爆心地
小心者の小心者による小心者のためのブログ
残るのは勝者にとって都合のいい記録だけ 
そうだとしたら敗者の記録はどこにあるのだろう
目が覚めたら見慣れない部屋だった。自分の身に起きた事柄が夢だったのでは無いかと思ったが、腕や足には縛られていた痕が残っていたし、体中が傷んだから、あれは夢では無かったのだという結論に至った。
「目ぇ覚めた?」
声のする方を見ると、見慣れない人物がいた。腰まであるピンクの髪とカラコンだと思われるピンクの目をしている20代半ばぐらいの白衣を着た男だった。
「・・・う゛っ」
「痛い?あんまり動かない方がいいと思うよ」
「ここは・・・?」
部屋は全体的に白で統一されていて、どことなく学校の保健室や病室といった雰囲気だと思った。
「ワタシの部屋だよ。」
「キリは・・・?」
「心配しなくてもあいつはここには来ないよ」
「・・・そう・・・か」
「お腹空いてない?昨日から何も食べて無いでしょ」
「・・・そういえば・・・」
「たいした物は無いんだけど・・・これでいいかな」
引き出しから出てきたのはカ●リーメ●トとウ●ダー●ンゼ●ーだった。
「・・・どうも・・・」
「そういえばはじめましてだったね。ワタシはマコトっていうんだ。君はたしかハジメ君だよね?」
「なんで俺の名前・・・」
「んー?一応ここにいる人間の名前と顔は記憶しておくことにしてるんだ。」
「・・・あんたもあの金髪男やモモとかいうピンク頭の仲間なのか」
「別に仲間ってわけじゃないよ。いろいろあって表にいづらくなったからこっちに来ただけで」
「表?」
「君がもともと暮らしてた普通の生活のことだよ」
「自分で望んでここに来たのか?」
「そういう人間もいるってこどだよ。」
「変わってるな」
「よく言われる。・・・あー。」
「なんだ?」
「いや、見えるところにも傷できちゃってるなって・・・痕残っちゃうかもしれないね」
「別に気にしない。どうせ誰も見ない」
「せっかくきれいなんだから少しは気にしたら?」
「・・・ここじゃそんなの何の意味も無いだろ」
壁の鏡で自分の身体を見ながら、キリにされたことを思い出していた。虫を嬲り殺す幼児のような残虐さでキリは俺の身体を傷つけた。その間中ずっと笑顔だったのが余計に怖かった。
「・・・大丈夫?・・・なわけないか」
「キリは・・・前に一緒だった人にも同じことをしたって・・・」
「・・・うん」
「前のヤツはどうなったんだ?」
「ごめん。それは言えない」
「・・・死んではいないんだろ?」
「うん。生きてるよ」
「・・・そうか」
「ハジメ君?」
「モモってヤツはこのことを知ってて俺をあいつと同室にしたのか・・・」
「ごめん。そこまでは分からないや」
「・・・」
「でも、ハジメ君をキリのところには戻させないから大丈夫だよ」
「・・・」
「目ぇ覚めた?」
声のする方を見ると、見慣れない人物がいた。腰まであるピンクの髪とカラコンだと思われるピンクの目をしている20代半ばぐらいの白衣を着た男だった。
「・・・う゛っ」
「痛い?あんまり動かない方がいいと思うよ」
「ここは・・・?」
部屋は全体的に白で統一されていて、どことなく学校の保健室や病室といった雰囲気だと思った。
「ワタシの部屋だよ。」
「キリは・・・?」
「心配しなくてもあいつはここには来ないよ」
「・・・そう・・・か」
「お腹空いてない?昨日から何も食べて無いでしょ」
「・・・そういえば・・・」
「たいした物は無いんだけど・・・これでいいかな」
引き出しから出てきたのはカ●リーメ●トとウ●ダー●ンゼ●ーだった。
「・・・どうも・・・」
「そういえばはじめましてだったね。ワタシはマコトっていうんだ。君はたしかハジメ君だよね?」
「なんで俺の名前・・・」
「んー?一応ここにいる人間の名前と顔は記憶しておくことにしてるんだ。」
「・・・あんたもあの金髪男やモモとかいうピンク頭の仲間なのか」
「別に仲間ってわけじゃないよ。いろいろあって表にいづらくなったからこっちに来ただけで」
「表?」
「君がもともと暮らしてた普通の生活のことだよ」
「自分で望んでここに来たのか?」
「そういう人間もいるってこどだよ。」
「変わってるな」
「よく言われる。・・・あー。」
「なんだ?」
「いや、見えるところにも傷できちゃってるなって・・・痕残っちゃうかもしれないね」
「別に気にしない。どうせ誰も見ない」
「せっかくきれいなんだから少しは気にしたら?」
「・・・ここじゃそんなの何の意味も無いだろ」
壁の鏡で自分の身体を見ながら、キリにされたことを思い出していた。虫を嬲り殺す幼児のような残虐さでキリは俺の身体を傷つけた。その間中ずっと笑顔だったのが余計に怖かった。
「・・・大丈夫?・・・なわけないか」
「キリは・・・前に一緒だった人にも同じことをしたって・・・」
「・・・うん」
「前のヤツはどうなったんだ?」
「ごめん。それは言えない」
「・・・死んではいないんだろ?」
「うん。生きてるよ」
「・・・そうか」
「ハジメ君?」
「モモってヤツはこのことを知ってて俺をあいつと同室にしたのか・・・」
「ごめん。そこまでは分からないや」
「・・・」
「でも、ハジメ君をキリのところには戻させないから大丈夫だよ」
「・・・」
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Posted on 2015/02/14 Sat. 21:58 [edit]
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