマンにしか見えない自覚はしている」
「ナナシさん。来てもらったばかりで悪いんだけど・・・見てもらいたいんだ」

くりちゃんが姿を消した場所までナナシさんを案内する。和泉君はまだナナシさんのことを信じられないといった目で見ているけど、自分ではどうにもできないことが分かるからか、黙っている。

「部屋を出たと思ったら、姿が消えたのか」
「二振り目と一緒にな」
「なるほどね・・・まぁ入り口が分かりやすくて助かる」
「入口なんて見えるのか？」
「見えるもなにもここにあるだろ？」

ナナシさんは部屋と廊下の間を指さすけど、残念ながら僕には何も見えない。それは和泉君やくぅも同じらしい。当然審神者である主も和泉君の主さんも分からないといった顔だ。

「じゃあ光忠。ちょっと手を貸してくれ」
「僕？」
「待てよ。倶利を助けるなら俺が！」
「くりちゃんを神域に引きずり込んだのは二振り目の燭台切なんだろ？この場合は光忠の方が体への負担が少ない。」
「でも！」
「ここで待ってろ。くりちゃんが帰って来たら、一番に抱きしめてやってくれ。それはお前の仕事だ」
「・・・分かった」
「じゃあ行くぜ。しっかりつかまってろよ」

言われたようにナナシさんの手を掴んで部屋を出た。なんだか水の中に入るような感覚がしたと思ったら、廊下に出ていた。でも、後ろを振り返っても部屋の中には誰もいない。

「なんだか・・・少し息苦しいな・・・」
「そりゃあ他の奴の神域に無理やり入ってるんだ。快適とは言えないだろうさ。」
「早く助けてあげなきゃ・・・」
「こっちの方から気配がするな。光忠は俺から離れるなよ」
「分かった。」

ナナシさんの横に付いて歩き出す。まるで水の中を進んでいるみたいに歩きにくい。神域なんて初めて入るけど、あまり長居したいと思える場所ではないな。

「ここだな」
「手入れ部屋・・・？」
「先に言っておく。何があっても抜刀するなよ」
「え？でも攻撃されたら・・・」
「攻撃されたら俺が盾になってやるから。間違っても抜くなよ？いいな？フリじゃねぇからな？」
「そんな。ナナシさんを盾にするなんて」
「光忠は手入れしないと直らないけど、俺は手入れしなくても直るからいいの」

部屋に入ると刀を抜いた状態の二振り目が斬りかかってきた。咄嗟に腰に手をやるけど、絶対に抜くなというナナシさんの言葉を守って刀は抜かないでおいた。ナナシさんの方も刀は抜かずに素手で刀を白刃取りしてる。

「荒っぽい歓迎だなぁ。嬉しくて涙が出るぜ」
「誰・・・？ここに何しに来たの」
「何って、決まってるだろ？囚われのお姫様救出大作戦だよ。」
「加羅ちゃんは渡さないよ」
「それじゃあ力づくで奪い返すのみだ」
「刀も抜けないで僕に勝てるつもりなの？」
「抜けないんじゃない。抜かないんだ。なぜならお前相手に刀は必要ないからな！」
「僕の邪魔をするなら・・・切り捨てるよ」
「おぅ。やれるもんならやってみろ！返り討ちにしてやらぁ！」

二振り目の後ろでくりちゃんは横たわったまま動かない。

「くりちゃん！」
「触るな！」

二振り目の声と同時に何かがこちらに飛んでくるのが見えた。当たると思って衝撃に備えて身構えたけど、予想したような衝撃がくることはなかった。ナナシさんが受け止めてくれたおかげらしい。

「ここは僕の神域だ。全てが僕の意のままに動く」
「光忠。俺の本体を頼んだ！」

そう言いながらナナシさんが自分の本体を無造作に僕に向かって放った。

「自分から本体を手放すとはね」
「男はいつでも己の中に本物の一本を持っているのさ」
「何わけの分からないこと言ってるの」

ナナシさんは肩を切り裂かれながらも、二振り目の顔面を渾身の拳で殴りつけた。壁まで吹っ飛ばされた二振り目は何が起こったのか分からないといった顔をしている。

「なっ・・・なんで・・・」
「こちとら毎度戦場で弓兵銃兵投石兵の熱い集中砲火浴びてるんだよ。あんな攻撃受けたぐらいで怯むわけないだろ」
「・・・邪魔・・・しないでよ・・・僕はただ・・・加羅ちゃんさえいたらそれでいいんだ。他に何もいらない・・・」
「だからってこんな場所に引きずり込んだら駄目だろ。お前は平気だろうけど、自分のものじゃない神域ってのはただそこにいるだけでめちゃくちゃしんどいんだぞ。実際くりちゃんだってぐったりしちゃってんだろ」
「だって・・・こうでもしなきゃ・・・加羅ちゃんは僕の前からいなくなっちゃうでしょ・・・知ってるんだからね。加羅ちゃんが和泉君の所に行くのも・・・和泉君と祝言を挙げようとしてるのも・・・僕を・・・刀解しようとしてるのも・・・」
「は？話がぶっ飛びすぎて分かんねぇ。光忠は何か知ってるのか？」
「ごめん。僕にもなにがなんだかさっぱりだよ・・・」

くりちゃんが和泉君の所に行く？祝言・・・つまり結婚する？そんな話一度も出たことはないはずだ。だいたい和泉君に何も言われてない。もし仮にくりちゃんが和泉君の所に行くというのが本当なら、彼から何かしらのアクションがあってもおかしくないはずだ。だって僕はくりちゃんの家族なんだから。

「もうあの時みたいに引き離されるのは嫌なんだ。何もできなかったあの頃とは違う」
「一方的に昂った気持ちを相手にぶつけたら、負担になったり相手を傷つけることもあるんだぞ。くりちゃんにはくりちゃんの世界があるんだ。お前のこの自己完結しちまってる世界に閉じ込めておくなんて、くりちゃんが可哀想だと思わないのか」
「何も知らないくせに・・・偉そうなこと言わないでよ！」
「あぁ、知らんな！そんな歪んだ愛情をぶつけるしかできない奴の気持ちなんてミジンコ一匹分も理解できないな！」
「五月蝿い！」

ナナシさんは二振り目が飛ばしてきた壁の破片をモロに喰らった。眼鏡が飛んで、額から血が出ている。

「ナナシさん！なんで避けなかったの？！」
「何言ってんの。俺は何も食らってない」

いや・・・額割れて血流してる時点で無傷ではないと思うんだけど・・・これは言ったらだめなのかな。

「なぁ・・・こんな風に無理やり手に入れようとして、手に入るもんじゃねぇんだよ。愛情ってのはさ。俺だってな？できるもんならやってみたいと何度思ったことか・・・でもその度に考えちまうんだよ。もし仮に実現できたとして、それが本当に幸せなのかってな？相手を思いやれないようじゃ、お前のそれは愛情じゃねぇ。ただの独占欲だ」
「五月蝿い・・・五月蠅い・・・五月蠅い！」
「ここにいたらくりちゃんは駄目になる。何も考えられなくなる。自分が何者なのかも分からなくなる。そうなる前に帰してやるべきじゃないか？」
「僕が・・・僕だけが分かってたらそれでいいんだよ！」
「ここまで言っても聞く耳持たないか・・・仕方ない。できればこの手は使いたくなかったんだがなぁ。」

ナナシさんはそう言うとスーツの内ポケットから何かを取り出した。一見ただの手帳にしか見えないそれを開き、中の紙を一枚破る。

「光忠。くりちゃんをしっかり抱えてろ」
「加羅ちゃんは渡さない・・・！」

さっきみたいに吹き飛ばされるのかと思って身構えたけど、予想したような衝撃が来ることはなかった。それにさっきまで動きにくかったのが嘘のように身体が軽い。ナナシさんに言われたように眠ったままのくりちゃんの身体をしっかりと抱える。

「少々荒っぽいぞ」

ナナシさんの手にはいつのまにか大槌が握られている。それが振るわれたと思ったら、部屋の壁がはじけ飛んで、僕らは真っ暗な空間に放り出された。直後に何かに引っ張られる感覚に襲われて思わず目をつぶる。

「光忠！」
「くり！」

くぅと和泉君の声に目を開けると、僕はくりちゃんを抱えた状態で部屋の中に転がってた。神域の中で感じたような息苦しさが消えている。あぁ・・・帰ってきたんだな。

-- 続きを閉じる --

「うぅ・・・聞いてよ加羅ちゃん・・・主ったら酷いんだよ・・・僕が夜戦苦手だってしってるのに・・・あんな場所に行かせるなんて・・・！」
「光忠。客の前だぞ」
「え？あぁ・・・全然気づかなかった」
「お前怪我してるじゃないか。ここより先に手入れ部屋だろ」
「だって・・・加羅ちゃんの顔が見たかったから」
「光忠を手入れ部屋に突っ込んでくる。ちょっと待っててくれ」

くりちゃんはそう言って二振り目の僕を連れて部屋を出た。襖が閉まった直後に、和泉君が焦った様子で襖を開けたら、そこにいるはずのくりちゃんと二振り目の僕の姿は無かった。

「・・・くり？」
「おかしい・・・くりちゃんの気配を感じない。その場で突然消えたみたいに」
「あいつ・・・俺の方を見て言ったんだ・・・あげないって・・・」
「あげない？それって・・・」
「今はここであれこれ言い合ってる場合じゃない。主の所に行こう」

僕とくぅはすぐに主の部屋に向かった。不躾だとは思ったけど、そんなことを気にしている余裕はない。ノックも無しに襖を開ければ、先ほどまで歓談していたであろう主と、和泉君の主が驚いた様子でこちらを見た。

「聞いてくれ主。大変なことになった！」
「なんだどうした何が起こった？！」
「倶利坊が消えた」
「消えた・・・？」
「あぁ、気配を感じられなくなった」
「待て待て・・・順序立てて説明してくれ」
「俺らが部屋で話してたら、燭台切が入ってきたんだ。負傷していたから、くりが手入れ部屋に連れて行くって言って部屋を出た。そこで嫌なかんじがしてすぐに襖を開けたんだ。そしたらくりも燭台切も消えてた」

一瞬考え込むような表情をしたと思ったらすぐに端末を出して打ち込み始めた。

「主・・・こんな時に何をしてるんだ？」
「こういう時のために審神者同士の交流があるんだよ。俺一人の知恵じゃ限界がある・・・使える物はなんだって使ってやるさ」
「スレが切れちゃいましたね・・・こちらで新たに立てておきます。この最後の人の言葉が気になるところですが・・・」
「次のスレでもっと詳しい情報をくれるように頼むしかないか。」
「そんなのんきなこと言ってる場合じゃねぇだろ？！」
「和泉君。気持ちは分かるけど、焦っても成果は得られないよ。ここは主に任せよう？」
「なんで冷静でいられるんだよ！？」
「冷静なわけないだろ。腸が煮えくり返りそうだ。でもここで喚き散らしたところで状況が良くなるわけじゃない。確実にくりちゃんを助けるためにどうするのが最善か・・・今考えなければならないのはそれだろう？」

頭の芯がやけに冷えてるのに、腹の中が熱い。吐き気がする・・・あぁ、珍しく本気でブチ切れそうだ。冷静になれ僕・・・ここで平常心を欠いてたらろくな結果にならないぞ。

「僕の方でも助けてくれそうな人を当たってみるよ」
「助けてくれそうな人？」
「あぁ。なんですぐに彼に連絡しなかったんだろう・・・焦りすぎだな」

端末を取り出し、目当ての相手のアドレスを検索する。頭に浮かぶのはスーツ姿に眼鏡の刀剣男士。

『はい、ナナシノカタナです』
「ナナシさん！」
『おぅっ・・・どうしたフレンチ光忠。珍しく焦った声なんて出して』
「じつはお願いがあるんだ。」
『んー？俺に頼み？調味料が切れたか？それとも肉が欲しいのか？』
「違うんだ。今回はそういうのじゃない。君の本霊としての力を貸してほしい」
『刀剣の探索？神域への干渉？ご随意にどうぞ』
「多分・・・神域への干渉が必要になる」
『今ボスの許可もらってそっち向かうから。そっちのゲートを開けておいてくれ。』
「分かった。主に伝えるよ」

一方的に通話が切れた。でも、彼が来てくれたらこの状況を打破できる。

-- 続きを閉じる --

「今日だよね？くりちゃんさんのいる本丸に行くの」
「あー・・・緊張する。あっちにはくりの姉ちゃんと義兄ちゃんがいるからなぁ」
「くりちゃんさんとの交際は公認なんでしょ？」
「姉ちゃんの方には倶利坊を泣かしたら斬り落とすって言われたし、義兄ちゃんの方にはくりちゃんを泣かせたら陰部破壊(粗挽きソーセージ)するって言われた」
「ピンポイントで兼さんの兼さんが狙われているね・・・」
「まぁ俺がくりのこと泣かせるなんてありえないけどな！」
「初デートの前に死んだじゃん。
「う゛っ！！」

和泉守兼定になる前の俺は、やっとの思いで付き合い始めた彼女である倶利とのデートの前に死んでしまったんだ。倶利の義兄ちゃんの話によると、俺が死んで倶利はそうとう悲しんでいたらしい。俺だって死にたくて死んだわけじゃないけど、その話を出されると罪悪感を覚える。でもまぁ、こうやって倶利とは再会できたんだし、それでいいじゃないか。

「和泉守。そろそろ出発するよ」
「おう・・・」
「あー・・・緊張するなぁ。他の本丸に行くのなんて見習いで研修に行った時以来だよ」
「俺も緊張して来た・・・」
「人・人・人・・・」
「刀・刀・刀・・・」
「よし、いざ出陣！！」
「出陣じゃねぇだろ」
「気分は合戦だよ！」

