爆心地
小心者の小心者による小心者のためのブログ
全米が泣いた 
でも俺は泣けなかった。
ケイと同じ部屋になってからけっこうな時間が流れた。ケイは錦のように人のベッドに侵入することは無いが、すきあらば絵を描いてばかりいる。そしてだいたい俺をモデルにしている。他に描く対象がないから仕方の無いことだが、寝顔とかはやめてほしいと思う。口には出さないが。
「いつも同じ背景同じ人物同じような構図だと飽きてくるので斬新なポーズをお願いします」
「斬新な・・・って一体俺になにを求めてるんだ?」
「意外性ですよ」
「ムチャブリにも程があるだろ」
錦が一緒にいた頃に面白いことをやってみろと言ったことがあったが、その時の錦の気持ちが今なんとなく分かったような気がした。したからといって別に反省するつもりはないが。
「じゃあ脱いでください」
「なんでそうなる」
「いい筋肉してるんで」
「意味が分からないんだが・・・」
正直な所部屋の中が寒いから必要以上に脱ぎたくないというのが本音だ
「全部脱げというわけじゃないですよ?」
「・・・というと?」
「靴下は脱がなくていいです」
「ただの変態じゃないか」
「それ面白いね」
いつの間にか金髪男が部屋に入ってきていた。
「絵が増えたねー」
金髪男は無造作に置かれたスケッチブックを拾って中を見ている。
「勝手に見ないでくれませんか」
ケイは嫌そうな顔でスケッチブックを金髪男から奪った。
「そんなに嫌がらなくてもいいじゃない?減るもんじゃなし」
「減る減らないの問題じゃないです。」
「上手なんだから人に見せたらいいのに」
「こんなところで描いて誰に見せろと?」
「僕とか」
「・・・」
ケイが鼻で笑った。一応受け答えはするが、気を許しているというわけでは無いらしい。
「ところでさっきの話だけど、脱ぐの脱がないの?」
「あんた(あなた)には関係ないだろ(でしょう)」
俺の声とケイの声が重なった。
「同時に拒否られるとさすがにショックだなぁ」
口ではそう言いながらもショックを受けているようには見えない顔をしている。
「拒絶されてないとでも思ってたんですか」
「拒絶されてたの?」
「今さら?!」
またケイと声が重なった。金髪男は表情を崩さない。
「いつも同じ背景同じ人物同じような構図だと飽きてくるので斬新なポーズをお願いします」
「斬新な・・・って一体俺になにを求めてるんだ?」
「意外性ですよ」
「ムチャブリにも程があるだろ」
錦が一緒にいた頃に面白いことをやってみろと言ったことがあったが、その時の錦の気持ちが今なんとなく分かったような気がした。したからといって別に反省するつもりはないが。
「じゃあ脱いでください」
「なんでそうなる」
「いい筋肉してるんで」
「意味が分からないんだが・・・」
正直な所部屋の中が寒いから必要以上に脱ぎたくないというのが本音だ
「全部脱げというわけじゃないですよ?」
「・・・というと?」
「靴下は脱がなくていいです」
「ただの変態じゃないか」
「それ面白いね」
いつの間にか金髪男が部屋に入ってきていた。
「絵が増えたねー」
金髪男は無造作に置かれたスケッチブックを拾って中を見ている。
「勝手に見ないでくれませんか」
ケイは嫌そうな顔でスケッチブックを金髪男から奪った。
「そんなに嫌がらなくてもいいじゃない?減るもんじゃなし」
「減る減らないの問題じゃないです。」
「上手なんだから人に見せたらいいのに」
「こんなところで描いて誰に見せろと?」
「僕とか」
「・・・」
ケイが鼻で笑った。一応受け答えはするが、気を許しているというわけでは無いらしい。
「ところでさっきの話だけど、脱ぐの脱がないの?」
「あんた(あなた)には関係ないだろ(でしょう)」
俺の声とケイの声が重なった。
「同時に拒否られるとさすがにショックだなぁ」
口ではそう言いながらもショックを受けているようには見えない顔をしている。
「拒絶されてないとでも思ってたんですか」
「拒絶されてたの?」
「今さら?!」
またケイと声が重なった。金髪男は表情を崩さない。
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Posted on 2014/12/07 Sun. 17:01 [edit]
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