爆心地
小心者の小心者による小心者のためのブログ
もしもの話13 

1:成り代わりが出てくる
2:ねつ造・ご都合主義がいっぱい
3:14159265・・・
4:「馴れ合うつもりが無いわけでもない」×「姫と呼ばないで」
以上のことを踏まえた上で、問題ないという方は中へ、問題しかないという方は速やかに×ボタンで退避してください。
大倶利伽羅さんが酷い怪我を負って帰ってきた時は心臓が止まるかと思った。取り乱して泣いちゃったら、大倶利伽羅さんがココア作ってくれた。なんか落ち着く・・・けど、大倶利伽羅さんから離れたら、この人また無茶するから、離さないよ。「夕餉の支度が・・・」とか言ってるけど、そんなの他の人にやらせればいいじゃない。大倶利伽羅さんは大怪我したんだから、もっと自分を労わるべきだよ。
「そんなのこうすりゃいいだろ」
緑色の人がむりやり俺のこと大倶利伽羅さんから引き剥がした。腕力強すぎだよ!っていうか、他の「長谷部」のことなんて知らないよ!俺のことよく知りもしないで、他の奴らと一緒にしないでほしい。思わず逃げちゃったけど、大倶利伽羅さん呆れただろうなぁ。
「どうした長谷部。浮かない顔して」
「・・・薬研」
縁側に座って外を眺めてたら薬研が来た。織田で一緒だったらしいけど、俺には織田の記憶なんて無い。社会の授業で習った知識しかない。あと大六天魔王とか、BASARAとか無双とかのイメージのみ。なのに、なんだろうこの薬研になら何言っても許されるような気がしちゃうのは。
「俺じゃ・・・止められないんだ。」
「ん?」
「大倶利伽羅・・・あんな怪我したのに、まだ出陣するつもりなんだ」
「長谷部は大倶利伽羅に戦ってほしくないのか?」
「死ぬかもしれない場所に、行かせたくない。」
「今は戦時なんだ、いつ折れるか分からないのは、俺達全員に言えることだろ」
「でも・・・」
「あの旦那のことだ、籠に入れたとしても、そこから飛び出していっちまうだろうさ」
大倶利伽羅さんも「武器は使われてこそ」って言ってた。でもよく分からないよ。「刀剣男士」っていう、刀の付喪神になったって言われても、そんなのすぐに受け入れられないよ。俺はまだ人間だって思いたい。自分のことを武器だって思って、怪我をしても平気な顔をして、それでまた戦場に行くなんて、俺には無理だよ。
「怖いんだ。大倶利伽羅が死ぬかもしれないって思うと、怖くてたまらない」
「長谷部?」
「大倶利伽羅だけなんだ。俺には、大倶利伽羅しかいない。なのに・・・」
落ち着いたと思ったのに、思い出したらダメだった。止まったはずの涙が出てくる。
「うん。旦那には無茶しないように、俺っちからも言っておく。だから、泣くなよ」
薬研が俺の背中をさすってくれる。どんだけ見た目が高身長で落ち着きのあるイケメンに進化したって、中身がこれじゃ全然決まらないよ。こどもに慰められてる大人ってどうなの?一応これでも20歳越えてるんだけどなぁ。
「ん?どうした姫さん。悲しいことでもあったのか?」
「うるさい。姫とか言うな」
泣き顔で強がっても、全然迫力出ないよね・・・かっこ悪いなぁ。というか、この日本号の余裕のある顔が気に入らない。
「誰だ?お前を泣かす奴は」
「・・・お前には・・・関係ないだろ」
「気になるんだよ。勝気なお前に涙流させるのがどんな野郎なのかがな」
「俺のこと、よく知りもしないで・・・」
「そんな風に言われると、俺も少々寂しいものがある」
そんな顔で見ないで欲しい。なんでそんな辛そうにするの?俺が普通の長谷部じゃないから、日本号のこと覚えている長谷部じゃないから、俺はこの人を傷つけているの?普通の長谷部って何?織田のことや、黒田のことを覚えていれば、それが普通の長谷部なの?
「どうせ俺は普通の長谷部じゃない。織田も黒田も分からない。薬研のことも、お前のことも何も分からない。俺のことなんて放っておいたらいいんだ」
「放っておけねぇよ。お前が忘れても、俺達は覚えてる。もしかしたら、思い出すかもしれないだろ?」
そんな期待しないでよ。俺には「へしきり長谷部」の記憶なんて無いよ。思い出せるわけないじゃないか。だって無い物は無いんだから。
「思い出せなかったとしても、そんなの関係ない。長谷部は長谷部だ」
「こんな時に言うのもアレだけどな。実は、博多も長谷部と話したいって言ってたんだ」
「博多が何を言ってるのか、今の俺には理解できない」
ごめん。本当にごめん。博多が何喋ってるのか全然分からない。博多弁の知識なんて俺には無いんだよ。生まれてこのかたずっと標準語だよ。同じ日本語ならなんとかなるとか、そういう次元じゃないんだってば!