ゲートを潜るとそこはくりのいる本丸だった。ゲートの前に審神者と山姥切がいた。審神者の方はコスプレじゃなくて審神者の服を着ている。前にうちに来た時はマスクしてて顔分からなかったけど、こうやって見るとも○みちに似てる気がする。

「ようこそ我が本丸へ。まぁ、親戚の家にでも来たみたいな気分でゆっくりしていってよ。とりあえず先に俺の部屋に行こうか。」

審神者の案内で審神者部屋に入った。主の隣に俺が座り、俺の向かいに山姥切が座った。少ししてからお盆を持った燭台切が入ってきた。ところでくりはどこだ？

「はいどうぞ。熱いから気を付けてね」
「ありがとうございます」
「甘い物はお好きかな？僕なりにかっこいいものを作ったつもりだよ」

燭台切が持ってきたのは飴細工の伊達政宗（馬に騎乗してるやつ）が乗ったクレームブリュレだった。

「すごっ・・・！！」
「主のリクエストでね。上に乗ってる政宗公のところがけっこう大変だったよ」
「うちの燭台切もこんなことができるようになりますか？」
「うーん・・・それは本人の努力次第じゃないかな」
「努力次第・・・ですか」
「そうだね。それじゃあ、ごゆっくりどうぞ」
「燭台切！」
「なにかな？」
「くりはどこにいるんだ？」
「心配しなくてもちゃんと会せてあげるよ。君は一応護衛でここに来たっていうことになってるだろ？すぐに主を離れたらダメじゃないかな」
「そうだけど・・・」
「あっ私のことなら気にしないで、くりちゃんに会って来ていいよ！」
「そういうことだから、みっただは和泉君を連れて行ってあげてよ」
「OK、任せてくれ」

燭台切に連れられて本丸の中を移動する。どこの本丸も中の構造は同じらしい。

「くりちゃん？和泉君連れて来たよ」
「・・・入ってくれ」

中に入るとくりと一緒に鶴丸がいた。・・・もしかし・・・なくてもこの鶴丸がくりの姉ちゃんなのか？

「よっ。久しぶりだなイズミン。」
「俺のことイズミンって呼ぶってことは・・・やっぱり姉ちゃんなのか」
「そうだよ。まさかイズミンが和泉守になって表れるとは、人生とは何が起きるか分からないもんだねぇ。そんなとこに突っ立ってないで座りなよ。」
「ん？まさか姉ちゃんもここにいるつもりなのか？」
「君と倶利坊を二人きりになんてするわけないでしょ？」
「僕も同席させてもらうよ」
「くりはそれでいいのかよ」
「和泉のところでだって、新選組と一緒だっただろ？」
「あ・・・いやそうだけどよ・・・あれはあいつらがお前に会いたいって五月蠅かったからで・・・俺は二人で会いたかったんだ」
「その場の雰囲気に流されて押し倒されてはかなわないからな！」
「誰が押し倒すか！」
「そんなこと言って、二人きりになったら乱暴するつもりなんでしょ！エロ同人みたいに！エロ同人みたいに！」
「そんなことするわけないだろ！いいかげんにしろ！」
「・・・茶を持ってくる」
「あっ俺も手伝う」
「手伝いなら僕がするから、和泉君はここで待ってて」
「姉ちゃんと二人にするつもりか」
「ん？私と一緒なのは嫌？御物ぞ。我御物ぞ」
「そういうテンションが嫌なんだって分かれよ！」
「嫌ですぅー分かりませーん」

姉ちゃんがウザい絡みをしてる間にくりも義兄ちゃんも行ってしまった。っていうか、姉妹なのに全然似てないよなくりと姉ちゃん。

「イズミンは今でも倶利坊のことを好きって言える？」
「なんだよ急に・・・」
「見て分かると思うけど、倶利坊は男だよ。」
「確かに・・・ショックだった。くりが男だとか・・・無理だと思った。でも新選組のやつらに言われて分かったんだ。俺はくりが女だから好きなんじゃなくて、くりがくりだから好きなんだって」
「じゃあ、倶利坊とキスしたり、ハグしたり、その先もしたいって思えるの？」
「そ・・・それは・・・っていうか、それをいったら姉ちゃんだって男だろ！義兄ちゃんとそういうことできんのかよ！」
「ふふん！私の身体が男になろうと、光忠の私への想いが微塵も変わってないことは確証済みだ！何を隠そう私達は・・・」
「はいストップ！和泉君に何を言うつもりなの。」
「私達がいかにラブラブなのかを見せつけようとしただけですぅ」
「気にしなくていいからね？」
「・・・義兄ちゃんはどうなんだ？条件は今の俺と同じだろ」
「やだなぁ・・・和泉君。僕と君が同じ条件？寝言は寝床で言いなよ。なんなら今すぐ眠らせてあげようか？ちょっと三途の川とか見えるかもしれないけど」
「落ち着け義兄さん。和泉が言いたいのはそういうことじゃない。」

義兄ちゃんの背後になんか見えた。スタンド的な何か・・・阿修羅か？顔は笑ってるのに目が全然笑ってない。そういえばこの人こういうキャラだった。

「実際問題、姉ちゃんは男になってるわけだろ。そこんところどうなんだよ義兄ちゃん」
「まぁ、こういう事態は想定外だからね。僕だって戸惑いが無いわけではなかったよ」
「男同士の場合はどちらかがたっ・・・」
「言わせないよ？！」
「姉ちゃんのそういうところ本当変わらないよな・・・」

残念な美人ってこの人のためにある言葉なんじゃないだろうかって思うことがある。CAやってて美人でスタイルもよくて男にモテるのに、口を開けばおっさんっぽいところが出るのが玉に瑕だ。

「和泉。無理に俺に付き合わなくていい。今の俺じゃお前の望むようなことはしてやれないから・・・」
「ばっ・・・何言ってるんだ。」
「あの頃も決して女らしいとは言えなかったが、今は完全に男だ。世の中にはそういう嗜好の者もいるらしいが、和泉はそうじゃないだろう」
「確かに俺はノンケだよ！でも・・・くりのこと好きだって気持ちは・・・」

俺の台詞の途中で突然襖が開けられたと思ったら、そこには燭台切が立っていた。戦装束は乱れ、髪の毛もボサボサという、かっこよさを気にする伊達男らしからぬ姿のそいつは部屋に入るなりくりに抱きついた

「うぅ・・・聞いてよ加羅ちゃん・・・主ったら酷いんだよ・・・僕が夜戦苦手だってしってるのに・・・あんな場所に行かせるなんて・・・！」
「光忠。客の前だぞ」
「え？あぁ・・・全然気づかなかった」
「お前怪我してるじゃないか。ここより先に手入れ部屋だろ」
「だって・・・加羅ちゃんの顔が見たかったから」
「光忠を手入れ部屋に突っ込んでくる。ちょっと待っててくれ」

くりと燭台切が部屋を出て襖が閉まった瞬間、何故か俺はくりを行かせたらダメな気がして慌てて襖を開けた。でも、おかしなことにそこにはくりも燭台切の姿も無かった。

-- 続きを閉じる --

すみませーん。こっちに兼さん・・・和泉守兼定は来てませんか？困ったなぁ・・・兼さんと二人で万事屋に来たのはいいんだけど、あまりの人込みにはぐれちゃったよ・・・。こういうときはあわてず騒がず端末で・・・って思ったんだけど、まさかのタイミングで充電が切れちゃってるんだよ。さっきから見かける兼さんは別本丸の兼さんだし・・・困ったなぁ。

「堀川君？」
「え？あっ！くりちゃんさん！」
「どうしたんだ？こんなところで。一人か？」
「えっと・・・実は兼さんと一緒に来たんだけど、はぐれちゃって。端末も充電切れしてて・・・」
「そうか。俺のを使え」

うちの本丸の大倶利伽羅さんは万事屋嫌いらしいけど、くりちゃんさんは万事屋にも来るんだなぁ。あ、くりちゃんさんは兼さんの恋人で、先日うちの本丸にも遊びに来たんだよね。人間だった頃の僕と同じ高校に通ってた「くり君」がくりちゃんさんだったことには驚いたけど、あの頃と変わらないなぁって思った。もちろんいい意味でね

「ありがとう。助かったよ・・・兼さんもすぐにこっちに来るって」
「そうか。」
「くりちゃんさんは一人？」
「そうだ」
「時間があるなら、兼さんとお茶でもしていったら？」
「あ・・・いや、そうしたいのは山々なんだが、あまり本丸を離れていると・・・」
『ニャー』
「今猫の声が・・・」
『ニャー』
「もしもし？あぁ・・・今から帰る。・・・一人だ。・・・うん。・・・じゃあ、後でな」
「くりちゃんさん？」
「悪いな。早く帰らないとならないんだ。和泉によろしく」
「え？あっ・・・えぇ？！」

戦闘中の大倶利伽羅さんの機動ってこんな速かったっけ？と思うような速さでくりちゃんさんは去っていった。なんだかくりちゃんさんの声硬かったけど・・・誰からの電話だったんだろう？

「くりからだと思ったら国広の声だから一瞬頭が混乱したぜ。」
「ごめんね。僕の端末充電切れちゃってて・・・たまたまくりちゃんさんと会って、端末を借りたんだ」
「普段しっかりしてる国広が充電切らすとか、珍しいこともあるもんだな。で？くりはどうしたんだ？」
「さっきまで一緒だったんだけど、帰っちゃった。兼さんによろしくって言ってた」
「そっか・・・」
「会おうと思えばいつだって会えるんだし、後でLINEでも送ればいいんじゃないかな」
「ん・・・そうだな。とりあえず頼まれてた物買わないとな！」
「そうだね」

本丸に帰って端末を充電したら、くりちゃんさんからLINEが来てた。

くりちゃんさん：和泉とはちゃんと会えたか？せっかく誘ってくれたのに、そっけなくして悪かった。また機会があったら一緒に茶でも飲もう。
堀川：端末貸してくれてありがとうね。兼さんとはちゃんと会えたよ。兼さんもくりちゃんさんに会いたそうだったから、今度はちゃんと予定合わせて会おうね

返信してから数分もしないうちに返信が来た。

くりちゃんさん：俺も会いたい
堀川：くりちゃんさん。送る相手間違えてるよ
くりちゃんさん：ちょっと連結されてくる
堀川：生きろそなたは美しい
くりちゃんさん：咄嗟にそういう返しができる堀川君　嫌いじゃない
堀川：ありがとうね。僕もくりちゃんさんのこと好きだよ。
くりちゃんさん：(n*´ω`*n)
堀川：くりちゃんさん可愛い。でもそういうのは兼さんにやってあげないと
くりちゃんさん：他の相手になら簡単にできるけど　和泉が相手だと難しい
堀川：それは本当に兼さんのことが好きだからだろうね★
くりちゃんさん：からかうのはやめてくれ

くりちゃんさんは顔合わせるとあんまり喋らないけど、こうやって端末越しにならけっこう喋れる。ちなみに新選組グループにも入ってもらってるんだけど、キヨちゃんとアンちゃんの二人とは同じ女子高生だからか、けっこう意気投合してるようだ。

-- 続きを閉じる --

内定もらった会社に行く途中で事故に遭い、何の因果か「とうらぶ」とかいう世界で「刀剣男士」というものになってしまいました。こんなことなら彼氏の一人でも作っておくんだったなぁ・・・なんて思ったり思わなかったり。ちなみに今の私は新選組局長近藤勇の愛刀の長曽祢虎徹・・・の贋作です。見た目はワイルドすぎるおっさんです。なんでこんな胸元フルオープンな服なの？！とか思っても衣装替えはありません。ちなみに刀剣なのに弟が二人います。一人は蜂須賀っていって、ツンツンしてて顔を合わせる度に贋作って呼んできます。もう一人は浦島っていって、私みたいなのでも兄ちゃんって呼んで慕ってくれる可愛い子です。

「あ゛―・・・緊張してきた・・・」
「刀って三回書いて飲めばいいよ」
「そこは人じゃないか？」
「今は刀剣なんだから、そこは刀でいいんだよ」

部屋の中を落ち着きなく歩き回る長髪のイケメン。和泉守兼定も、私と同じように事故に遭って刀剣男士になった一人だ。なんでこんなに落ち着かないのかというと、実は人間だった頃に付き合っていた彼女が、こちらの世界に来ていて、しかも今日この本丸に客として遊びにくるらしい。

「俺大丈夫かな・・・髪型とか変じゃね？」
「大丈夫だよ。今日もかっこいいよ兼さん」
「堀川ジャッジも合格だし、大丈夫でしょ。」

和泉君の恋人は大倶利伽羅に似てるらしいけど、あの大倶利伽羅の姿を見てたら誰かと付き合ってる姿なんて想像できない。まぁ、あの子にはあの子なりの事情とかがあってあんな風にツンツンしてるのかもしれないけど・・・

「どうやらお客さんが到着したみたいだよ」
「ん゛っ・・・！！行ってくる！」

和泉君が緊張した面持ちで部屋を出て行った。あんなかんじだけど、人間だった頃は実は私より年上だったらしい。ちなみに私は大卒ですぐ就活して内定もらってるけど、和泉君は大学院生をしてたとか。和泉君は何になろうとしていたんだろう？

「頑張って兼さん！」

和泉君と同じ土方歳三の愛刀である堀川国広。この子も元は人間で、私達と同じ日に同じように事故に遭って刀剣男士になった子だ。中身は男子高生らしいけど、男の子にしては随分と可愛らしい顔をしている。どうせならこういうタイプにしてもらいたかったなぁ・・・なんて贅沢を言える立場じゃないか。

