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小心者の小心者による小心者のためのブログ

男はみんな  

野良狼!
勇者一行は遊牧民のテントで一泊することになった。そしてみんなが寝静まる頃・・・
遊牧民3「寝てるみたいだな・・・」
遊牧民4「でも大丈夫なのか?勇者に手ぇ出して」
遊牧民3「勇者っつーから屈強な男かと思ったら可愛い女の子だったしな」
遊牧民4「まぁ人間が来るのも久しぶりだし、女の子見るのも久しぶりだしなぁ・・・」
勇者達の寝ているテントの前に遊牧民が来て中の様子を伺っている。そしてその背後には剣士が・・・
剣士「お前ら何してる?」
遊牧民3「ひぃ?!」
遊牧民4「べべべべつに怪しいことはしてないぜ」
剣士「こんな時間にテントの中の様子を伺ってる時点で充分怪しいと思うが?」
遊牧民3「ほんとに怪しいことなんてしてないって・・・」
僧侶「若い女性が極端に少ないのでもしやと思いましたが、そういうことですか」
剣士の後ろから僧侶が現れた。
格闘家「親切なふりして夜這いしようとしてたッスか!」
僧侶の後ろから格闘家も現れた。
魔法使い「まぁだいたいそういうんじゃないかと思ってたけどねー?のんきに寝てるのは勇者だけだよ」
格闘家の後ろから魔法使いも現れた。
姫「男として最低ですね・・・」
魔法使いの後ろから姫も現れた。
剣士「五体満足でいたければ妙な考えを起こさないことだな。」
僧侶「変なことをしようとしたら・・・分かってますよね?」
姫「切り落としますよ?」
魔法使い「ねじり切っちゃうよ?」
格闘家「すりつぶすッスよ?」
遊牧民3・4「ひぃいぃぃぃぃ?!」
遊牧民は必死の形相で逃げ出した。
剣士「勇者は寝てるのか。危機感の無い奴だ」
僧侶「まぁ仕方ないですね。」
格闘家「とりあえず中に・・・ってアレ?勇者は?」
魔法使い「え?勇者ならそこに寝て・・・いない?」
剣士「まさか・・・このタイミングで攫われた?」
魔法使い「微弱だけど勇者の熱が見えるから、それを辿ればなんとかなりそう」
格闘家「まだそんなに遠くには行ってないはずッス」
一方その頃勇者はどうなっていたのかというと・・・
遊牧民1「全然起きないな・・・」
遊牧民2「まぁ好都合だな。抵抗されたら面倒くさいし」
遊牧民1「・・・にしても、これが勇者か。男じゃなかったのか?」
遊牧民2「勇者の証の痣もあるしなぁ?」
???「まったく困った子ねぇ。こんなあっさり攫われちゃうなんて・・・」
さっきまで何もなかった空間に突然角の生えた長身の女性が現れた。
遊牧民2「誰だ?!」
???「あんた達に名乗る名前なんてないわよ。まぁいいわ・・・魔王配下の四天王の一人よ」
遊牧民1「四天王?!なんでそんな奴がここに・・・」
四天王「あんた達が勇者ちゃんに変なことしようとするから、止めに来たのよ~。」
遊牧民2「なんで魔王の配下が勇者を助けに来るんだ?」
四天王「別に助けるってわけじゃないけど~勇者ちゃんを傷物にされると困るのよ~。勇者ちゃんは魔王様の物だから」
遊牧民1「どういうことだ?」
四天王「まったく見た目も悪けりゃ中身も悪いのね~。」
遊牧民2「なんだとぅ?!」
遊牧民2の攻撃。四天王はヒラリとかわした。
四天王「というわけで~勇者ちゃんはもらうわね~」
遊牧民1「待て!」
四天王「待てと言われて待つ奴はいないわよ~」
四天王の一人と名乗る長身の女性は勇者を抱えてテントの中から消え去った。僧侶たちがテントの前に来たのがほぼ同時で、中に突入した時には遊牧民がいるだけだった。
僧侶「勇者さんはどこですか」
魔法使い「・・・おかしい。勇者の熱がここで途切れてる」
格闘家「どういうことッスか?」
魔法使い「転移魔法を使われたみたい・・・」
剣士「いったいどいつがこんなことを・・・」
遊牧民1「魔王の配下の四天王だっていう角の生えたでかい女が・・・」
遊牧民2「突然現れたと思ったら・・・」
僧侶「そもそもどうしてこの場所に勇者さんがいたのかということですが・・・」
剣士「今はこいつらをどうこうしてる場合じゃないだろう」
格闘家「魔王の配下に連れて行かれたっていうなら、行き先は魔王の城ッスね」
魔法使い「とにかく勇者を追いかけなきゃ」

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Posted on 2014/12/30 Tue. 00:05 [edit]

category: 勇者と魔王

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