爆心地
小心者の小心者による小心者のためのブログ
誰かに取られるぐらいなら 
あなたを殺していいですか?
最初の頃はこの環境に馴染むことができず、いつかは脱出することだけを考えていたが、時間が経過するうちにここから逃げ出すのは不可能なのではないかという考えになり、最終的にはどうでもよくなってきた。つまり、そういうことだ。
「けっこう髪伸びてきたね」
「最後に切ったのがいつだったか忘れたな」
正直前髪が鬱陶しくて仕方ないのだが、ここでは自分の髪の毛さえ切ることができないのでヘアバンドで押さえている。
「いっそのことスキンヘッドにでもなったら楽かとも思ったが、頭の形が悪いから似合わないだろうな」
「ボーズ頭を維持するのって、意外と大変だと思いますよ?」
「・・・それもそうか」
毎日僅かずつでも伸びているということは常にツルツルな状態を維持しているお坊さんというのはマメに剃ってるということなんだろうかと考えてみたが、分かったところでそれがなんだというレベルのことなので考えるのを放棄した。
「髪の毛なら切ってあげるって言ってるのに、ずっと拒否してるんだもん」
いつものように金髪男が現れた。
「あんたにだけは切られたくない」
「ちゃんとした美容師に来てもらうよ?」
「(´・ω・`)」
「何回目ですかこのやりとり・・・」
ケイは呆れた顔でこちらを見ている。実際俺が金髪男と髪の毛のことで話すのはこれがはじめてではない。そしてこの展開になるのも初めてではない。
「あんたの言うちゃんとしたヤツってのが信用できない」
「資格持ってるって言ってるでしょ?」
「(´・ω・`)」
「セリフ暗記するぐらい見てますよね・・・なんかのコントですか」
「俺だってやりたくてやってるわけじゃない。」
「ハジメ君が素直に髪切らせてくれればいいだけのはなしなんだけどね?」
「『別に俺の意思なんて気にして無いくせに』」
ケイが俺の口調を真似して言ってきた。
「・・・」
「いっそのことこうしませんか?なりたい髪型をリクエストして、その通りにできなかったら・・・」
「その美容師を波●カットにする」
「それはちょっと・・・」
「じゃあ逆モヒカン」
「それもちょっと・・・」
「分かった。こいつの髪の毛全部ぶち抜く」
「なんでそう僕の髪の毛を毟ろうとするのかな?」
「誰かの髪の毛を毟るのに理由がいるかい?」
某RPGの主人公のセリフを嫌な感じに改変して言ってやった。
「どちらにせよ髪の毛が鬱陶しくなってきてるのは事実ですし、この際切ってしまった方がラクじゃないですか?」
「(´;ω;`)」
「そこまで嫌がらなくてもいいじゃないですか・・・」
「そうだよ。なんでそんなに嫌なのさ?」
「どうせ誰も見ないだろ。」
「一応僕ら毎日同じ部屋にいるんですけど」
途中から数えるのをやめたからいったいどれぐらい一緒にいるのか分からないが、長く同じ空間にいるとどうでもよくなってくるものらしい。実際毎日見る物の変化には鈍感になるものだ。
「けっこう髪伸びてきたね」
「最後に切ったのがいつだったか忘れたな」
正直前髪が鬱陶しくて仕方ないのだが、ここでは自分の髪の毛さえ切ることができないのでヘアバンドで押さえている。
「いっそのことスキンヘッドにでもなったら楽かとも思ったが、頭の形が悪いから似合わないだろうな」
「ボーズ頭を維持するのって、意外と大変だと思いますよ?」
「・・・それもそうか」
毎日僅かずつでも伸びているということは常にツルツルな状態を維持しているお坊さんというのはマメに剃ってるということなんだろうかと考えてみたが、分かったところでそれがなんだというレベルのことなので考えるのを放棄した。
「髪の毛なら切ってあげるって言ってるのに、ずっと拒否してるんだもん」
いつものように金髪男が現れた。
「あんたにだけは切られたくない」
「ちゃんとした美容師に来てもらうよ?」
「(´・ω・`)」
「何回目ですかこのやりとり・・・」
ケイは呆れた顔でこちらを見ている。実際俺が金髪男と髪の毛のことで話すのはこれがはじめてではない。そしてこの展開になるのも初めてではない。
「あんたの言うちゃんとしたヤツってのが信用できない」
「資格持ってるって言ってるでしょ?」
「(´・ω・`)」
「セリフ暗記するぐらい見てますよね・・・なんかのコントですか」
「俺だってやりたくてやってるわけじゃない。」
「ハジメ君が素直に髪切らせてくれればいいだけのはなしなんだけどね?」
「『別に俺の意思なんて気にして無いくせに』」
ケイが俺の口調を真似して言ってきた。
「・・・」
「いっそのことこうしませんか?なりたい髪型をリクエストして、その通りにできなかったら・・・」
「その美容師を波●カットにする」
「それはちょっと・・・」
「じゃあ逆モヒカン」
「それもちょっと・・・」
「分かった。こいつの髪の毛全部ぶち抜く」
「なんでそう僕の髪の毛を毟ろうとするのかな?」
「誰かの髪の毛を毟るのに理由がいるかい?」
某RPGの主人公のセリフを嫌な感じに改変して言ってやった。
「どちらにせよ髪の毛が鬱陶しくなってきてるのは事実ですし、この際切ってしまった方がラクじゃないですか?」
「(´;ω;`)」
「そこまで嫌がらなくてもいいじゃないですか・・・」
「そうだよ。なんでそんなに嫌なのさ?」
「どうせ誰も見ないだろ。」
「一応僕ら毎日同じ部屋にいるんですけど」
途中から数えるのをやめたからいったいどれぐらい一緒にいるのか分からないが、長く同じ空間にいるとどうでもよくなってくるものらしい。実際毎日見る物の変化には鈍感になるものだ。
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Posted on 2014/11/30 Sun. 00:49 [edit]
category: 倉庫
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