「・・・まさか、それで博多に話しかけられた時ずっと黙ってたのか?」
「どう答えるのが正解なのか分からないから、黙ってる他なかった」
「そうか。いや、博多が「俺とは話すのも嫌なのか」って、けっこう真剣に悩んでたからな」
「そうだったのか」
そこまで悩んでるとは思わなかった。俺が方言を理解できなかったせいで、あの小さな子を悩ませていたなんて・・・。後で謝っておこう。
「それで?誰が長谷部を泣かせたんだ?」
「泣かされたんじゃない、俺が勝手に泣いてただけだ」
「言い方を変える。誰のために、お前は泣いてたんだ?」
「お前に言ったら、殴るから言わない」
「・・・大倶利伽羅か。」
「・・・」
「心配しなくても殴ったりしねぇよ。アレの詫びもしてないってのに」
一応悪かったとは思ってるんだね。本人にも殴り返されてないし、代わりに俺に殴られようとしてたけど、俺も殴らなかったし。殴られない方が痛い場合もあるよね。
「そんなのこうすりゃいいだろ」
緑色の人がむりやり俺のこと大倶利伽羅さんから引き剥がした。腕力強すぎだよ!っていうか、他の「長谷部」のことなんて知らないよ!俺のことよく知りもしないで、他の奴らと一緒にしないでほしい。思わず逃げちゃったけど、大倶利伽羅さん呆れただろうなぁ。
「どうした長谷部。浮かない顔して」
「・・・薬研」
縁側に座って外を眺めてたら薬研が来た。織田で一緒だったらしいけど、俺には織田の記憶なんて無い。社会の授業で習った知識しかない。あと大六天魔王とか、BASARAとか無双とかのイメージのみ。なのに、なんだろうこの薬研になら何言っても許されるような気がしちゃうのは。
「俺じゃ・・・止められないんだ。」
「ん?」
「大倶利伽羅・・・あんな怪我したのに、まだ出陣するつもりなんだ」
「長谷部は大倶利伽羅に戦ってほしくないのか?」
「死ぬかもしれない場所に、行かせたくない。」
「今は戦時なんだ、いつ折れるか分からないのは、俺達全員に言えることだろ」
「でも・・・」
「あの旦那のことだ、籠に入れたとしても、そこから飛び出していっちまうだろうさ」
大倶利伽羅さんも「武器は使われてこそ」って言ってた。でもよく分からないよ。「刀剣男士」っていう、刀の付喪神になったって言われても、そんなのすぐに受け入れられないよ。俺はまだ人間だって思いたい。自分のことを武器だって思って、怪我をしても平気な顔をして、それでまた戦場に行くなんて、俺には無理だよ。
「怖いんだ。大倶利伽羅が死ぬかもしれないって思うと、怖くてたまらない」
「長谷部?」
「大倶利伽羅だけなんだ。俺には、大倶利伽羅しかいない。なのに・・・」
落ち着いたと思ったのに、思い出したらダメだった。止まったはずの涙が出てくる。
「うん。旦那には無茶しないように、俺っちからも言っておく。だから、泣くなよ」
薬研が俺の背中をさすってくれる。どんだけ見た目が高身長で落ち着きのあるイケメンに進化したって、中身がこれじゃ全然決まらないよ。こどもに慰められてる大人ってどうなの?一応これでも20歳越えてるんだけどなぁ。
「ん?どうした姫さん。悲しいことでもあったのか?」
「うるさい。姫とか言うな」
泣き顔で強がっても、全然迫力出ないよね・・・かっこ悪いなぁ。というか、この日本号の余裕のある顔が気に入らない。
「誰だ?お前を泣かす奴は」
「・・・お前には・・・関係ないだろ」
「気になるんだよ。勝気なお前に涙流させるのがどんな野郎なのかがな」
「俺のこと、よく知りもしないで・・・」
「そんな風に言われると、俺も少々寂しいものがある」
そんな顔で見ないで欲しい。なんでそんな辛そうにするの?俺が普通の長谷部じゃないから、日本号のこと覚えている長谷部じゃないから、俺はこの人を傷つけているの?普通の長谷部って何?織田のことや、黒田のことを覚えていれば、それが普通の長谷部なの?
「どうせ俺は普通の長谷部じゃない。織田も黒田も分からない。薬研のことも、お前のことも何も分からない。俺のことなんて放っておいたらいいんだ」
「放っておけねぇよ。お前が忘れても、俺達は覚えてる。もしかしたら、思い出すかもしれないだろ?」
そんな期待しないでよ。俺には「へしきり長谷部」の記憶なんて無いよ。思い出せるわけないじゃないか。だって無い物は無いんだから。
「思い出せなかったとしても、そんなの関係ない。長谷部は長谷部だ」
「こんな時に言うのもアレだけどな。実は、博多も長谷部と話したいって言ってたんだ」
「博多が何を言ってるのか、今の俺には理解できない」
ごめん。本当にごめん。博多が何喋ってるのか全然分からない。博多弁の知識なんて俺には無いんだよ。生まれてこのかたずっと標準語だよ。同じ日本語ならなんとかなるとか、そういう次元じゃないんだってば!
「・・・まさか、それで博多に話しかけられた時ずっと黙ってたのか?」
「どう答えるのが正解なのか分からないから、黙ってる他なかった」
「そうか。いや、博多が「俺とは話すのも嫌なのか」って、けっこう真剣に悩んでたからな」
「そうだったのか」
そこまで悩んでるとは思わなかった。俺が方言を理解できなかったせいで、あの小さな子を悩ませていたなんて・・・。後で謝っておこう。
「それで?誰が長谷部を泣かせたんだ?」
「泣かされたんじゃない、俺が勝手に泣いてただけだ」
「言い方を変える。誰のために、お前は泣いてたんだ?」
「お前に言ったら、殴るから言わない」
「・・・大倶利伽羅か。」
「・・・」
「心配しなくても殴ったりしねぇよ。アレの詫びもしてないってのに」
一応悪かったとは思ってるんだね。本人にも殴り返されてないし、代わりに俺に殴られようとしてたけど、俺も殴らなかったし。殴られない方が痛い場合もあるよね。
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Posted on 2017/08/29 Tue. 00:00 [edit]
category: 刀剣乱舞小説
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