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小心者の小心者による小心者のためのブログ

虚偽の繁栄  

勇者一行は深い霧の中で得体の知れない生物と遭遇した。
勇者「なんじゃ・・・こりゃあ・・・」
濃霧のせいではっきりとした形は見えないが、それが巨大な生物であることはなんとなく分かった。
魔法使い「アレが敵ってわけ?」
僧侶「少なくとも今まで遭遇してきたのとは比べ物にならないレベルのモンスターであることは分かります」
剣士「友好的な生物ではなさそうだな」
動く要塞が謎の巨大生物に攻撃をし始めた。巨大生物の方も目と思われる部分から光を出して反撃している。
魔法使い「あの光は厄介だねー。」
要塞の表面で反射した光が地面に当たったかと思ったら、ジュっという音と共に地面が溶けた。
勇者「おいおい・・・あんなの当たったら身体が解けちまうぞ」
魔法使い「あの要塞の表面は光を反射させる素材かなんかが使われてるみたいだけど」
僧侶「近くにいたら反射した光で溶かされそうですね」
姫「迂闊に攻撃すると反撃が怖いですし・・・」
格闘家「あの光に当たらなければいいんッスよね?」
僧侶「そうですけど、何か案でもあるんですか?」
格闘家「さっきから見てたら光を発射してから次のを出すまでには時間がかかるみたいなんッスよ。だから、光を発射するのを確認してからいっきに近づければなんとかなるんじゃないかと・・・」
剣士「近づけたところでどうやって倒すつもりなんだ?」
格闘家「そこは考えてなかったッス」
勇者「物理攻撃が有効なのかどうかも分からないしな。」
魔法使い「たぶん魔法攻撃の方が効きそう」
僧侶「そうかもしれませんけど・・・」
姫「魔法使いさんは盾をつくることはできますか?」
魔法使い「防御魔法ならできないこともないけど」
姫「召喚獣の表面を防御魔法で覆って攻撃するのはどうでしょう?」
勇者「そんなことできるのか?」
魔法使い「人間以外に掛けたことがないからなんとも言えないけど、融合魔法のやり方でいけばできないこともないね」
姫「では・・・」
姫が召喚魔法で巨大な鷲のようなものを出現させた。魔法使いはその鷲のようなものの表面をけっこう頑丈な防御魔法で覆い始めた。
魔法使い「・・・こんなかんじかな。」
勇者「こいつをあのデカイのに突撃させるのか・・・」
姫「倒せなくても動きを一時的に封じるぐらいはできるはずです。そのうちにここを突破しましょう」
格闘家「この霧がどこまで続いてるかも分からないッスけど、まぁなんとかなるッスよね?」
勇者「なんとかなってもらわないとさすがに困るぜ・・・」

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Posted on 2014/11/22 Sat. 01:23 [edit]

category: 勇者と魔王

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