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小心者の小心者による小心者のためのブログ

とうらぶ小説5  

一兎
1創作審神者が出てくる
2ブラック本丸表現がある
3ブラック男士が出てくる
4主人公(創作審神者)の扱いが酷い
5キャラ崩壊・口調が迷子・方言は雰囲気
以上を踏まえた上で大丈夫な方は中へ、無理だと判断された方は×ボタンで速やかに退出お願いします。
「主君!」
「主君から離れなさい!」

道場で手合わせをしていたはずの前田君と秋田君が部屋に飛び込んできた。その時の俺は三日月に押し倒されてて恐怖のあまりに声も出ない状態だった。本当に怖すぎると人間声が出なくなるもんなんだな。

「邪魔をするな」

三日月が温度の無い声でそう言うと、前田君も秋田君も一瞬怯えた顔になった。でもすぐキリっとした顔で本体に手を掛けた。

「主君に手出しはさせません!」
「前田君」
「たとえ三日月さんが相手でも、逃げたりなんてしません!」
「秋田君」
「勇ましいな。だが、俺の練度はかんすとというやつでなぁ?」

言外に「お前達などすぐに破壊できる」と言っているようで背筋が寒くなった。こんなの俺の知ってる三日月じゃない。先輩のところの三日月さんは俺を孫みたいに可愛がってくれた。「よく頑張っているな。偉いぞ」って言いながら頭撫でてくれて、お菓子くれるような優しいおじいちゃんだ。なのにこの三日月は凍てついた真冬の夜みたいな空気を纏っていて、正直言ってめちゃくちゃ怖い。

「み・・・三日月さん・・・俺には何してもいいから・・・二人には手を出さないでください・・・俺の・・・家族なんです・・・お願いです・・・」
「ほう?何をされてもかまわないと?」
「主君!駄目です!」
「何をされてもいいなんて言わないでください!」
「そうだよ。何をされてもいいなんて軽々しく言っちゃだめだ」

前田君と秋田君の後ろから現れたのは、燭台切光忠だった。というかなんでちょっと説教されてるっぽいんだ俺?

「燭台切さん?」
「どうしてここに・・・」
「あぁ、彼には怪我を直してもらった恩があるから、お礼を言いたくてね」
「ふん・・・白々しい。どうせそなたもこの子を自分の物にしたくて仕方ないクチだろう?礼だけ言って気が済むような細い根性でもあるまい」
「やだなぁ。僕は本当にお礼を言いにきただけだよ。無理やり身体を繋げたところで、心は手に入らないことぐらいは僕にだって分かるさ」

あの・・・なんていうかダイヤモンドダストが見える・・・というか、俺は燭台切の怪我を直した覚えはないんだけどな?だってここに来てから俺が遭遇した刀剣は和泉守だけだもん。その後は離れに引きこもってたから、本丸の方の刀とは誰とも顔合わせてないもん。三日月と会うのも、燭台切と会うのもこれが初めてだもん。

「弟達に手を出すおつもりなら、いくら三日月殿でも容赦できませんな」
「そなたまで来ていたとはな」
「怪我を直してもらったこともありますが、弟達が世話になったようですからな」

さっきから俺を置いてきぼりにして話が進んでるんだけども、どなたか状況説明プリーズ。というか、いつまで俺は三日月に乗られてればいいんだ?いい加減降りてほしい。

「俺・・・怪我を直したりしてないです」
「傷だらけで動くのもやっとだった僕らがこんな風に動き回れるようになったのは、間違いなく君のおかげだ。あれだけ淀んでいて息苦しかったのが嘘のように空気が清浄になっているのも」

燭台切と一期が俺の上から三日月を退かしてくれて、やっと普通に話せる状態になった。話してる途中で出陣してた人達が戻って来て一時騒然としたけど、なんとか収めて今は隣の部屋に待機してもらっている。

「正直審神者なんて二度とごめんだと思ってたよ。でも、君が来て空気が変わって、身体の傷が癒えていくのを見てるうちに考えが変わった。さっきの君の言葉を聞いて、君になら仕えてもいいと思ったよ」
「さっきの俺の言葉ですか?」
「自分よりも前田君と秋田君の安全を優先させたよね。」
「弟達のことを本当に大切に思ってくれていることは、あの態度ではっきりしました」
「違います・・・俺は・・・ただ・・・俺の居場所を・・・守りたかっただけで・・・」
「でも君、この子達のこと家族って言ったよね?」
「家族のために自分を犠牲にする精神は、とてもあの審神者と同じ人間とは思えませんでしたな。あの審神者にあなたの爪どころか全身の垢を煎じて飲ませてやりたいところです」

あの審神者ってのが誰かは分からんけど全身の垢を煎じて飲ませるのは勘弁してさしあげろ。さすがに腹壊すだろ。

「自己犠牲の精神なんて綺麗なものじゃないですよ・・・あの時点で三日月さんが俺を殺すつもりが無いのは分かってましたから」
「殺されなければ何をされてもいいというわけじゃないだろ?」
「死ななきゃ安いって長谷部さんが言ってたので」
「なんでよりによってそこで長谷部君と共鳴しちゃうかな・・・」
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Posted on 2017/05/24 Wed. 13:12 [edit]

category: 備忘録

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