「くりちゃんは基本仏頂面だから、表情筋は死んでるものと思え！」
「馴れ合うつもりは無いは挨拶替わり！」

励ましているんだかなんだかよく分からないこの二人は、沖田総司の愛刀である加州清光と大和守安定。どっちも元は女子高生らしい。そして、私達より後に来たけど、私達よりもこの世界について詳しく知っている。こっちも男の子にしては可愛らしい顔をしている。私だって一応中身は女なんですけどね？なんでこんな無精ひげ生えたおっさんにされてるんだろうね？和泉君だって爽やかイケメンなのにね！イケオジサン枠？そういう扱いなの？まぁ・・・うん・・・無い物ねだりしても仕方ないのは分かってるんだよ。

「え・・・ちょっ・・・あの審神者の服装・・・」
「なんでシャアのコスプレしてるの？」
「完成度高すぎでしょ。っていうか無駄にスタイルいいなあの審神者」

ゲート前に現れたのは和泉君の恋人である大倶利伽羅と、その大倶利伽羅の主らしい審神者だったんだけど、なぜか審神者は赤い彗星のコスプレをしてた。紙袋持って主に頭下げてるシャアとかシュールすぎる。

「この度はお招きいただきありがとうございます。これ、つまらないものですが、よろしければ皆さんでお召し上がりください」
「あっあのっ敬語じゃなくていいですよ。私の方が年下ですし・・・」
「そう？じゃあお言葉に甘えて、いつも通りの喋り方でいかせてもらうわ」
「あの・・・どうしてそんな服装なんですか？」
「あ、これ？実はここに着て来る服装をスレ民に安価したらシャアのコスプレをしろってことになっちゃってね。」
「そうだったんですか。ずんだ餅さんスタイルいいから、似合ってますよ」
「そうかな？ありがとう」

主と和泉君とずんだ餅さん（仮）とくりちゃんが主の部屋に向かうのを見届けてから私達は部屋に戻った。その数分後に和泉君がくりちゃんを連れて部屋に入ってきた。

「入れよ。ここの皆はくりのこと知ってるから、緊張しなくて大丈夫だぜ」
「うん・・・」
「俺は飲み物持ってくるから、テキトーに座ってろ。」
「俺も手伝う」
「いや、いいって。お前は客なんだからさ」
「和泉君はくりちゃんと一緒にいてあげなよ。お茶ぐらいなら私が持ってくるから」
「いやでも曽根さんにそんなことさせるわけには」
「くりちゃんは初対面の人苦手なんでしょ？彼氏なんだから、ちゃんとフォローしないと」
「なんか、すんません」
「いいって」

人数分のお茶と、今日のために用意しておいたお茶菓子を持って部屋に戻る。来た時は緊張した顔してたくりちゃんも、ちょっとは打ち解けたのか表情が柔らかくなってる。

「はいどうぞ」
「ありがとう・・・ございます」
「敬語じゃなくていいからね。」
「はい」
「くりちゃんって呼んでもいいかな？」
「好きなように呼んでくれていい」
「そう？私のことは曽根でも贋作でもお好きなようにどうぞ」
「贋作って呼ばれるのは、嫌じゃないのか？」
「まぁ、実際贋作だからねぇ？それに、蜂須賀には毎日贋作って呼ばれてるし」
「うちにはまだ長曽祢がいないから分からないけど、蜂須賀とは・・・仲がよくないのか？」
「正確には親しくないって言った方がいいね。まともに口きいてくれないんだもんあの子。って、私の話はどうでもいいよ。せっかくだからくりちゃんのことを聞かせて？」
「俺のこと・・・」
「曽根さんがいない間に聞けたことは、くりちゃんがコンビニでバイトしてたことと、実は堀川君と同じ高校に通ってたってことだよ」
「褐色肌のイケメンで、しかも文武両道で女子人気も高かったんだよ」
「自分の彼女が女にモテるっていう状況は、和泉君にしては複雑じゃないかなぁ？」
「いや、実際女にモテるのは否定できないな。しかも律儀にアドレス交換に応じるせいで端末が女のアドレスだらけになってたんだよ・・・」
「くりちゃん、誰彼構わずアドレス交換しちゃだめだよ」
「実際にそのアドレスを使ったことはないな。交換してくれと言いにくるのに、誰も何も連絡してこなかった」
「あー・・・それはね。くりちゃんさんは皆のくりちゃんさん協定が結ばれていたからなんだよ。平たく言えば抜け駆けすんなよこのアマ！って感じのね」
「なんだその少女漫画みたいな協定」
「それだけくりちゃんさんは王子様扱いだったってことだね」
「そんな王子様なくりちゃんをどうやって彼女にできたのかが謎だよね」
「そりゃ俺の努力の賜物ってやつだろ。」
「俺がシフトに入ってる時は必ずといっていいほど通って来てたな」
「っていうか、くりちゃんは和泉のどこがよくて付き合うのオーケーしたの？」
「どこが・・・」
「いやそこはそんな悩むとこじゃないだろ」
「・・・顔？」
「めっちゃ悩んだうえで出てきた答えがそれって、どうなんだよ。しかも疑問形だし」
「それでいったら、和泉はどうしてくりちゃんと付き合いたいって思ったんだよ？」
「一目ぼれしたから」
「やっぱ顔じゃん」
「そういうのじゃないんだって！確かに見た目もあるけど、なんていうか・・・理屈じゃないんだって！」

誰かを好きになるのは理屈じゃない・・・まぁ、確かにその通りかもね。

-- 続きを閉じる --

オタ友達とイベントに行く途中で事故に遭って、気付いたら二人そろって「とうらぶ」世界の住人になっておりました。ちなみに新選組の刀は全員成り代わりですね！とりあえず一人ずつ紹介していくとしましょうか・・・

新選組局長近藤勇の愛刀長曽祢虎徹・・・に成り代わった、お姉さんです。ちなみに内定決まった会社に行く途中で事故りました。今はワイルドすぎるおっさんだけど、中身は清楚なかんじのお姉さんです。

新選組副長土方歳三の愛刀和泉守兼定・・・に成り代わった、リア充男子です。ちなみに彼女との初デートの前に事故りました。どうやら長すぎる髪の毛が鬱陶しいらしく、すかっと切りたいそうです。

新選組副長土方歳三の愛刀堀川国広・・・に成り代わった、男子高生です。お姉ちゃんにアイスを買いに行かされた先で事故りました。元の外見は中学生っぽかったけど、男子高生みたいな見た目になれました。よかったね！

私は沖田総司の愛刀である加州清光に、オタ友達は同じく沖田総司の愛刀である大和守安定になりました！私の名前がキヨミだから清光になったのか？とか考えたけど、こういうのは考えても分からないもんなので、考えないようにします。オタ友達の名前はアンだけど、赤毛ではありません。

「おはよう曽根さん」
「今日の朝ごはんは何？」
「炊き込みご飯とワカメと豆腐の味噌汁。卵焼きと焼き魚とインゲンの胡麻和えだよ」

曽根さんは大所帯で育ったせいか短時間に大量に料理を作るのが得意だったりする。私とアンも手伝うって言ったんだけど、手を出されると算段が狂うから、並べる時だけ手伝ってと言われてしまった。それにしても長曽祢虎徹に割烹着って組み合わせの破壊力がここまでとは思わなかった。に・・・似合って・・・る？

「そういえば、今日は演練に出るんだったね」
「第一部隊が貞ちゃん探しに出てるからねー」
「戦力拡充イベの間に貞ちゃんゲットしておきたいってところなんだろうね」
「貞ちゃんのいる白金台の前で止まってるもんね・・・。ボスマスまで進めない」
「貞ちゃんが来ても、燭台切さんがいないよね」
「それは言わない約束だぜ」

この本丸には燭台切光忠がいない。大倶利伽羅と鶴丸国永はいるのに、燭台切光忠だけ来てないのだ。だから曽根さんがご飯を作ってるわけなんだけども・・・ちなみに歌仙と蜂須賀は料理しない刀だった。予想外だぜぇ・・・

「はーい、今日も楽しい鍛刀タイムですよ～」

朝ごはんの後で、主と一緒に鍛刀部屋に入る。今日の手伝いは私なんだ。ちなみに前回の鍛刀で「ほっほっほーたる来い！」なんてふざけてやったら本当に蛍丸が来た。あの時程驚いたことはない。あ、加州になった時の方が驚きは大きかったかも

「僕は燭台切光忠。青銅の燭台だって切れるんだよ・・・うーん、やっぱりかっこうがつかないや」
「つ・・・ついに・・・来た！」
「燭台切が・・・長かった・・・長かったよ！！」
「え？そんなに僕のことを待っててくれたのかい？」
「待ってました。めちゃくちゃ待ってました！」
「大倶利伽羅も鶴丸もいるよ。貞ちゃんはまだいないけど、頑張ってこれから仲間にする予定だから」
「本霊に戻ってきた僕の話を聞く限りじゃ、あまり歓迎されないんじゃないかって思ってたんだ。来てもすぐ連結か刀解だろうって」
「そんなこと無い！めっちゃ嬉しい！」
「それじゃあ、期待に応えないとね」

本丸に来ても、先に同じのがいたら連結されたり刀解されて本霊に強制送還だもんなぁ・・・とか考えたら、私らってけっこう危なかったんじゃ・・・だって純粋な分霊じゃないもん。分霊は本霊に戻れるけど、そうじゃない私は連結とか刀解されたらどこに行くんだろう？うーん・・・怖いから考えないでおこう。

「燭台切の部屋は大倶利伽羅と鶴丸と一緒でいいかな？それとも長谷部と一緒にする？」
「できれば長谷部君とは一緒にしないでくれないかな・・・」
「長谷部とは気が合うんじゃないの？」
「先入観はいけないと思うんだけど、本霊にいる時に聞いた長谷部君の話が怖すぎて・・・」
「一体どんな話をされたんだ・・・」
「身動きできないようにされた状態で長谷部君がやすりで僕の身体を削っていくんだ。しかも何日もかけてゆっくりとだよ・・・絶対に助からないって分かってるのに、すぐには死ねない状況は恐怖以外の何物でもないよね」
「その長谷部が異常なのであって、たいていの長谷部はそんなことしないから！」
「分かってるつもりなんだけど、やっぱり本人を前にしたら、いろいろ想像しちゃってまともに話せる自信がないよ」
「長谷部への熱い風評被害・・・」

ちなみにここの長谷部の印象は一言で言うとハムスターだね。めっちゃ回し車の中を走ってるイメージだね。大好きなのは主命という名のひまわりの種。

「曽根さん。今日から燭台切も同じ部隊に入るから」
「この隊の長を務める長曽祢虎徹だ。よろしく頼む」
「こちらこそよろしくね」

その後で分かったことだけど、なんでも燭台切光忠は和泉守の彼女のお姉さんの旦那にそっくりらしい。ちなみに彼女は大倶利伽羅にそっくりだとか。世の中には似てる人間が三人いるとかいうけど、まさかとうらぶ世界のキャラとリアルの人間がそっくりだとは思わない。まぁ世の中には美しすぎるコスプレイヤーとかもいるけどね！私はコスプレはしない派です。あれは眺めて楽しむものであって、私のようなのがするものじゃない。

「燭台切君の初陣は演練になりそうだ」
「訓練だからって手を抜いたらかっこ悪いだけだよね」
「はい。刀装もちゃんと身に着けてねー」

私が頑張って作った金の刀装だよ。新選組の中では二番目ぐらいに刀装作るの上手だと思ってる。一番は曽根さんで、狙った種類の金刀装を作れる。堀川君は平均的に狙った種類の上を作れる。アンは金の刀装にはなるんだけど、狙った種類の物は作れない。。何故か和泉守はだいたい失敗する。

「和泉君？」

演練の後で他の本丸の燭台切が和泉守に話しかけてきた。

「俺のこと覚えててくれたのか。」

どうやら和泉守はこの燭台切のことを知ってるらしい。

「まさかこんなことがあるなんて・・・君とまた会えるとは思わなかったよ」
「俺だってあんたとこんな所で会うとは思わなかった。あいつは元気にしてるか？」
「君がそれを言うのかい？まったく・・・君がいなくなってくりちゃんがどれだけ悲しんだと思ってるんだ」
「いや俺悪くないだろ！仕方ないだろ？不可抗力だよ」
「くりちゃんにも同じこと言えるの？」
「俺だってまさかあんなことになるとは思ってなかったんだよ」
「まぁ、過ぎたことを言っても仕方ないね。それより、連絡先交換しよう？くりちゃんにも教えてあげたいし」
「そうだな。」

和泉守と連絡先を交換して燭台切は離れて行った。

「初デートの前に死ぬとか、本当ひどい男だよね」
「いや死んだの俺のせいじゃなくね？あの大型車両を運転してた奴のせいだろ」
「っていうか、あの燭台切が和泉の彼女のお兄さん？」
「そうだ。」
「まさかこんなところで再会するとはね。人生とは何が起こるか分からないもんだ」
「ほんとにな・・・またくりと会えるかもしれないなんて、夢みたいだ」
「まぁ、夢じゃないか確かめるためにも電話しなきゃだね」
「そうだな。」
「思ったんだけどさ・・・お兄さんが燭台切なら、そのくりちゃんは確実に大倶利伽羅だよね。声も大倶利伽羅なんじゃない？」

