爆心地
小心者の小心者による小心者のためのブログ
非日常へようこそ。 
漫画や小説や映画などでは平凡な主人公がある日突然異世界へと飛ばされる・・・なんて内容のものもあるが、これはあくまでも作られた話であって、現実にはありえない。
「話すって・・・なにを?」
「万年筆に関わることを」
結花と呼ばれた女性はカバンの中から万年筆を取り出した。俺が持っているのと形は同じだが、色は薄いピンクで彼女の雰囲気に良く似合っている。
「あなたにも見えるでしょ?」
「あ・・・あぁ。見えてる。」
「この万年筆は誰にでも見えるわけじゃないの」
「確かに、こども達には見えなかったらしいな。ガラスにも写らないし」
電車の窓には俺達の姿がうつっているが、万年筆はうつっていない。
「これが特殊な物なのは分かったが、何故お前らは欲しがる?」
涯とユニはまだにらみ合っている。
「それを今から説明してやると言ってるんだ。おとなしく待ってろ」
「回りくどいのは性に合わん」
「本来なら説明などしてやる理由も無いが、結花が話したいというからな」
「この女の言いなりか?」
ますます険悪な雰囲気になっている。
「落ち着けって、兎に角分からないことが多いんだ。今は結花さんの話を聞こう」
「わたしもあなたも、この万年筆を手に入れたと同時にある資格を手に入れたの。」
「ある資格って?」
「戦う資格」
「ちょっと待って。戦うって何と?社会の理不尽とか?」
「戦って、相手の万年筆を奪い取るの。」
「おいおい・・・ずいぶん乱暴だな」
「そうやって7本の万年筆を集めれば願いをかなえられ・・・」
「もしかして、7個の玉を集めたらでっかい龍が出てきてどんな願いも叶えるっていう漫画の読みすぎでこんなことを?」
「万年筆を手に入れたときに一つの能力が手に入ったの」
彼女は俺の話を全力でスルーして、説明を続ける。
「わたしの能力はこれ、空間を支配する力」
「空間を支配する?」
「この電車は、外の世界とは断絶された状態にあるの。わたしが空間を繋げないかぎり、この電車は永遠に走り続ける。もちろん中にいるあなたは出ることができない」
「帰りたければ万年筆を寄越せという意味だ」
「いや。方法ならまだあるぞ。その女を倒して能力を止めればいい」
涯は刀を抜き放った。
「こんな箱の中で朽ち果てるのはごめんだからな」
「おいおいおいおい!相手は女性だぞ?!」
「心配するな半殺しで止めてやる」
「心配するわ!」
「結局こうなるわけか」
ユニの方も両手に拳銃を構えている。
「まさかこの中でドンパチやる気か?!こどももいるんだぞ!」
俺の声を無視して涯とユニは戦い始めてしまった。
「万年筆に関わることを」
結花と呼ばれた女性はカバンの中から万年筆を取り出した。俺が持っているのと形は同じだが、色は薄いピンクで彼女の雰囲気に良く似合っている。
「あなたにも見えるでしょ?」
「あ・・・あぁ。見えてる。」
「この万年筆は誰にでも見えるわけじゃないの」
「確かに、こども達には見えなかったらしいな。ガラスにも写らないし」
電車の窓には俺達の姿がうつっているが、万年筆はうつっていない。
「これが特殊な物なのは分かったが、何故お前らは欲しがる?」
涯とユニはまだにらみ合っている。
「それを今から説明してやると言ってるんだ。おとなしく待ってろ」
「回りくどいのは性に合わん」
「本来なら説明などしてやる理由も無いが、結花が話したいというからな」
「この女の言いなりか?」
ますます険悪な雰囲気になっている。
「落ち着けって、兎に角分からないことが多いんだ。今は結花さんの話を聞こう」
「わたしもあなたも、この万年筆を手に入れたと同時にある資格を手に入れたの。」
「ある資格って?」
「戦う資格」
「ちょっと待って。戦うって何と?社会の理不尽とか?」
「戦って、相手の万年筆を奪い取るの。」
「おいおい・・・ずいぶん乱暴だな」
「そうやって7本の万年筆を集めれば願いをかなえられ・・・」
「もしかして、7個の玉を集めたらでっかい龍が出てきてどんな願いも叶えるっていう漫画の読みすぎでこんなことを?」
「万年筆を手に入れたときに一つの能力が手に入ったの」
彼女は俺の話を全力でスルーして、説明を続ける。
「わたしの能力はこれ、空間を支配する力」
「空間を支配する?」
「この電車は、外の世界とは断絶された状態にあるの。わたしが空間を繋げないかぎり、この電車は永遠に走り続ける。もちろん中にいるあなたは出ることができない」
「帰りたければ万年筆を寄越せという意味だ」
「いや。方法ならまだあるぞ。その女を倒して能力を止めればいい」
涯は刀を抜き放った。
「こんな箱の中で朽ち果てるのはごめんだからな」
「おいおいおいおい!相手は女性だぞ?!」
「心配するな半殺しで止めてやる」
「心配するわ!」
「結局こうなるわけか」
ユニの方も両手に拳銃を構えている。
「まさかこの中でドンパチやる気か?!こどももいるんだぞ!」
俺の声を無視して涯とユニは戦い始めてしまった。
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Posted on 2012/09/22 Sat. 11:55 [edit]
category: 55号室の住人
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