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小心者の小心者による小心者のためのブログ

もしもの話31  

白鶴さんと長谷部君
1:成り代わりが出てくる
2:ねつ造・ご都合主義がいっぱい
3:6度9分
4:「馴れ合うつもりが無いわけでもない」×「姫と呼ばないで」
以上のことを踏まえた上で、問題ないという方は中へ、問題しかないという方は速やかに×ボタンで退避してください。
その日は見習いが鍛刀をすることになっていた。近侍である俺(山姥切)は主と共に鍛刀部屋に入った。鍛刀そのものは難しいことではないし、いつも通りに資材を炉に投入し、鍛刀時間を確認してから、手伝い札を使う。それで終わるはずだった。でも、その日は違っていた。鍛刀時間が表示され、手伝い札を使った直後に鍛刀部屋に乱入してきた者がいた。いつもだったら、鍛刀の途中で部屋に入る者などいない。でも、入って来た者の様子を見れば、ただごとではないことが分かる。

「主!大変なんだ!!」
「御手杵?!途中で開けては!」

主の焦った声の後に、視界に桜が舞い、刀剣が姿を現した。鍛刀そのものは失敗しなかったが、現れた大倶利伽羅は本来あるべき姿ではなく、脇差のような姿をしていた。姿は脇差なのに、持っている本体は打刀みたいだ。どういうことなんだ?

「あぁ・・・失敗してしまったみたいだ」

見習いがそう言いながら脇差のような大倶利伽羅の本体に手を掛けた。その瞬間に御手杵の腕の中にいたはずの大倶利伽羅が、腕の中から飛び出して、見習いから本体を奪った。

「なんて顔してるんだい?」
「今・・・こいつを折ろうとしただろう・・・」
「そんなことするわけないだろう?」
「どうだか」

大倶利伽羅の姿に違和感を覚える。今来たばかりの大倶利伽羅と同じような姿になっているのは、何故だ?御手杵が慌てて鍛刀部屋に入って来た理由はこれか?

「ぐっ・・・ごほっ・・・」
「大倶利伽羅!」
「無茶するから!」

その場に膝をつきながらも、視線だけは見習いから外さない。口元を覆った手の間から赤いものが零れる。まさか、血を吐いたのか?見習いが何か言ったみたいだけど、聞き取れなかった。主は契約をしていない状態の大倶利伽羅(仮)と素早く契約を済ませた後、御手杵に指示を出して、大倶利伽羅を手入れ部屋に運ばせた。見習いは再度鍛刀をした時に来た歌仙と契約を結んだ。うちにいる歌仙とはなんだか様子が違うが、個体差というものだろうか?

「ごめん。俺のせいだよな・・・俺が途中で入ったから、顕現が中途半端になって・・・」
「いいんだ。こんな姿ではあるが、打刀と性能は変わらない。」
「脇差じゃないのか?」
「これが俺の本体だ。脇差には見えないだろう?」

手入れ部屋の前には御手杵と、大倶利伽羅(仮)がいた。

「あっ・・・山姥切。あの後どうなった?ちゃんと鍛刀できたか?」
「あぁ、心配いらない。契約も済ませた」
「そっか。俺のせいで鍛刀できなかったって言われたらどうしようかと思った」
「状況が状況だったからな。仕方ないだろう。大倶利伽羅の様子は?」
「手入れそのものはすぐ終わったんだけどさ。まだ起きないんだよ」
「そうか。・・・ところで、何故大倶利伽羅はあんな姿になってたんだ?」
「俺もよく分からないんだ。ただ、一緒に内番してたら、急に痛いって言いだして、運んでる途中で身体が縮んできて、鍛刀部屋に入った時にはあんなかんじだった」

御手杵と大倶利伽羅が畑仕事をしていた時刻と、見習いが鍛刀部屋で鍛刀を始めた時刻はほぼ同じだ。ただの偶然だろうか?いや、ただの偶然だろう。それにしても・・・

「あんたが小さいのは、なんだか不思議な感覚だな」
「小さいとは言っても、あんたの兄弟とそう変わらないだろ」

その後手入れ部屋から出て来た大倶利伽羅も、脇差のような姿のままだった。
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Posted on 2017/09/19 Tue. 00:00 [edit]

category: 刀剣乱舞小説

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