なんでこのタイミングでそういうこと言うんだアン？！

「まぁくりもハスキーな声してたしなぁ・・・」
「でも女の子なんでしょ？」
「当然だろ」
「っていうか、くりちゃんがこっちの世界に来てたとして・・・刀剣男士になってるんだったら、男の身体じゃん」
「もしかしたら女かも・・・」
「よく考えてみ？曽根さんの中身は清楚なお姉さんだけど、ワイルドすぎるおっさんでしょ？その法則でいったら十中八九男だよ」
「いや・・・望みが完全に断たれたわけじゃ」
「僕も元は女の子だったよ？でも今は完全に男だよ」

曽根さんも私もアンも元を正せば女の子なんだけど、こっちの世界にきたら不思議な力で男になってたよ。だから多分和泉の愛しの君であるくりちゃんも男なんだよ・・・。

「まぁ、ここで悩んでも仕方ないでしょ。さっさと帰ろう？」
「もしかしたらくりちゃんから連絡くるかもしれないし！」
「くりが・・・野郎になってるとか・・・無理・・・」
「あんたがいなくなってめっちゃ悲しんでたらしいじゃん。それぐらい好きってことでしょ？この際男とか女とかどうでもいいじゃん！」

見るからにしょんもりしてる和泉を連れて本丸に帰った。その後でくりちゃんからの電話があったわけだけど、声が大倶利伽羅だったのがよほどショックだったらしく、しばらくはポカーンって顔になってた。顔文字にしたら(“ﾟдﾟ)ってかんじだ。

「声・・・低くなってた。間違いなく男の声だった・・・」
「だから言ったじゃん。」
「でも中身はくりちゃんなんでしょ？声なんて大した問題じゃないよ」
「声というか・・・野郎になってるのが問題なんだよ！」
「こればっかりは仕方ないじゃん。俺だって好き好んでこの身体になったわけじゃないんだよ？くりちゃんだってそこは同じのはずだよ。彼氏のあんたが受け入れてやらないで誰がくりちゃんを受け入れるっていうのさ！」
「そうだよ。和泉の好きって気持ちはその程度のもんなの？違うでしょ？くりちゃんが男になったっていうだけで、萎えちゃうようなしょぼい愛情なの？」
「お前らに俺の何が分かるってんだよ！」
「兼さんはくりちゃんさんが女の子だから好きなの？それともくりちゃんさんをくりちゃんさんとして好きなの？」

くりちゃんさんって言いにくくないかい？堀川君よ・・・

「お・・・俺が好きなのはくりだ！」
「だったら悩むことなんて無いじゃん。」

この場合は兼くりになるんだろうか？くり兼ではないよなー。・・・いかんいかん思考パターンが腐女子になってるぞ！

-- 続きを閉じる --

オタ友とイベント行く途中で事故に巻き込まれるとか、なんてこったい。あ、でも死んではないよね？だってまだ意識あるもん。真っ暗闇だけど、何も見えないけど、私まだ意識あるっぽいもん。多分今眠ってるんだよ・・・多分。何かに引っ張られる感触がする。あ、もしかして起きようとしてるのかな？

「・・・どこだここは」

目を開けたら見知らぬ場所でした。っていうか、ここはどこだ。林というか森？自分の身体を見てみたら、なんか見覚えのある服装が・・・え？これってとうらぶの加州清光じゃない？さっきの声も清光だったよね。え？どういう事態なの？これ夢？あと、目の前に見間違いじゃなければ大和守安定が倒れてる。

「おーい。生きてる？」
「ん゛っ・・・あ、あれ？」

大和守安定が起きて、こちらを凝視してきた。

「うっそ。加州清光？！なんで？！え？なにこれどういう状況？！」
「ちょっといいかな。自分の名前言える？」
「ヤマト、アン」
「マジでか！アンなのか！私だ！キヨミ！！」
「どぅえええええ？！キヨミ？！嘘でしょ！」
「私だけだったら、夢だわこれって思ったけど、アンがいるなら夢じゃないよね」
「そうみたいだね。っていうか、これってアレじゃない？成り代わり王道勘違い」
「あぁ、ここから敵とかと遭遇してボロボロになって、とある本丸の刀剣達に保護されて、ブラック産と間違われて、憐れまれるやつでしょ」

勘違いは回避したいよねーとか言ってたら、さっそく敵と遭遇した。画面で見るよりめっちゃデカい。あと、戦闘のど素人だけど、身体が勝手に動いてくれたから戦えた。すごいね！インドア派を極めた私でも、敵を倒せたよ！その後は、どこの本丸のか知らないけど、刀剣に保護された。うん・・・めっちゃボロっちくなった状態で。動けるけど、攻撃を全部回避するのは無理だったんだよ。私達を保護してくれた本丸の主さんは女子高生っぽいかんじの女の子だった。初期刀は蜂須賀だった。私の初期刀はむっちゃんだよ。推しキャラもむっちゃんだよ。

「案内するから、ついて来てくれ。・・・君たちも俺を知らないとか言わないよな？」
「知ってるよ。蜂須賀虎徹でしょ？」
「贋作と一緒にされたくない蜂須賀だよね」
「ここに来る新選組の刀がそろって俺を知らないというから、君たちもそうなのかと」
「新選組の刀ってことは、え？俺達以外は揃ってるってこと？」
「僕たちより先に長曽祢さん来てるとか、珍しいんじゃない？」
「検非違使狩りでめっちゃ泣かされたわ。」
「あーアレね。キツかったー。」

『新選組の刀がそろって蜂須賀を知らない』というワードで、ピンとくるものがあった。そうだ、一般人ならとうらぶのことも、刀剣のことも知らなくて当然だ。そして、そんな人たちが成り代わったのだとしたら？

「ん？新人が来たのか。今回は二人なんだな」
「新選組の仲間だろ。また分からないのか？」
「すまんな。さっぱりだ」

確かに見た目は長曽祢さんだけども、多分この人長曽祢さんじゃない。だって、本物だったら加州と大和守のこと分からないわけがないもん。

「新入りが来たんだって？」
「仲間だろ？」
「悪い。わかんねぇわ」

この人も和泉守ではないな。加州と大和守のこと分からないなんて以下略

「あっ、新人さん？初めまして。堀川国広です」
「自分の仲間に初めましてってのはどうなんだ？」
「えーっと・・・ごめんなさい。わかんないです！」

堀川国広も別物か・・・。おいおい、どんだけ成り代わり集まってるんだ。案内が終わって、部屋ももらっちゃった。

「私達だけかと思ったけど、あの三人確実に成り代わりだわ」
「やっぱりそう思う？」
「私らはとうらぶ知ってるから、他の刀剣の名前とか、姿とか分かるけど、あの人らは分かってないじゃん？とうらぶ知らない人たちなんだろうね」

顕現された時期が近かったからか、練度も近かった私達は新選組として１つの部隊にまとめられた。戦うよりも遠征がメインってかんじかな。

「ここに来る前のこと？あぁ、覚えてる。たしか信号待ちしてたら、大型車両がつっこんできて・・・気が付いたらこの身体だった」
「俺も信号待ちしてたら大型車両がつっこんできたんだよな」
「え？！僕も同じ状況だよ。信号待ってたら、大型車両が突っ込んできたんだ」
「気持ち悪いぐらい全員おなじとか・・・。ちなみに何しようとしてた？」
「内定もらった会社に行く途中だった」
「彼女とデートの待ち合わせ」
「姉ちゃんにアイス買いに行かされてた」
「会社に行く途中・・・ってことは、あのリクルートスーツのお姉さん？」
「あんた中身女なのか！？そんな胸露出したかっこうしてて平気なのかよ」
「いや、好き好んでこんな姿のわけじゃないから。できるならもっと露出控えた服装がいいよ。雄っぱい隠せてないもんこれ。」
「あとはデート前・・・あぁ、なんかめっちゃ気合入った服装のお兄さんいたね」
「付き合ったばっかりだからな。かっこ悪いとこ見せられないだろ？」
「付き合ったばかりでこんなことになって、彼女さん可哀想・・・」
「俺の方が可哀想だわ！こんな意味わかんないことになってて！あと、髪の毛鬱陶しい」
「アイス買いに行ってたってことは、ビニール袋持ってた中学生か。」
「僕あれでも高校生だったんだけど」
「マジでか。女子中学生かと思ったわ」
「どうせ姉ちゃんや妹に身長負けてるよ。三姉妹扱いされるよ。」
「あっ・・・」
「男の価値は身長じゃねえよ」
「いや、お前が言っても説得力ないだろ！」

この後中身がお姉さんな長曽祢さんが日本号にかまい倒されたり、和泉守の彼女が大倶利伽羅に似てるらしいことが判明したり、堀川君とアンが付き合ったりするけど、それは別の話。

-- 続きを閉じる --

姉ちゃんに頼まれたアイス買って家に帰る途中で事故に巻き込まれるとか、とんだ災難だ。こんなことなら家から出なければよかった。あ、でも姉ちゃんには逆らえないから、結局家から出ないという選択肢はないわけで。大型車両に轢かれた僕は、きっと死んでしまったんだろう。ここが死後の世界？真っ暗だなぁ・・・なんかさっきから僕のことを引っ張るのがいる。誰だか分からないけど、そんなに引っ張らないでよ。服が伸びちゃうでしょ？

「すみませーん。こっちに兼さん……和泉守兼定は来てませんか？あっ、僕は堀川国広です。よろしく」

目の前が急に明るくなった。なんでいきなり人を探してる風なんだろう？和泉守兼定？土方さんの刀の？なんでそんなの探してるんだろう？まぁ、僕は堀川国広だけどさ。
目の前には女の子と・・・え？何このゴールド聖闘士。まぶしっ！めっちゃ眩しい！こんなところでコスプレ？無駄にイケメンなのが腹立つ。イケメン爆発しろコノヤロウ。

「ハッチー案内よろしく」
「あぁ、分かった。ついて来てくれ」

このコスプレの人はハッチーって言うのか。さっきの女の子は巫女装束だったけど、関連性が不明だよね。せめて統一感出そうよ。

「ハッチーさん？」
「・・・まさか、君も俺を知らないなんて言わないよな？」
「ごめん。わかんないや」
「蜂須賀虎徹だ」
「長曽祢じゃないんだ。」
「あんな贋作と一緒にしないでくれないか？」
「長曽祢さんを馬鹿にしないでよね。すごく強いんだから」

僕は新選組が好きだから、局長の持ってる刀の名前ぐらい覚えている。実は密かに模造刀を買ったりするぐらいには好きだ。姉ちゃんにはくだらないもの買ってるんじゃないとか言われたけど、いいじゃない。これぐらいは！まぁ、一番好きなのは土方さんなんだけどね！あの人かっこいいよね。今でも女性人気が高いのも納得だよね！

「君も新選組の仲間だったな」
「そもそも、贋作であることと、使えるかどうかは別問題じゃない？」
「君も和泉守と同じようなこと言うんだな」
「兼さんいるんだね。」

土方さんの刀かぁ・・・どんな人なんだろ？やっぱ土方さんに似てるのかな？イケメン爆発しろって言ったけど、土方さんは別だよ。モテすぎて困るとかいう内容の手紙出しちゃうところとかも、可愛いと思うんだよね。どんだけモテ自慢したいんだろう？まぁ、モテるのは仕方ないよね。だって土方さんだもんね！

「ほら、あそこにいるだろ？」

新選組の羽織を着た長身の男の人がいた。めっちゃ髪の毛長っ！あと想像してたのと違う。なんか・・・こう・・・チャラそう。顔とか。

「お？新入りか？」
「知り合いだろう？」
「んー？悪い。分かんねぇ」
「同じ、土方歳三の刀だろう？」
「そんなん、見た目だけで判断しろとか、無理だろ」
「えーっと・・・この人が兼さん？」
「お互い分かってないのか？」」
「なんか、思ってたのと違う・・・」
「そりゃこっちのセリフだぜ。女の子みたいな顔の奴がくるとは思わねえだろ」
「なっ・・・好きでこんな顔してるわけじゃないよ！」

昔から姉ちゃんにはよく女装させられた。逆らえない弟の哀しさってやつだよね。予定では姉ちゃんよりでかくなるはずだったのに、気が付いたら姉ちゃんは概ね１８０㎝で、僕は１６０㎝あるかないか・・・だったもんなぁ。牛乳に相談しても、無理な物は無理なんだ。妹も僕より大きかったしなぁ・・・理不尽！！

「何騒いでるんだ？」
「あ、長曽祢さん。堀川が来たんだ」
「うん？あぁ、そうか。・・・随分可愛らしいのが来たもんだな」

長曽祢虎徹・・・えぇぇぇぇ、これが？このワイルドすぎるおじさんが長曽祢虎徹なの？！思ってたのと違うんだけど！和泉守兼定といい、長曽祢虎徹といい、僕の予想の斜め上を行っちゃってるよ。こんな髪型プリンとか思わないよ。プリンっていうか、ほぼカラメルソースというか・・・あと、お腹壊しそうな服装だよね！腹巻巻いたらいいんじゃない？

「可愛いとか、言わないでよね！」

-- 続きを閉じる --

付き合い始めた彼女とのデートの日に事故に遭うとか、俺が一体何をしたっていうんだ。信号待ちの人の群れの中に立ってただけなのに、大型車両に轢き殺されるとか、最低だ。でも、死んだにしてはおかしい。だって意識がちゃんとある。ってことはまだ死んではいないってことか？真っ暗だな。ここはどこだ？ん？何かに引き寄せられるような？って、待てって！そんなに引っ張ったら・・・千切れちゃうだろ！

