爆心地
小心者の小心者による小心者のためのブログ
とある社畜がブラック本丸産に間違われる話19 
「大包平。池田輝政が見出した、刀剣の美の結晶。もっとも美しい剣の一つ。ただ……」
連隊戦も終盤にさしかかり、ギリギリのところでなんとか大包平を迎えることができた。鶯丸がいつも話題にしていた刀だが、実際どういうヤツなのかは分からない。これから本丸で共に生活していけば、分かってくることだろう。
「・・・随分と面妖な刀だな」
「痛っ!やめてよ。初対面でいきなり尻尾を鷲掴みするなんて、失礼じゃないか」
演練の後から謎の変貌を遂げた燭台切は、結局元に戻らないまま今に至っている。当初は「わん」しか言えなかったのだから、喋れるようになっただけマシだが、原因も分からなければ、解決策も無いというのが現状だ。
「これは本物なのか」
「痛いって言ってるだろ。君は馬鹿なのか」
「馬鹿と言う方が馬鹿だ」
「大包平。切光が嫌がっているだろう?その辺にしておいてやれ」
「きりみつ?こいつは燭台切光忠ではないのか」
「お前も見ただろう?ここには燭台切は二振りいるんだ。それで、こっちは二振り目。皆には切光と呼ばれている」
「何故、燭台切だけ二振りいるんだ?」
「話せば長くなるが・・・まぁ、細かいことは気にするな」
大包平は鶯丸に本丸を案内されることになった。
「長谷部君。連隊戦お疲れ様。これでもう玉集めはしなくていいんだろう?」
「そうだな。」
「貞宗君も出陣したがってたし、これでやっと練度上げさせてもらえそうだな」
「お前も、出陣したかったのか?」
「俺だって武器なんだからさ、戦いたい願望はあるよ。本丸の中の仕事だって大事だって分かってるけど、こうも家事と内番ばっかりやってるとさ・・・思っちゃうんだよな。あれ?俺ってなんなんだ?って」
練度の低い刀は、連隊戦の間は主に内番と家事を任されていた。切光も、一度演練に出された以外ではずっと内番と家事をさせられていた。演練前に他の刀剣と手合わせをしているのは知っているが、それでも実戦に比べたら足りないだろう。同田貫などは出陣回数が減ると明らかに不機嫌になるからな。
「このままじゃ刀剣男士じゃなくて家政夫の光忠になりそうだよ。」
「料理の腕は確実に上がってるよな」
「美味しいって言ってもらえるのは嬉しいけど、俺は燭台切であって食材切じゃないんだよ。かぼちゃも一撃で切れるけど、本当に切りたいのはそれじゃないんだよ」
主に言って出陣させてもらえるようにした方がよさそうだな。練度の低い者達の練度上げの必要もあるから、ちょうどいいだろう。
「長谷部さん。この後切光さんと万事屋に行ってくれませんか?」
「俺と切光で、ですか?」
「なんだか、切光さん元気無いなって思って。気分転換させてあげてほしいんです」
「それなら俺よりも太鼓鐘の方が適任では・・・」
「切光さんは、きっと長谷部さんの方がいいと思うんですよね。あんな笑顔、長谷部さんじゃなきゃ引き出せないですよ」
あいつが笑いかけているのは、俺じゃない。俺の向こう側に「長谷部君」を見ているからなんだ。そんなことを主に言っても仕方ないとは思うが、なんとも微妙な気分になる。
「拝命いたしました」
連隊戦も終盤にさしかかり、ギリギリのところでなんとか大包平を迎えることができた。鶯丸がいつも話題にしていた刀だが、実際どういうヤツなのかは分からない。これから本丸で共に生活していけば、分かってくることだろう。
「・・・随分と面妖な刀だな」
「痛っ!やめてよ。初対面でいきなり尻尾を鷲掴みするなんて、失礼じゃないか」
演練の後から謎の変貌を遂げた燭台切は、結局元に戻らないまま今に至っている。当初は「わん」しか言えなかったのだから、喋れるようになっただけマシだが、原因も分からなければ、解決策も無いというのが現状だ。
「これは本物なのか」
「痛いって言ってるだろ。君は馬鹿なのか」
「馬鹿と言う方が馬鹿だ」
「大包平。切光が嫌がっているだろう?その辺にしておいてやれ」
「きりみつ?こいつは燭台切光忠ではないのか」
「お前も見ただろう?ここには燭台切は二振りいるんだ。それで、こっちは二振り目。皆には切光と呼ばれている」
「何故、燭台切だけ二振りいるんだ?」
「話せば長くなるが・・・まぁ、細かいことは気にするな」
大包平は鶯丸に本丸を案内されることになった。
「長谷部君。連隊戦お疲れ様。これでもう玉集めはしなくていいんだろう?」
「そうだな。」
「貞宗君も出陣したがってたし、これでやっと練度上げさせてもらえそうだな」
「お前も、出陣したかったのか?」
「俺だって武器なんだからさ、戦いたい願望はあるよ。本丸の中の仕事だって大事だって分かってるけど、こうも家事と内番ばっかりやってるとさ・・・思っちゃうんだよな。あれ?俺ってなんなんだ?って」
練度の低い刀は、連隊戦の間は主に内番と家事を任されていた。切光も、一度演練に出された以外ではずっと内番と家事をさせられていた。演練前に他の刀剣と手合わせをしているのは知っているが、それでも実戦に比べたら足りないだろう。同田貫などは出陣回数が減ると明らかに不機嫌になるからな。
「このままじゃ刀剣男士じゃなくて家政夫の光忠になりそうだよ。」
「料理の腕は確実に上がってるよな」
「美味しいって言ってもらえるのは嬉しいけど、俺は燭台切であって食材切じゃないんだよ。かぼちゃも一撃で切れるけど、本当に切りたいのはそれじゃないんだよ」
主に言って出陣させてもらえるようにした方がよさそうだな。練度の低い者達の練度上げの必要もあるから、ちょうどいいだろう。
「長谷部さん。この後切光さんと万事屋に行ってくれませんか?」
「俺と切光で、ですか?」
「なんだか、切光さん元気無いなって思って。気分転換させてあげてほしいんです」
「それなら俺よりも太鼓鐘の方が適任では・・・」
「切光さんは、きっと長谷部さんの方がいいと思うんですよね。あんな笑顔、長谷部さんじゃなきゃ引き出せないですよ」
あいつが笑いかけているのは、俺じゃない。俺の向こう側に「長谷部君」を見ているからなんだ。そんなことを主に言っても仕方ないとは思うが、なんとも微妙な気分になる。
「拝命いたしました」
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Posted on 2017/07/05 Wed. 07:00 [edit]
category: 刀剣乱舞小説
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