爆心地

ついでにツボと樽も割っておきますね★

勇者一行は宿屋で一泊した後、次の街へと向けて出発した。
★★★道中★★★
勇者「それにしても・・・ここら辺は平和だな」
僧侶「モンスターなども出てきませんし、盗賊もいませんからね」
魔法使い「お城を出てからまだ1日だもんね」
剣士「次の街までの間に怪しげな洞窟と、遺跡があるが」
格闘家「小さい集落みたいなのもあるッスね。ここで話を聞いてみたらどうッスか？」
勇者「それもそうだな。」
僧侶「闇雲に歩き回っても時間の無駄ですし」
魔法使い「宿屋の人からもらったパンケーキ食べない？」
格闘家「いいッスねー」
剣士「ずいぶん大量にくれたものだな・・・」
勇者「保存魔法が効いてるから、日持ちするって言ってたな。これでしばらく食い物には困らないぞ」
僧侶「思考パターンが主婦っぽいですよ。」
勇者「そんなことはない・・・ぞ？」
剣士「食料の調達の手間が省けていいじゃないか。まぁ、パンケーキ一択なのがアレだが、贅沢はいえないしな」
魔法使い「ん～♪美味しいよ～」
格闘家「あのおっさんが作ったとは思えないッスねー」
僧侶「人は見かけによらないものですね。
魔法使い「これってツボに入れたらどうなるかなー？」
勇者「食い物でもいけるのか？」
僧侶「説明書によれば、食べ物を入れても大丈夫なようですよ」
格闘家「なにと合わせるつもりッスか。ここにあるのは薬草ぐらいッスよ」
魔法使い「ふふーん。こんなところにりんごが！」
剣士「魔法使いが出すりんご・・・毒じゃないだろうな」
魔法使い「それは悪い魔法使いでしょー？失礼しちゃう！」
勇者「よし。これでいいだろ」
僧侶「何が出てくるかは予想できますけどね・・・」
数分後
なんだかグロテスクな物体ができあがった。
勇者「ほげぇぇぇぇぇ？！」
僧侶「まさか、あの組み合わせからこんな物ができあがるとは・・・」
魔法使い「予想の斜め上を行ってくれてるねー。でも、食べられないことはないよ」
格闘家「これを食べるッスか。ある意味勇者ッス」
剣士「見た目はアレだが、なかなか・・・」
勇者「早速食べらっさる！！」
僧侶「どんな効果が出るんでしょうか・・・」
剣士「なんだかすごいパワーがみなぎってくるかんじがするな・・・」
魔法使い「さすが、パワーりんごなだけある」
勇者「そんなもの入れたのか！っていうか、パワーりんごって何？！」
魔法使い「疲れたときとかに食べると元気になるりんご。魔法使いの家の前には必ず生えてるんだよ」
僧侶「初耳ですね・・・」
格闘家「それでそのみなぎったパワーどうすればいいッスか」
魔法使い「疲れたときにしか食べないから分からないよ」
勇者「パワーの無駄遣いじゃねぇか！」
僧侶「そうとも限りませんよ。見てください・・・前方に怪しげな集団がいますよ」
～つづく～

Posted on 2014/08/26 Tue. 01:42 [edit]

category: 勇者と魔王