「オレは和泉守兼定。かっこ良くて強い！　最近流行りの刀だぜ」

視界がピンクに染まったと思ったら、変な言葉が口から飛び出た。和泉守兼定・・・確か、土方歳三の愛刀じゃなかったか？最近流行りとか言ってるけど、刀が流行ってたのなんて、もう数百年前のことだぞ？目の前には女の子と・・・なんだこれゴールド聖闘士？めっちゃキラッキラしてる人がいる。なんだこの状況は。っていうか、なんだこの服。動きにくい！デートだからって気合い入れて選んだ服とは全然違うし・・・袴とかどういう仕組みなのか分からないし。髪の毛鬱陶しいし。なんでこんな長いんだよ！

「ハッチー。案内よろしくね」
「あぁ、分かった。こっちだ」

この金色の人はハッチーって言うのか。

「よろしく頼むぜ。ハッチー」
「は？！」
「なんだよ。あいつがそう呼んでただろ」
「まさか、それで俺を呼ぶつもりか？」
「じゃあ名前教えろよ」
「俺を知らない？」
「あんたみたいな派手な見た目の知り合いはいねぇよ。で？なんて名前なんだよハッチー」
「蜂須賀虎徹だ」
「虎徹・・・長曽祢じゃなくて？」
「あんな贋作と一緒にしないでくれないか」
「長曽祢さんを馬鹿にすんなよ。めっちゃ強いぞ」

新選組局長近藤勇が持ってた刀。あれって本物じゃなかったのか・・・贋作？つまり偽ブランド品みたいな扱い？でも、結局の所刀は斬れればいいんじゃないのか？

「あれも一応は新選組の刀だったな。気分を悪くしたのならすまない」
「だいたい、贋作がどうこうっていうより、斬れるか斬れないかだろ。」
「使えればそれでいいという連中とは、違うんじゃなかったのか？」
「どんなに見た目よくても、斬れなきゃ意味ねぇだろが。」

自分のことを言われてるわけじゃないのに、なんでか長曽祢虎徹を馬鹿にされると、いい気分はしない。もしかして、この和泉守兼定の身体になってるのが大きいのか？よく分からないな。どうでもいいけど、この髪の毛鬱陶しい。男のくせになんでこんな髪の毛長いんだよ？この刀使えば斬れるか？いやいや、ここはちゃんと鋏で切らないとざく切り頭になる。ざく切り頭・・・ちがうだろ。

「新人が来たのか」
「新選組の仲間だろう？」

なんだこの人の服、前空きすぎだろ。ワイルドすぎんだろ。なんで髪の毛の下の方だけ金髪なんだよ。染めて放置しすぎた人みたいになってんぞ。プリンどころの騒ぎじゃない。カラメル部分が多いとかいうレベルじゃない。そして新選組の仲間だとか言ってるけど、俺はこんな奴しらない。

「誰だ？」
「何度目だ？」
「すまんな。分からんものは分からんのだ」
「和泉守兼定。お前の元主の部下だった男の刀だろう」
「和泉守兼定・・・あぁ！土方歳三の！」

元主の部下だった男が土方歳三ってことは・・・え？この人が長曽祢さん？！思ってたのと大分違う！ワイルドすぎるおっさんだとは思いもよらない。

「へぇ・・・君が和泉守兼定か。改めてよろしく頼む。長曽祢虎徹だ」
「あ・・・あぁ、よろしく」
「案内なら俺が代わろうか？」
「主の命だからな。俺が責任をもってやる。」

よく分かんないけど、蜂須賀は長曽祢のこと嫌ってるのか？贋作だから？いや、こればっかりは本人の意思でどうにかなる問題じゃないだろ。作った方の問題だろ。誰だって親は選べないんだからな？・・・っと、思考が横道に逸れちまったな。今はおとなしく案内されてた方が良さそうだ。

-- 続きを閉じる --

内定もらった会社に行く途中で事故に遭うとは、なんて不運なんだろうか。っていうか、私は信号待ちしてた集団の中の一人だったんだけども、まさか、そこに大型車両が突っ込んでくるとは思わないよね。そして、ものすごい衝撃を受けたのは覚えてるんだけど、その先はさっぱり・・・今ここでこうしているってことは死んではいないんだろうけど、うーん・・・ここはどこだろう？真っ暗でよく分からないなぁ・・・。ん？何かに引っ張られるような感覚が・・・うぉぉぉぉ？！

「長曽祢虎徹という。贋作だが、本物以上に働くつもりだ。よろしく頼む。」

目の前が突然明るくなったと思ったら、よく分からない言葉を発してた。いや、自分の口から出た言葉より、声の低さに驚きだよ。目の前には女子高生っぽい女の子と、紫色の髪の毛の男の人がいる。なんだこのゴールド聖闘士は？なんで初対面からそんな敵意に満ちた目で見られなきゃならないの？！私何かしましたか？！

「ハッチー。案内よろしくね！」
「なんで俺が、こんな奴の・・・」
「よ・ろ・し・く・ね！」
「ハァ・・・。仕方ないな。黙ってついて来い」

この女の子の命令には逆らえないってことなのかな？どうでもいいけどさっきから前がスースーす・・・ん？あれ？なんか・・・身体が変っていうか・・・男・・・男になってる？！よく見たら、決して豊満では無かったけども、確かに存在していたはずの双丘が無くなり・・・いや、ある意味立派な雄っぱいが・・・。え゛っ？！何この状況？！

「おい、何してる」
「あ、いや・・・すまん。続けてくれ」

そんな睨まなくてもいいじゃないかハッチー。（あの女の子がそう呼んでたから、そう呼ぶけど、本名はなんだろう？）それにしても、この服装、露出が激しいな。お腹冷やすとすぐ壊しちゃう体質だけども、大丈夫かな？まぁ、見るからに頑丈そうな身体だから、ちょっとやそっとでどうこうなったりしなさそうだけども・・・。

「ところで、ハッチー？」
「は？！」
「さっき、あの子がそう呼んでただろ？」
「まさか、それで呼ぶつもりか？」
「名前が分からんのだから、仕方ないだろ」
「名前が分からない？本気か？」
「冗談を言ってるように見えるか？」

少なくとも私の知り合いにこんな金ぴかの人いませんから。ゴールド聖闘士みたいな知り合いはいませんから。まぁ、自分の名前が「長曽祢虎徹」なのは分かったけども、なんで新選組局長の刀と同じ名前なんだい？そしてなんで刀なんて持ってるんだろう？よく見たらこれ・・・え？長曽祢虎徹じゃん！虎徹ちゃんじゃん！！どういうことなの？！自分の名前も長曽祢虎徹で、手に持ってる刀も長曽祢虎徹・・・。意味が分からないよ！

「蜂須賀虎徹だ」
「蜂須賀・・・」
「あっ！長曽祢兄ちゃん！」

声の方を見たら、オレンジっぽい髪の男の子がいた。なんかこの子の服装もお腹冷やしそうだなぁ・・・。って、うごぁ？！いきなり抱きつくんじゃありません。この身体じゃなかったら後ろにひっくり返るところだよ！

「浦島。そんなやつに抱きついたら駄目だろ」
「蜂須賀兄ちゃんは、長曽祢兄ちゃんに冷たすぎるよ」

この子は浦島っていうのか。ん？そして弟なんだね。よく考えたら、なんで苗字（？）が別で名前が一緒なんだ。あ、刀だから？意味が分からない！（何回目だ）

「案内してやってるんだ。感謝されたいぐらいだ」
「俺のどこがそんなに気に入らないのか分からない。できるだけ直すから、嫌なところがあるなら、教えてくれないか」
「贋作であることは、変えられないだろ」

贋作・・・え？つまり・・・その・・・パチもん？やめてよ！人を偽ブランド品みたいに言わないでよ！長曽祢虎徹がそうだったとしても、中身の私まで偽ブランド品みたいな気分になっちゃうでしょ？！あ、でも現状考えたら本物の長曽祢じゃない私ってば、偽ブランド品みたいな？！

「そうか・・・贋作の俺などとは、口もききたくない・・・そういうことなんだな」
「なっ・・・」
「すまんな。贋作の俺に付き合わせて。後は勝手にするから、あの子にはちゃんと案内しておいたって言って、俺のことなんて放っておけばいいさ」
「長曽祢兄ちゃんが山姥切みたいになっちゃったじゃないか！」

やまんばきりってなんだろう？山姥切るの？ＫＩＬＬの？

「本丸の中のこともよく分かってないくせに、あちこち勝手にフラフラして迷子になられたら、俺が迷惑なんだよ！」
「だって、君は俺のこと嫌いなんだろ？顔も見たくないぐらい」
「そこまでは言ってないだろ」
「心配しなくても、迷子になって君に迷惑かけたりしない」
「この程度のこともできないと思われる方が嫌なんだよ。」

結局蜂須賀は最後まで案内してくれた。今日からここが私の生活空間ということなんだね。あ、部屋もらったけど、いいのかなぁ・・・一人部屋なんて贅沢じゃないかい？

「すまんな。俺のために時間を使わせて」
「主に言われたからであって、お前のためじゃない」

うーん・・・何言っても、帰ってくるのはツンツンした態度だけ。どうやったらこの人と普通に話せるようになるんだろうか。あ、贋作だからっていうのをなんとかするのは無理だから、やっぱ態度かな？言葉よりも行動だ？

-- 続きを閉じる --

９５１・ななしのさにわ

和泉君VSくぅの図が思い浮かばない

９５２・ななしのさにわ

あれじゃね？格闘ゲーム。

９５３・ななしのさにわ

あの・・・他の和泉守はどうか分からないんだけど、うちの和泉守は格闘ゲーム最弱だよ

９５４・ずんだ餅

光忠は戦場に送ったし、クレームブリュレの準備もばっちりだ

９５５・ななしのさにわ

後は和泉君の主が来るのを待つだけか。

９５６・ななしのさにわ

来たる決戦の時・・・か

９５７・ななしのさにわ

ちゃんとした服着て対応しろよ

９５８・ななしのさにわ

服装の安価は無かったな

９５９・ずんだ餅

ここはやっぱり気合い入れて審神者服で行くよ。和泉君の主と和泉君が来たから対応してくる。

９６０・ななしのさにわ

武運を祈ってるぜ

９６１・ななしのさにわ

ご武運を！

９６２・ななしのさにわ

前に会った時はシャアのコスプレしてたからマスクしてたわけじゃん？今回はすっぴんを見せることになるのか

９６３・ななしのさにわ

思うにマスクマンのすっぴんとギャルのすっぴんの重みは同じだと思う

９６４・ななしのさにわ

知らねえよそんな乙女心

９６５・ななしのさにわ

悔しいけどずんだ餅がイケメンなのは事実だ

９６６・ななしのさにわ

料理できないも○みち

９６７・ななしのさにわ

も○みちに似ているけど、料理の腕は壊滅的。

９６８・ななしのさにわ

和泉君はくりちゃんと話してる頃かな・・・

９６９・ななしのさにわ

恐らくくぅと燭台切も一緒にいるだろうことが推測される。

９７０・ななしのさにわ

二人きりになったら乱暴するつもりなんだろう。エロ同人みたいに！エロ同人みたいに！とか言って騒ぎそう。くぅが

９７１・ななしのさにわ

主と二人にしたら乱暴されるって騒いでたような気がする。

９７２・ななしのさにわ

保護者同伴だろうなぁ。

９７３・ななしのさにわ

夜戦部隊が戻ってきた！しかも明石を連れてきてくれた！

９７４・ななしのさにわ

こっちは根性で貞ちゃんをゲットしてきたぜ

９７５・ななしのさにわ

もう残りも少ないんだから報告で消費するなよ。

９７６・ななしのさにわ

夜戦に行かせた二振り目も戻ってくる頃ってことじゃね？

９７７・ななしのさにわ

二振り目と和泉君が鉢合わせるパターン？

９７８・ななしのさにわ

ＥＭＥＲＧＥＮＣＹ！！

９７９・ななしのさにわ

ヤバい気配を察知！

９８０・ずんだ餅

血相変えたくぅと燭台切が執務室に飛び込んできたから何事かと思ったら、くりちゃんが消えたとか言い出した。しかもいつの間にか夜戦から戻ってきた光忠と一緒に

９８１・ななしのさにわ

不穏な気配を察知

９８２・ななしのさにわ

もうすぐスレが終わるって時になんてことしてるんだよ二振り目！

９８３・ななしのさにわ

消えたってどういうことだよ？！

９８４・ななしのさにわ

しかもいつの間にか戻ってた二振り目が一緒って・・・嫌な予感しかしねぇ

９８５・ななしのさにわ

これって神隠し？

９８６・ななしのさにわ

審神者相手になら分かるけど、刀剣相手にでもできるもんなのか？

９８７・ななしのさにわ

なんでくぅと燭台切も一緒にいたのにそんなことになってるんだよ？！

９８８・ななしのさにわ

今は二振りを責めてる場合じゃないだろ。解決策を話し合うべきだろ

９８９・ずんだ餅

和泉君の話によると、負傷した光忠をくりちゃんが手入れ部屋に入れるって言って部屋を出て襖を閉めた直後に開けたら二振りとも消えてたらしい。部屋を出る直前に光忠が和泉君の方を見ながら口の動きだけで「あげないよ」って言ったとか

