爆心地
小心者の小心者による小心者のためのブログ
砂上の楼閣 
諦めなければ夢は叶うと誰かが言った。ならば、夢をかなえられなかった人間は諦めた人間ということになるんだろうか?
錦が何度やっても、どう足掻いても主人公が死ぬというRPGの何周目かに突入しているのを横目で見ながら、俺は漫画を読んでいた。
「なぁ、それ面白いか?」
「けっこう面白いよ。」
「どうやっても主人公死ぬだろ」
「まぁそうなんだけどさ。二周目からじゃないと手に入らないアイテムとか出てこない敵とかいるんだよ」
「そういうもんか」
「そういうもんだよ。」
「どう足掻いても未来が変わらないってのは・・・なんかしんどいな」
「深く考えすぎだって」
「自分見てるみたいな気分になる」
「そこまで考えながらゲームしてないよ俺」
俺は読み終わった漫画を積み上げた。バランスが崩れて全部床に散らばった。
「あー・・・やっちまったな」
「そういえばそんな芸人いたなー。昔」
「いつの時代の話だ」
散らばった本を集めて一箇所に並べておく。本棚でもあればいいのかもしれないが、あったらあったで邪魔臭そうだ。
「こうやってると俺ってなんなんだろうなって思う。」
「どしたの?急に」
「俺がいなくなっても世界は変わらず回ってるんだなって」
「いなくなってないじゃん」
「世間的には行方不明なんだから、ある意味いなくなってるだろ。死んでないだけで」
「それはそうかもしれないけどさ。」
「・・・世間的には死んだも同然かもな。ここに俺がいるってこと分かってるのは俺と錦とあの金髪男ぐらいのものだから」
「それは俺にも言えることかもね。」
画面の中では主人公が何度目かの最後の闘いに挑むところだった。レベルが最高値に達しているせいで、ラスボスさえも雑魚に見える。
「どんなに強くなっても運命は変えられないんだな」
「そういうシナリオだからね」
ラスボスをあっさり倒せるレベルに達していても、大勢の雑魚キャラを蹴散らすことはできないらしい。いくら倒しても次から次へと雑魚キャラは湧いてくる。最終的にはこちらの攻撃は全部無効になって、一方的に攻撃されて終了だ。
「序盤じゃ簡単に倒せた奴らもこんだけいると無理だよなー」
数の暴力というのはすごいものだ。
「なぁ、それ面白いか?」
「けっこう面白いよ。」
「どうやっても主人公死ぬだろ」
「まぁそうなんだけどさ。二周目からじゃないと手に入らないアイテムとか出てこない敵とかいるんだよ」
「そういうもんか」
「そういうもんだよ。」
「どう足掻いても未来が変わらないってのは・・・なんかしんどいな」
「深く考えすぎだって」
「自分見てるみたいな気分になる」
「そこまで考えながらゲームしてないよ俺」
俺は読み終わった漫画を積み上げた。バランスが崩れて全部床に散らばった。
「あー・・・やっちまったな」
「そういえばそんな芸人いたなー。昔」
「いつの時代の話だ」
散らばった本を集めて一箇所に並べておく。本棚でもあればいいのかもしれないが、あったらあったで邪魔臭そうだ。
「こうやってると俺ってなんなんだろうなって思う。」
「どしたの?急に」
「俺がいなくなっても世界は変わらず回ってるんだなって」
「いなくなってないじゃん」
「世間的には行方不明なんだから、ある意味いなくなってるだろ。死んでないだけで」
「それはそうかもしれないけどさ。」
「・・・世間的には死んだも同然かもな。ここに俺がいるってこと分かってるのは俺と錦とあの金髪男ぐらいのものだから」
「それは俺にも言えることかもね。」
画面の中では主人公が何度目かの最後の闘いに挑むところだった。レベルが最高値に達しているせいで、ラスボスさえも雑魚に見える。
「どんなに強くなっても運命は変えられないんだな」
「そういうシナリオだからね」
ラスボスをあっさり倒せるレベルに達していても、大勢の雑魚キャラを蹴散らすことはできないらしい。いくら倒しても次から次へと雑魚キャラは湧いてくる。最終的にはこちらの攻撃は全部無効になって、一方的に攻撃されて終了だ。
「序盤じゃ簡単に倒せた奴らもこんだけいると無理だよなー」
数の暴力というのはすごいものだ。
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Posted on 2014/11/09 Sun. 23:16 [edit]
category: 倉庫
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