爆心地
小心者の小心者による小心者のためのブログ
なんでもないようなことが 
幸せなんだと気づいた時にはもう遅い。
キリと同室になってから数日が過ぎた。錦やケイと同室だった頃のように、普通な日々が過ぎていったと思っていた。正直油断していた。
「・・・?」
目を覚ますと何故か俺の両手が頭の上で縛られていた。両足もベッドに縛り付けられている。
「おい・・・何のまねだ?」
「おはよう。」
「おはようじゃないだろ。なんで俺の手足を拘束してるのか説明しろ」
「なんで俺がやったと思うの?ひどくない?」
キリは傷ついたといった表情で俺を見てくる。
「お前がやったんじゃないなら誰がやったっていうんだ?」
「ピンク頭とか」
「なんで俺だけ縛ってお前を放っておくのか分からんのだが」
「俺が縄抜けしたかもしれないじゃん」
「・・・お前を縛っていたという縄が見当たらないんだが?」
「バレちまったらしょうがない」
「・・・で?なんでこんなことになってるのか説明してもらいたいんだが?」
「俺の疑問を解消するため」
「疑問ってまさか・・・」
「そのまさかだよ」
「・・・何も言って無いだろ。」
「いやー流れ的にはこう言った方がいいのかなって思ったんだけど?」
「よくある悪役のセリフだな」
「まーこれからしようとしてることを考えたら悪役かもね?」
キリがベッドの下から段ボール箱を取り出した。中に何が入っているのかは分からないが、キリのセリフを考えると嫌な予感しかしない。だからといってこの状況から脱出する方法も思い浮かばない。残念ながら俺に縄抜けのテクは無い。
「・・・悪役なお前はなにをするつもりなんだ・・・?」
「言っちゃったら面白くないだろー?」
「この状況になってる時点ですでに面白くないんだが」
キリは段ボール箱の中を漁っている。俺の位置からだと中身が見えないが、見えたところで状況が好転するわけではないので、極力考えないようにしておく。気分的には親不知を抜かれる前のものに近いが、なにをされるのか分かっている分歯医者の方がまだマシだ。好きか嫌いかという問題を除けば。
「・・・?」
目を覚ますと何故か俺の両手が頭の上で縛られていた。両足もベッドに縛り付けられている。
「おい・・・何のまねだ?」
「おはよう。」
「おはようじゃないだろ。なんで俺の手足を拘束してるのか説明しろ」
「なんで俺がやったと思うの?ひどくない?」
キリは傷ついたといった表情で俺を見てくる。
「お前がやったんじゃないなら誰がやったっていうんだ?」
「ピンク頭とか」
「なんで俺だけ縛ってお前を放っておくのか分からんのだが」
「俺が縄抜けしたかもしれないじゃん」
「・・・お前を縛っていたという縄が見当たらないんだが?」
「バレちまったらしょうがない」
「・・・で?なんでこんなことになってるのか説明してもらいたいんだが?」
「俺の疑問を解消するため」
「疑問ってまさか・・・」
「そのまさかだよ」
「・・・何も言って無いだろ。」
「いやー流れ的にはこう言った方がいいのかなって思ったんだけど?」
「よくある悪役のセリフだな」
「まーこれからしようとしてることを考えたら悪役かもね?」
キリがベッドの下から段ボール箱を取り出した。中に何が入っているのかは分からないが、キリのセリフを考えると嫌な予感しかしない。だからといってこの状況から脱出する方法も思い浮かばない。残念ながら俺に縄抜けのテクは無い。
「・・・悪役なお前はなにをするつもりなんだ・・・?」
「言っちゃったら面白くないだろー?」
「この状況になってる時点ですでに面白くないんだが」
キリは段ボール箱の中を漁っている。俺の位置からだと中身が見えないが、見えたところで状況が好転するわけではないので、極力考えないようにしておく。気分的には親不知を抜かれる前のものに近いが、なにをされるのか分かっている分歯医者の方がまだマシだ。好きか嫌いかという問題を除けば。
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Posted on 2014/12/25 Thu. 17:24 [edit]
category: 倉庫
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