９９０・ななしのさにわ

これってつまり、神隠しなのか？

９９１・ななしのさにわ

消えたってことはそういうことだろ。二振り目の神域に引きずり込まれたんだろ

９９２・ななしのさにわ

くりちゃんの端末は？連絡できないか？

９９３・ななしのさにわ

神域は完全に外との接触を断った場所だろ。端末なんて持ってても使えないはずだ

９９４・ななしのさにわ

っていうか、こっからはくりちゃん救出作戦だろ。もっと多くの知恵が必要だ

９９５・ななしのさにわ

早くくりちゃんを助けてあげて！

９９６・ななしのさにわ

俺達にできることは祈るぐらいか・・・

９９７・ななしのさにわ

なんでこんなになるまで放っておいたんだよ？！

９９８・ななしのさにわ

だからあれほど刀解しろって言ったんだよ

９９９・ななしのさにわ

ここでずんだ餅を責めても仕方ないだろ。対策を考える方が建設的だと思う。

１０００・ななしのさにわ

実はうちの大倶利伽羅が浚われた時に助けてくれた刀剣がいるんです。その刀剣に頼めばもしかしたら力になってくれるかもしれません。

-- 続きを閉じる --

９０１・ななしのさにわ

政府に連絡した上でちゃんとした手続きが必要になるね。勝手に刀剣やりとりしたら罰せられるから。これ一応審神者知識として教科書に書いてあるぞよ

９０２・ななしのさにわ

刀剣と刀剣でも祝言ってあげられる？

９０３・ななしのさにわ

まぁ不可能ではないよね。うちのもこの前祝言挙げたし。

９０４・ななしのさにわ

審神者と刀剣よりはハードル低いと思う。

９０５・ななしのさにわ

うちの初期刀はしょっちゅう嫁に来いって言ってくる。嫁になる気は無いって言ったら、俺を嫁にしてくれって言いだした。俺はこんなごつい嫁はいらない

９０６・ななしのさにわ

兄弟使って外堀から埋めようとする一期はけっこう策士だと思うんだ。

９０７・ななしのさにわ

なんだかんだでこのスレも９００越えたな。

９０８・ななしのさにわ

ずんだ餅がいない間にスレが消費されて行くんだぜ。

９０９・ななしのさにわ

戦力拡充イベントも残り僅か・・・か。不動来ないまま終わりそうだなぁ（´；ω；｀）

９１０・ずんだ餅

和泉君の主と和泉君が来る！！ので、おやつに何を出したらいいだろうか！？＞920

９１１・ななしのさにわ

ここでまさかの安価。

９１２・ななしのさにわ

しかもおやつに何出したらいいかとか・・・ずんだ餅でも出せばいいだろ

９１３・ななしのさにわ

おやつをどうするかよりも、俺は二振り目をどうするかの方が問題だと思う

９１４・ななしのさにわ

こんな状況で和泉君が来ても大丈夫なの？

９１５・ななしのさにわ

呑気におやつのこと考えてる場合なの？

９１６・ななしのさにわ

クロカンブッシュでも作っておけ

９１７・ななしのさにわ

栗羊羹でいんじゃね？

９１８・ななしのさにわ

今度こそへし切ロングバウムクーヘンだ

９１９・ななしのさにわ

アッポーパイとか

９２０・ななしのさにわ

クレームブリュレ。上に飴細工で伊達政宗騎乗像を作る

９２１・ななしのさにわ

フォンダンショコラ

９２２・ななしのさにわ

たい焼き

９２３・ななしのさにわ

決まったのはいいけど、クレームブリュレの上に伊達政宗騎乗像を乗せるとか・・・難しくない？既製品じゃできないでしょ

９２４・ななしのさにわ

クレームブリュレなら燭台切に任せれば大丈夫じゃね？飴細工とか作れそうな気がするし

９２５・ななしのさにわ

フランスでの修行が活かされる時が来た

９２６・ずんだ餅

燭台切にクレームブリュレリクエストしてきた。

燭台切「普通の政宗公？それともBASARAとか無双とかの？」
俺「普通の伊達政宗でいいよ。あの馬に乗ってる銅像のやつ」
燭台切「OK　任せてくれ」

ここでBASARA政宗様をリクエストしたらどうするつもりだったんだろう

９２７・ななしのさにわ

なんで選択肢にBASARAと無双が入ってるんだよぉぉぉぉ

９２８・ななしのさにわ

和泉君が来るんだったらそこは土方さんにするべきじゃないか？

９２９・ななしのさにわ

和泉君はいつ来る予定？

９３０・ななしのさにわ

まさか今日ってことはないだろ。さすがに

９３１・ずんだ餅

明日来る予定だぜぇ・・・。

９３２・ななしのさにわ

思ったより近かったでござる

９３３・ななしのさにわ

二振り目の対策も練ってないのに！？

９３４・ずんだ餅

和泉君と和泉君の主が来るタイミングで二振り目は夜戦に投下しようと思ってる。練度高いので固めるから大丈夫だと思う。

９３５・ななしのさにわ

出陣させておけば大丈夫か？

９３６・ななしのさにわ

そういえば明石はまだ見つかってないのか？夜戦に出るってことは

９３７・ななしのさにわ

短刀脇差に投石装備させておけば機動遅めの燭台切の出番は無いんじゃない？

９３８・ななしのさにわ

機動については触れてやるなよ・・・

９３９・ななしのさにわ

でもあそこたまに高速槍でるじゃん？

９４０・ななしのさにわ

まぁ高速槍出るっていっても、そこまで危険じゃないだろ。

９４１・ななしのさにわ

とりあえず鯰尾と骨喰がいれば高速槍はなんとかなる！と俺は信じている。

９４２・ななしのさにわ

なんだかんだで残りスレ少なくなってきたな・・・

９４３・ななしのさにわ

今度こそは和泉君とくりちゃんの絡みが見れるか？

９４４・ななしのさにわ

まぁくりちゃんの恋人が来るってなったら、当然のようにくぅと燭台切が同席したがると思われる

９４５・ななしのさにわ

くりちゃんと和泉君が付き合ってるのはくぅも燭台切も公認してるのか？

９４６・ななしのさにわ

鶴さんは倶利坊が欲しければ俺を倒せっていうような刀だけど、和泉君のことは認めてるってことなのかな？

９４７・ななしのさにわ

少なくとも燭台切は公認してると思われる。くりちゃんのために和泉君のアドレスを聞き出すぐらいだから

９４８・ななしのさにわ

和泉君にも同じこと言ったんだろうか？＞倶利坊が欲しければ俺を倒せ

９４９・ななしのさにわ

っていうか、和泉君はくぅを倒してくりちゃんと付き合う権利を手に入れたってことか？

９５０・ななしのさにわ

うちの和泉守は鶴丸のトラップの餌食になってるよ・・・

-- 続きを閉じる --

８５１・ななしのさにわ

遡って見たんだけど、理解できない。なんでくりちゃんは和泉守兼定に会うためにわざわざ別の本丸にまで行くの？

８２５・ななしのさにわ

いや、この流れを見てれば分かるだろ。くりちゃんと和泉君が恋人だからだよ

８２６・ななしのさにわ

恋人だからに決まってるでしょうが

８２７・ななしのさにわ

前世（？）で付き合ってたからだよ

８２８・ななしのさにわ

和泉守兼定はくりちゃんをおいていなくなったんでしょ？くりちゃんを悲しませておいて、どの面さげてくりちゃんに会うつもりなんだろうね？

８２９・ななしのさにわ

なんかやけに攻撃的だな。和泉君に恨みでもあるのか

８３０・ななしのさにわ

落ち付け。こういうのは下手に触らない方が身のためだ。

８３１・ななしのさにわ

和泉君がいなくなったのは和泉君の責任じゃないでしょ。強いて言うなら審神者の責任でしょ。破壊されないように維持管理する責任は審神者にあるんだから

８３２・ななしのさにわ

途中経過はともかく、くりちゃんは和泉君のことが好きで、和泉君もくりちゃんのことが好きなら外野がとやかく言う問題では無いと思う。

８３３・ななしのさにわ

くりちゃんがいいならそれでいいんじゃない？第三者が口を挟むことではないと思う

８３４・ずんだ餅

たでーま戻りました！嬉しいことにくりちゃんにお友達ができました！

【大倶利伽羅を囲むように並ぶ新選組の面々】
【加州と大和守に挟まれながらぎこちなく笑う大倶利伽羅】
【長曽祢に姫抱きされる大倶利伽羅】

今度はこっちの本丸に遊びに来るって約束も取り付けたぜ（｀・ω・´）

８３５・ななしのさにわ

(〃･ω･ﾉ)ﾉ ｵｶｴﾘｰ♪♪

８３６・ななしのさにわ

ｵｶ(“ﾟдﾟ)ｴﾘ

８３７・ななしのさにわ

もちろん訪問レポートやってくれるんだろ？

８３８・ななしのさにわ

早くしてくれ寒いんだ

８３９・ななしのさにわ

何故脱いだし

８４０・ななしのさにわ

使えよ＞葉っぱ

８４１・ななしのさにわ

使えよ＞仮面

８４２・ななしのさにわ

よかったらどうぞ＞ネクタイ

８４３・ななしのさにわ

ただのヘンタイの出来上がりじゃないか

８４４・ずんだ餅

いやぁ・・・別の本丸に行くのなんて研修以来だから緊張したわぁ。まずいったん執務室に移動して、それからくりちゃんは和泉君に連れられて退室した。心配しなくても二人きりになんてなってないぞ。初期刀の蜂須賀も一緒だったからな。

８４５・ななしのさにわ

ずんだ餅とくりちゃんは別行動なのか・・・

８４６・ななしのさにわ

↑の写真見る限りじゃなんかすごく仲良くなってるっぽい

８４７・ななしのさにわ

警戒心強めの野良猫のようなくりちゃんがこんなに懐くなんて・・・！

８４８・ななしのさにわ

そういえば新選組が亜種揃いって言ってたっけ。和泉君の主が

８４９・ななしのさにわ

和泉君の主も見てたりするのかなー？

８５０・和泉君の主

よっ！和泉君の主だ。突然私みたいなのが来て驚いたか？

８５１・ななしのさにわ

８５０ゲットだぜ

８５２・ななしのさにわ

キリ番ゲットしながら登場だと？＞和泉君の主
残念それは残像だ＞８５１

８５３・ななしのさにわ

くりちゃんと和泉君のやりとりとかは見てないってことか・・・

８５４・ななしのさにわ

和泉君の主とずんだ餅の絡みしか見れないじゃないか・・・あ、蜂須賀もいるのか

８５５・ずんだ餅

和泉君の主さん。今日はお世話になりました！とても楽しかったです

８５６・和泉君の主

こちらこそ、楽しい時間を過ごさせてもらいました。スレでは明かされなかったあれこれを聞けて面白かったです

８５７・ななしのさにわ

何いい雰囲気になろうとしてるんだずんだ餅！

８５８・ななしのさにわ

ずんだ餅はあくまでも添え物だということを忘れるな！

８５９・ななしのさにわ

リア充爆発しろ！！

８６０・ななしのさにわ

スレで明かされなかったあれやこれってなんだ？

８６１・ななしのさにわ

ここに出してないネタがあるのか！俺達にも教えろください

８６２・ずんだ餅

聞きたければ直接俺の本丸に来るんだな！

８６３・ななしのさにわ

なんで長曽祢がくりちゃんをお姫様だっこしてるんだろう・・・

８６４・ななしのさにわ

この加州と大和守からにじみ出る女子高生感。

８６５・ななしのさにわ

お姫様だっこをしてるのが和泉君じゃなくて長曽祢さんというのは何故

８６６・ずんだ餅

写真を撮った時の状況がこんなかんじ

加州「せっかくならお姫様だっことかしてもらいなよ」
大倶利伽羅「やだ」
大和守「なんで？」
大倶利伽羅「照れる・・・」
長曽祢「別に恥ずかしがることでもないだろう。ほら」

躊躇ゼロでくりちゃんをお姫様だっこするとか、さすが局長の刀。俺達ができないことをやってのける。そこに痺れる憧れるぅ

８６７・ななしのさにわ

だから長曽祢がくりちゃんをお姫様抱っこしてたのか・・・

８６８・ななしのさにわ

照れてるくりちゃん可愛いな！

８６７・ななしのさにわ

「照れる」の破壊力がすごかった

８６８・ずんだ餅

ちなみにその後で長曽祢が和泉君にくりちゃんをパスしたから写真撮ろうとしたら、めっちゃ暴れられた

大倶利伽羅「やっやだっおろせ！今すぐ！！」
和泉守「こら暴れるなって！落ちる！」
大倶利伽羅「いっそ落としてくれ！」

長曽祢の腕の中じゃおとなしくしてたのになぁ・・・？

８６９・ななしのさにわ

複雑な乙女心ってやつだよ

８７０・ななしのさにわ

長曽祢なら平気なのに、和泉君だと照れるんだなぁ・・・

８７１・ななしのさにわ

付き合ってるのにお姫様抱っこを拒否されるなんて、かわいそう

８７２・ななしのさにわ

「重たいって思われたらどうしよう」っていう乙女心じゃない？

８７３・ななしのさにわ

大倶利伽羅を持ち上げたけど、そこまで重たくは無いよ。

８７４・ななしのさにわ

持ち上げようと思ったことない

８７５・ななしのさにわ

よく持ち上げさせたな。大倶利伽羅

８７６・ななしのさにわ

それで写真撮れなかったのか。残念

８７７・和泉君の主

勢いあまって頭突きしてたからね・・・まさか頭突きされると思ってなかった和泉君は完全に油断してたし、頭突きするつもりじゃなかったくりちゃんもびっくりしてた。
私はななしに戻ります！

