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人の恋路を邪魔する奴は  

馬に蹴られるという伝説の呪いを知らんのか?
遊牧民のテントにいたはずの勇者はいつのまにか魔王配下の四天王の一人の手によって、魔王の城に連れていかれた。そして、勇者の抜けた魔王討伐隊は勇者を追って魔王の城を目指していた。
僧侶「魔王の城が見えてきましたよ」
魔法使い「うわー・・・見るからに不気味だねー」
剣士「城の前にあるこの森だが・・・妙な気配を感じる」
格闘家「人を寄せ付けない空気みたいなものッスか」
僧侶「でも、ここを抜けないと勇者さんのところには行けませんし」
姫「勇者さん一人を魔王と戦わせるわけにはいきませんから」
剣士「そうだな。」
魔法使い「勇者が無茶なことしなきゃいいけど・・・」
???「もう来たのか、ずいぶん早いのぅ」
森の中から狐の仮面を被った小柄な人物が現れた。
狐仮面「あまり待つのは好きでは無いから、ちょうどよいがの?」
格闘家「あいつ・・・強いッスよ」
魔法使い「見ただけで分かるの?」
格闘家「間合いに入った瞬間にやられそうな・・・そんなかんじがするッス」
剣士「どんな相手だろうと・・・邪魔をするなら切り伏せるだけだ」
剣士が狐仮面の人物に切りかかった。それとほぼ同時に狐の仮面の人物と剣士の間に鴉の仮面の長身の人物が割って入った。
鴉仮面「おぬしの相手は拙者がいたそう」
剣士「なんだお前は・・・剣も無しに私と戦うというのか?」
鴉の仮面の人物の手に黒い羽が集まったかと思ったら、そこから刀が現れた。
鴉仮面「得物ならあるでござるよ。」
狐仮面「仕方ないのぅ・・・ここは譲ってやるわ。さて・・・誰が儂の相手をしてくれるんじゃ?」
格闘家「ここは自分が行くッス。」
狐仮面「なかなか楽しめそうじゃのぅ」
狐仮面の手に白い羽が集まって巨大な扇が現れた。
狐仮面「さぁて・・・久々に暴れるとするかの?」
格闘家「ここは自分らに任せて、僧侶と魔法使いと姫は勇者のところへ行くッス!後で追いかけるッス」
剣士と格闘家を残して僧侶と魔法使いと姫は魔王の城へと向かった。一方その頃勇者がどうなっていたかというと・・・
四天王1「また会ったな勇者」
豪華すぎるベッドの上に寝てたら、どこかで見たような奴が現れた。
勇者「あ゛っ!あの時の・・・四天王?!なんでこんなとこに・・・」
四天王1「ここが魔王様の城だからだよ。」
勇者「なんだって?!」
勇者をさらった角の生えた長身の女が音も無く現れた。
四天王2「あらー?ようやく起きたの?」
勇者「・・・誰?」
四天王2「四天王の一人よ~。」
四天王1「まさかあの場所から勇者をさらってくるとは思わなかったよ」
四天王2「勇者ちゃんの貞操の危機を救ったんだから、ほめてもらいたいぐらいよ~」
勇者「貞操の・・・危機って・・・何が?」
四天王2「まったく危機感ゼロなんだから~あんな野郎ばっかりのところで無防備に寝ちゃって~男はみんな野良狼だっていうじゃな~い?」
四天王1「そういう君も男じゃないか・・・」
四天王2「やだ~心は乙女よ~」
勇者「分かってるのか?俺は魔王を倒すために来たんだぞ・・・」
四天王1「そういうことになってるね。」
四天王2「やだ~勇者ちゃんってば何も分かってないのね~」
四天王1「まぁ、仕方ないだろう。ここら辺のことは我々の口からは言えない決まりだからな」
四天王2「それもそうね~」
勇者「なにコソコソしてんだよ」
四天王1「知りたければ直接魔王に会うことだな」
勇者「直接って・・・お前ら阻止したりしないのかよ?」
四天王2「しないわよ?」
勇者「四天王・・・なんだよな?魔王を守って戦うとかは・・・」
四天王2「戦うだけが能じゃないわよ~。それに、手加減苦手なのよね~うっかり勇者ちゃんに怪我させたら・・・魔王様にお仕置きされちゃうわ~」
勇者「・・・」
四天王1「まぁ、そういうことだ。」

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Posted on 2014/12/30 Tue. 23:21 [edit]

category: 勇者と魔王

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