８７８・ななしのさにわ

m9(^Д^)ﾌﾟｷﾞｬｰ

８７９・ななしのさにわ

m9(^Д^)ﾌﾟｷﾞｬｰ

８８０・ななしのさにわ

m9(^Д^)ﾌﾟｷﾞｬｰ

８８１・ななしのさにわ

やめてあげて！和泉君のライフはもうゼロよ！

８８２・ななしのさにわ

まぁ何はともあれ無事に会えてよかったよね！

８８３・ずんだ餅

くりちゃんの代わりに光忠を畑に行かせたんだよね。くりちゃんにくっ付いてたからやり方は分かるだろうと思って。そしたら兼さんが赤疲労になった。

和泉守「仕事してくれる分にはいいんだよ・・・でもな？仕事中延々と大倶利伽羅について語られるこっちの身にもなってくれよ。」
俺「正直すまんかったと思っている」
和泉守「一振り目と二振り目でこんなに違うもんなのか？」
俺「俺も二振り目を顕現したのはこれが初めてだから、よく分かんない」

本当は顕現させる予定じゃなかったんだよ・・・

８８４・ななしのさにわ

思わぬところで被害をこうむる和泉守

８８５・ななしのさにわ

兼さん・・・ご愁傷さま。

８８６・ななしのさにわ

どんだけくりちゃんのこと好きなんだよ。

８８７・ななしのさにわ

僕の加羅ちゃんっていうぐらいには好きなんじゃないの？

８８８・ななしのさにわ

うちの燭台切も大倶利伽羅のこと大好きだけど、そこまでじゃないかな

８８９・ななしのさにわ

うちの燭台切はくりちゃんと長谷部君を見守り隊ってかんじだしね

８９０・ななしのさにわ

和泉君がずんだ餅本丸に遊びに来たら・・・危険じゃないか？

８９１・ななしのさにわ

僕の加羅ちゃんに寄ってくる悪い虫は退治しなきゃねとか言い出しそう

８９２・ななしのさにわ

ヤンデレの気配を察知

８９３・ななしのさにわ

サイコパスの気配を察知

８９４・ななしのさにわ

くりちゃん逃げて、超逃げて

８９５・ななしのさにわ

和泉君はくりちゃん連れて逃げた方がいいよ

８９６・ななしのさにわ

この際和泉君に嫁入りした方がいいよ。

８９７・ななしのさにわ

実際問題他の本丸に刀剣って譲渡できるものなの？

８９８・ななしのさにわ

双方の合意の上できちんと儀式を行えば刀剣の譲渡は可能だよ。まぁ、あれこれめんどくさい手続きがあるけどね

８９９・ななしのさにわ

もし仮に他の本丸に譲渡された場合、元の本丸とのつながりってどうなるの？

９００・ななしのさにわ

両方の本丸の審神者が許可を出したら自由に行き来できるんじゃなかったっけ？審神者同伴が必須になるけど

-- 続きを閉じる --

８０１・ななしのさにわ

ずんだ餅でいんじゃね？

８０２・ななしのさにわ

あえて俺は笹かまぼこを押す

８０３・ななしのさにわ

どうやら決まったようだぞ。ずんだ餅はシャアのコスプレをしながら焼き菓子詰め合わせを持って和泉君の主に会いに行くのだ

８０４・ななしのさにわ

シャアのコスプレってどの時代のやつ？キャスバルの頃の？それともシャア大佐？意表をついてクワトロとかもあるけど

８０５・ななしのさにわ

やっぱあれだろ。あのヘルメット付けてる時のやつだろ。

８０６・ななしのさにわ

くりちゃんにララァのコスプレさせたら完璧じゃない？

８０７・ななしのさにわ

絶対やってくれなさそう。＞ララァコス

８０８・ずんだ餅

みんな協力してくれてありがとうな。さっそくシャアの衣装と焼き菓子をポチった。本当通販って便利だよな！
【赤い彗星のコスプレをした男。ヘルメットで顔は見えない】

８０９・ななしのさにわ

あの衣装を難なく着こなすだと？！

８１０・ななしのさにわ

無駄に似合ってるな！

８１１・ななしのさにわ

下手なコスプレイヤーより決まってるな

８１２・ずんだ餅

コスプレしてるところを燭台切に見られた。

燭台切「お茶が入ったよ・・・シャア大佐？」
俺「いや、普通に主でいいよ」
燭台切「なんで急にコスプレなんてし始めたの」
俺「安価の結果とだけ言っておく。今度和泉君のところに行くときにこれを来ていけとスレ民に言われてな」
燭台切「そんな目立つ服装の主の横にいなきゃならないくりちゃんの気持ちはどうなるの」
俺「うん・・・くりちゃんにはララァの服でも着せようかと・・・」
燭台切「流石に可哀そうだから。やめてあげてね？」

燭台切にガンダム見せた覚えないんだけど・・・

８１３・ななしのさにわ

ヒント；前の本丸

８１４・ななしのさにわ

それヒントちゃう。答えや。

８１５・ななしのさにわ

くりちゃんのララァコスはちょっと見てみたい気もする

８１６・ななしのさにわ

長谷部にガンダム見せたら「俺も通常の三倍速くなれば、使っていただけるんですか」って真顔で聞かれた。いや、長谷部の機動は充分速いよ

８１７・ななしのさにわ

極が出てからは機動トップの座も危うくなってるじゃないか（爆）

８１８・ななしのさにわ

機動お化けの名前を返上しなければならないのか

８１９・ななしのさにわ

どうやって通常の三倍速くなるつもりなんだろう

８２０・ななしのさにわ

あれって実はモビルスーツの性能は１・５倍ぐらいで、シャアのセンスと合わさって初めて通常の三倍速くなるんだった気がする

８２１・ななしのさにわ

こういう流れを見てると電○男を思い出すなぁ・・・

８２２・ななしのさにわ

今回はあくまでもくりちゃんと和泉君がメインだからな？ずんだ餅の恋愛話ではないんだからな

８２３・ななしのさにわ

とりあえずくりちゃんと和泉君の恋を応援する

８２４・ななしのさにわ

燭台切にはくぅがいるし、くぅには燭台切がいるし、くりちゃんには和泉君がいるし、ずんだ餅本丸の伊達組はリア充だな！！

８２５・ななしのさにわ

私は長谷部の恋の方が気になるんですがね・・・

８２６・ななしのさにわ

この流れでそこに持っていくのか！

８２７・ななしのさにわ

片想い拗らせてなきゃいいけどな・・・。

８２８・ななしのさにわ

片想い拗らせてそうなのは、長谷部というより二振り目の燭台切だろ。

８２９・ななしのさにわ

すっかり忘れてたぜ。二振り目の存在を・・・そういえば、くりちゃんの端末を勝手に見るような奴だったな。しかも「僕の加羅ちゃん」発言もしてるし

８３０・ななしのさにわ

こんなこと言うのは酷だと思うけど、やっぱり二振り目は危険だと思うぞ？手綱握っておけないようなら思い切って刀解するのも手だと思う。

８３１・ななしのさにわ

確かに危険な匂いがするよな。

８３２・ななしのさにわ

自分で制御できないようなら刀解した方がみんなのためだと思う

８３３・ななしのさにわ

あんま過激なこと言うなよ。そりゃあくりちゃんのことが心配なのは分かるけど、一応ここって刀剣も見たりするだろ？

８３４・ななしのさにわ

俺のとこの山姥切（二振り目）がここを見ながら「やはり俺のようなのは早めに刀解された方がいいんだろうか・・・」って深刻な顔で言ったと思ったら、部屋のスミスから離れなくなったんだけど・・・

８３５・ななしのさにわ

それはちゃんとフォローしないと駄目だぜ。

８３６・ななしのさにわ

うちの燭台切も二振りいるけど、二振り共いい刀だよ。

８３７・ななしのさにわ

しばらく経ったけどずんだ餅の姿が見えないな。

８３８・ななしのさにわ

なんだかんだで戦力拡充イベも半ばを過ぎたな。なんとか貞ちゃんをゲットしたぜ！

８３９・ななしのさにわ

こっちはなんとか不動を手に入れた。不動が来るまでに髭切×２膝丸×２を手に入れた

８４０・ずんだ餅

これから和泉君の主の本丸に行ってきます！

８４１・ななしのさにわ

おう行って来い！！

８４２・ななしのさにわ

ご武運を祈ってます！

８４３・ななしのさにわ

いってら！！

８４４・ななしのさにわ

今頃ずんだ餅は和泉君の主と会ってる頃か・・・

８４５・ななしのさにわ

本分を見失うなよずんだ餅！

８４６・ななしのさにわ

ずんだ餅は添えるだけ・・・ずんだ餅は添えるだけ・・・

８４７・ななしのさにわ

ここに出てくる和泉君って和泉守兼定？

８４８・ななしのさにわ

今来たんだったら遡ってみ？

８４９・ななしのさにわ

和泉君は和泉守兼定だよ。

８５０・ななしのさにわ

今さらな質問だな？もしかして新参？

-- 続きを閉じる --

７５１・ななしのさにわ

デート前みたいな雰囲気になってる・・・だと？

７５２・ななしのさにわ

スーツでいいだろスーツで。

７５３・ななしのさにわ

もしくは審神者の正式衣装

７５４・ななしのさにわ

こういう時こそ安価じゃね？

７５５・ななしのさにわ

安価だろ！

７５６・ずんだ餅

それじゃあ何を着ていくか　777
お土産に何を持っていくか　800

７５７・ななしのさにわ

ずいぶん微妙な場所に設置したな！

７５８・ななしのさにわ

その一カ所にとんでもないのが入った場合はどうするつもりなんだろう？

７５９・ななしのさにわ

相手はうら若き乙女だぞ。とんでもない服装を指定したら大変なことになるぞ

７６０・ななしのさにわ

ずんだ餅のことだからどんな服装でも華麗に着こなせるだろ

７６１・ななしのさにわ

お土産のチョイスまでこっちに丸投げんなよ

７６２・ななしのさにわ

演練の時のずんだ餅ってだいたいスーツだろ？

７６３・ななしのさにわ

審神者のあの衣装の時もあるだろ

７６４・ななしのさにわ

急にずんだ餅がくりちゃん連れて出かけるって言ったら光忠に邪魔されそう

７６５・ななしのさにわ

ちょっと出かけるから護衛にくりちゃんを連れて行くって姿勢でいけばいいよ

７６６・ななしのさにわ

護衛ならまんばくんを連れて行けばいいじゃないかってなりそうな？

７６７・ななしのさにわ

むしろまんばくんが「写しの俺などより、名剣名刀がいいんだな・・・」ってなりそう

７６８・ずんだ餅

まんばくんには俺が留守の間のこと頼んであるから、そういう心配はない。

７６９・ななしのさにわ

安価が一つってことはトータルコーディネートを提案しないと駄目ってことじゃん。下手したらトップスだけとかになるぞ

７７０・ななしのさにわ

どんなヘンタイだよ！っていうかそろそろか？やっぱスーツじゃね？

７７１・ななしのさにわ

安価だったら燭台切のコスプレしていく

７７２・ななしのさにわ

安価だったらジャージ上下

７７３・ななしのさにわ

安価だったら大倶利伽羅とお揃いの服

７７４・ななしのさにわ

白タキシードとかどうだ？

７７５・ななしのさにわ

いつもの審神者の服

７７６・ななしのさにわ

薬研の服を借りる

７７７・ななしのさにわ

赤い彗星のコスプレをしろ

７７８・ななしのさにわ

安価だったら長谷部の服で

７７９・ななしのさにわ

安価だったら・・・って・・・おい、なんでそこで赤い彗星チョイスした

７８０・ななしのさにわ

決まったな・・・＞赤い彗星

７８１・ななしのさにわ

まさかの赤い彗星。っていうか、あのヘルメットとかも作るの？

７８２・ななしのさにわ

和泉君の主もびっくりするわ！

７８３・ななしのさにわ

薬研の服も厳しいと思うけど、まさかここでシャアがくるとは思わない。

７８４・ななしのさにわ

戦いとは二手三手先を呼んで行うものだ

７８５・ななしのさにわ

次はお土産に何を持っていくか・・・？

７８６・ななしのさにわ

赤い彗星のインパクトが強くてお土産に目が行かない

７８７・ななしのさにわ

へし切ロングバウムクーヘンとかどうよ？

７８８・ななしのさにわ

くりちゃんにちなんで栗きんとんとか

７８９・ななしのさにわ

栗羊羹とか？

７９０・ななしのさにわ

東京銘菓のひよことか？

７９１・ななしのさにわ

ひよこは博多土産だろ？

７９２・ななしのさにわ

甘いのにするかしょっぱいのにするかが問題

７９３・ななしのさにわ

辛いのと酸っぱいのもあるぜ

７９４・ななしのさにわ

土産に何持って行こうとしてるんだ＞辛い・酸っぱい

７９５・ななしのさにわ

おふくろの味的な物を持っていくとか

７９６・ななしのさにわ

おふくろの味ってなんだよ？肉じゃが？

７９７・ななしのさにわ

おふくろの味って言ったらダイジェスティブビスケットに決まってるだろ！

７９８・ななしのさにわ

お前の母ちゃん何人だ？！

７９９・ななしのさにわ

ふざけてないで真面目に考えろよ。手土産といったら焼き菓子だろJK!

８００・ななしのさにわ

焼き菓子詰め合わせでいんじゃね？通販でよさげなのあるだろ。シャアのコスプレ衣装と一緒にポチっとけ。

-- 続きを閉じる --

７０１・ななしのさにわ

くりちゃん逃げて超逃げて

７０２・ななしのさにわ

思った以上にガチの人だった・・・独占欲強すぎるだろ！

７０３・ななしのさにわ

質問に質問で返すな！

７０４・ななしのさにわ

くりちゃんと和泉君が会ってる場面なんて見たら、和泉君に斬りかかりそうで怖い

７０５・ななしのさにわ

おかしいです！！

７０６・ずんだ餅

ちなみに光忠がくりちゃんの端末を見ている頃、くりちゃんは粟田口と一緒にお風呂入っておりました。光忠は乱に「打刀までだよ」って言われて追い出されたらしい。

７０７・ななしのさにわ

粟田口の短刀・脇差・打刀っていったらけっこうな人数だよな。

７０８・ななしのさにわ

ずんだ餅のところはまだ一兄いなんだったな。＞打刀まで

７０９・ななしのさにわ

端末見られてる時点でバレずに外出とかは無理じゃね？どういうやりとりしてるのか知らないけどさ

７１０・ななしのさにわ

粟田口とは一緒に風呂入る仲なんだなぁ・・・。

７１１・ななしのさにわ

なんだかんだで大倶利伽羅は面倒見いいからねぇ。

７１２・ななしのさにわ

うちでは短刀達にくり兄と呼ばれて懐かれてるね。

７１３・ななしのさにわ

うちの大倶利伽羅と粟田口は一緒にマリカーする仲だよ

７１４・ななしのさにわ

馴れ合うつもりは無いって言いながらもちゃんと相手してあげるあたりが大倶利伽羅のいいところだと思う。

７１５・ななしのさにわ

個人的にはまんばくんとくりちゃんがどんなやり取りしてるのかが気になる。

７１６・ななしのさにわ

主とのやりとりは比較的淡白なんだな・・・

７１７・ずんだ餅

くりちゃんは基本文字だけだな。顔文字とかスタンプとか使わないスタイルだ。むしろこの文字列だけで感情の起伏を読めたらかなりのくりちゃんマスターだぞ。

７１８・ななしのさにわ

それはずんだ餅が相手だからじゃないのか？

７１９・ななしのさにわ

主相手だから淡白なんじゃないの？

７２０・ななしのさにわ

大倶利伽羅に「今忙しい」スタンプの存在を教えたら、いつ送ってもそれでしか返してこなくなったぞチクショウ

７２１・ななしのさにわ

既読がつくだけいいだろ・・・未読だぞ・・・

７２２・ななしのさにわ

くりちゃんは「行けたら行くし」スタンプを多用してくる。

７２３・ずんだ餅

和泉君のいる本丸に直接会いに行くことになったから、一緒に来てほしいって言われたよ・・・。なんでも和泉君の本丸の審神者はうら若き乙女らしい。大丈夫なんだろうか？俺みたいなのが突然現れて引かれないかなぁ

７２４・ななしのさにわ

まさかの本丸訪問

７２５・ななしのさにわ

大丈夫だってずんだ餅はも○みちみたいなもんだから

７２６・ななしのさにわ

本丸っていう手があったか。許可した相手じゃないと入れないもんな

７２７・ななしのさにわ

引かれる×
惹かれる○

だと思われる

７２８・ななしのさにわ

粗相の内容にな！

７２９・ななしのさにわ

和泉君の本丸の方には堀川とかもいるんだろ？大丈夫かな・・・

７３０・ななしのさにわ

その本丸の堀川が兼さん厨かどうかだよね

７３１・ななしのさにわ

うちの堀川は兄弟ラブってかんじだけどね

７３２・ななしのさにわ

実は地味にROMってたんですが、うちの本丸の和泉守とくりちゃんが関係者だったっていう事実には驚きを隠せません。ちなみに和泉守は私が顕現させた刀剣です。
【和泉守と並んで立っている女審神者】

７３３・ななしのさにわ

ここでまさかの和泉君の主さん登場。っていうか女子高生？

７３４・ななしのさにわ

うら若き乙女っていうか、女子高生だろこれ

７３５・和泉君の主

実はうちの新選組も全員亜種なんですよね。だからこのスレ見ながら「こんなところに仲間が・・・！」って親近感がわいて、ずっと追いかけてました。

７３６・ななしのさにわ

ずんだ餅のところの伊達組が亜種なのと似たような状態ってこと？

７３７・ななしのさにわ

つまりずんだ餅のところの伊達組と和泉君の主さんのところの新選組は元を正せば同じ本丸出身である可能性が？

７３８・ななしのさにわ

謎の吸引力を発揮してるなぁ

７３９・ななしのさにわ

別の本丸に顕現してしまった二人・・・まるでロミオとジュリエットのようだ

７４０・ななしのさにわ

別に敵対してるわけじゃないだろ。まぁ一緒になるのは難しいだろうけど

７４１・ずんだ餅

まさか和泉君の主さんに見られていたとは・・・っていうか、俺が本丸にお邪魔しても大丈夫なの？俺こんな姿なんだけど
【Tシャツジーンズ姿の男審神者。目元をID書いた紙で隠している】

７４２・ななしのさにわ

ずんだ餅って以外とでかいな？

７４３・ななしのさにわ

燭台切に抱きつかれても倒れないぐらいだしな？

７４４・ななしのさにわ

誤解招くようなこと言うなよ。あれだろ？Gが出た時のことだろ？

７４５・和泉君の主

うちはいつでもwelcomeですよ！お茶菓子用意して待ってます！

７４６・ななしのさにわ

これがきっかけで二人が付き合い始めたりな？

７４７・ななしのさにわ

ただでさえ出逢いの少ないこの業界・・・そして女審神者は刀剣に取られる・・・

７４８・ななしのさにわ

あくまでも今回の目的はくりちゃんと和泉君を会せることだろ？

７４９・ななしのさにわ

当初の目的を見失うなよずんだ餅

７５０・ずんだ餅

こういう場合俺は何を着て行ったらいいんだ・・・くりちゃんはいつもの戦装束があるからいいけど・・・

-- 続きを閉じる --

６５１・ななしのさにわ

物吉と浦島が来ないよ・・・

６５２・ななしのさにわ

物吉・・・というか・・・貞宗来ない（´;ω;｀）

６５３・ななしのさにわ

はいはいテンプレテンプレ

６５４・ななしのさにわ

天ぷら天ぷら

６５５・ななしのさにわ

今日の晩御飯天ぷらにしよう。

６５６・ななしのさにわ

誰だよ・・・お風呂場に大量のあひるさん投入したの！！

６５７・ななしのさにわ

風呂上りに食べようと思ってたダッツが消えたでござる・・・！

６５８・ずんだ餅

夜中に厨に行ったら燭台切と薬研と長谷部がいた。

俺「なにしてんだ？」
薬研「夜戦の後で小腹が空いてな」
長谷部「主はどうなさったのです？」
俺「喉乾いたから水飲みに来ただけだよ。なんかいい匂いすると思ったら、焼きおにぎり？」
薬研「米だけ食べようとしたら、旦那が作ってくれたんだ」
燭台切「さすがに白米だけっていうのは味気ないと思ってね。僕も小腹が空いてたし」

辛みそと大葉の焼きおにぎりは美味しかったんじゃ

６５９・ななしのさにわ

夜中に食っても太らない刀剣男士の体質が羨ましいどす

６６０・ななしのさにわ

おにぎり食べたくなってくるだろ

６６１・ななしのさにわ

突然の飯テロやめーや

６６２・ななしのさにわ

お腹が空いて眠れない時は、蒟蒻を食べればいいと思うよ

６６３・ななしのさにわ

朝目が覚めたら布団の中に虎がいて身動き取れなかった。

６６４・ななしのさにわ

なぁ・・・鍛刀部屋の妖精さんがイケオジサンになってたんだけど、俺は疲れてるのかな

６６５・ななしのさにわ

あなた疲れてるのよ＞664

６６６・ななしのさにわ

今日も元気に貞ちゃん探索してきまー

６６７・ずんだ餅

演練場で燭台切とくりちゃんのことを知ってるらしい和泉守と会った。

燭台切「和泉君？」
和泉守「俺のこと覚えててくれたのか。」
燭台切「まさかこんなことがあるなんて・・・君とまた会えるとは思わなかったよ」
和泉守「俺だってあんたとこんな所で会うとは思わなかった。あいつは元気にしてるか？」
燭台切「君がそれを言うのかい？まったく・・・君がいなくなってくりちゃんがどれだけ悲しんだと思ってるんだ」
和泉守「いや俺悪くないだろ！仕方ないだろ？不可抗力だよ」
燭台切「くりちゃんにも同じこと言えるの？」
和泉守「俺だってまさかあんなことになるとは思ってなかったんだよ」
燭台切「まぁ、過ぎたことを言っても仕方ないね。それより、連絡先交換しよう？くりちゃんにも教えてあげたいし」
和泉守「そうだな。」

どうやらこの和泉守は前の本丸でくりちゃんと親しくしていたようだ。いなくなったってことはやっぱ破壊されたってことなんだろうな。

６６８・ななしのさにわ

和泉守のこと苦手なんじゃなかったのか？

６６９・ななしのさにわ

もしかして、前の本丸で仲良くしていた和泉守のことを思い出して辛いから、兼さんのこと避けてたのかな？

６７０・ななしのさにわ

っていうか、前の本丸刀剣破壊されすぎだろ。

６７１・ななしのさにわ

ずんだの力をもってしても和泉守までは引っ張ってこれなかったか

６７２・ななしのさにわ

和泉守から逃げまくってた理由って、姿は同じでも別人な和泉守を見てると前の本丸でのこと思い出しちゃって辛いからだったりするのかな？

６７３・ななしのさにわ

ナチュラルに連絡先交換する伊達男

６７４・ななしのさにわ

待て・・・危険な香りがする！！

６７５・ななしのさにわ

まずいぞ・・・くりちゃんの昔の男（？）が現れたら、光忠がどうするか・・・

６７６・ななしのさにわ

危険な気配を察知！！

６７７・ななしのさにわ

兼くり？ここにきて兼くりなの？

６７８・ななしのさにわ

意外な組み合わせだな。和泉守と大倶利伽羅

６７９・ずんだ餅

帰ってすぐくりちゃんに演練場で和泉守と会ったこと話した。すぐには信じられなかったみたいだけど、その後で電話して声を聞いたらやっと信じられたみたい。電話中に光忠をくりちゃんから遠ざけておくのが大変だった。あいつ本当くりちゃんにべったりなんだもんよ

６８０・ななしのさにわ

なんていうか・・・和泉守VS燭台切（二振り目）っていう未来しか想像できない

６８１・ななしのさにわ

ずんだ餅の吸引力をもってしても和泉守までは吸い寄せられなかったのか

６８２・ななしのさにわ

燭台切とくぅは再会できたのに、くりちゃんは和泉守と再会できなかったんだな

６８３・ななしのさにわ

っていうか、こう考えたら一週間も和泉守と一緒に畑仕事とか、くりちゃんにとっては拷問みたいなもんじゃないか

６８４・ななしのさにわ

別本丸の和泉守っていうのがなぁ・・・

６８５・ななしのさにわ

問題はそこだけじゃないだろ。くっ付いて離れない燭台切の存在が問題だろ。

６８６・ななしのさにわ

ロックも掛けずに端末放置するようなくりちゃんのことだから、和泉守とのやり取りとかも簡単にバレそう。

６８７・ななしのさにわ

くりちゃん逃げて超逃げて

６８８・ななしのさにわ

二振り目がサイコパスとかじゃないことを祈るのみだな・・・

６８９・ななしのさにわ

恐ろしいこと言うんじゃないですよ。

６９０・ずんだ餅

くりちゃんと和泉守が会う約束をしてるっぽいんだけど、どうやって光忠にバレずに本丸の外に脱出するかが問題なんだよな…。

６９１・ななしのさにわ

遠征先で落ち合うとかは？

６９２・ななしのさにわ

さすがに遠征先まではついて来ないだろ。和泉守の方の審神者にも協力してもらってさ

６９３・ななしのさにわ

いっそのこと和泉守と恋人だって言っちゃって諦めさせる方がいいんじゃないの？

６９４・ななしのさにわ

その場合に光忠がどういう行動に出るか分からないから迂闊な事できないだろ。

６９５・ななしのさにわ

和泉守君よりも僕のことを好きにさせればいいんじゃない？っていう発想になって、くりちゃんに無体を働かないとも限らないだろ！

６９６・ななしのさにわ

大丈夫だろ。燭台切とくぅというセコムがいるんだし。

６９７・ずんだ餅

だからぁ！！ロック掛けないで端末放置しちゃあかんって言ってるだろ！！くりちゃんは危機感が薄くて困るぜよ！！

６９８・ななしのさにわ

くりちゃんが和泉君に電話したであろう時間から随分と経ってるけど、何かあったのか

６９９・ななしのさにわ

嫌な予感がするぜ・・・

７００・ずんだ餅

光忠に見られたんだよ！和泉君とのLINEを！！

光忠「ねぇ・・・この和泉君って誰？」
俺「いや・・・なんで当然のようにくりちゃんの端末見てるんだよ！」
光忠「質問に質問で返さないでよ。この和泉君って何者なの？ずいぶんと加羅ちゃんと親しげにしてるけど、和泉守君ではないよね？だって加羅ちゃんは彼のこと苦手みたいだし」
俺「いや、別にLINEしてるぐらい普通だろ！俺だってやるし？！」
光忠「主とのやり取りはどれもすごく淡白でしょ。」
俺「まんばくんとも薬研ともやってるだろ」
光忠「見た感じそこまで親密なやりとりは見られなかったね」
俺「プライバシーの侵害だぞ！！」
光忠「僕が僕の加羅ちゃんのこと、なんでも知っておきたいって思うのはおかしいの？」
俺「いや・・・くりちゃんは・・・」

光忠の顔が怖すぎて「お前のじゃねえし！」って言えなかった。俺はチキン野郎だ

-- 続きを閉じる --