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歴史オタクが審神者になったら 3

おっさん2
1創作審神者が出る
2刀剣男士の扱いが雑
3キャラ崩壊・口調が迷子・方言は雰囲気
4ねつ造ご都合主義だらけ
5原作にない名称が出る
それでもいいという方は中へ、無理だと判断された方は×を押してください


現在確認されている刀剣がすべて揃っていて、しかも審神者本人の警戒もゆるゆるだったから本丸を乗っ取るのなんて簡単だと思ってた。そんな時期が私にもあった。呪具と香はあっさりと持ち込めたし、私の魅力があれば刀剣達はあっさり私の側に寝返るだろうと思ってたのに、現実はそんなに甘くなかった。

「主ぃぃぃぃぃ!!いい加減風呂に入ってください!」
「今いいところなんだよー」
「もう三日です!我慢の限界です!」
「まだ三日だろー?」

ここの審神者はものすごくものぐさだった。本丸の他の場所は大丈夫だったのに、審神者の部屋と思われる部屋は一言でいえばカオス状態だった。よくあんな場所で寝起きできるものだと本気で思った。乾燥させたマンドラゴラみたいなのが置いてあったり、謎の液体に漬かった謎の物体が棚に陳列されてるのを見た時には、こいつ黒魔術師なんじゃ?とか思ってしまった。

「あの~この本丸って、現在確認済の刀剣は揃ってるって聞いてるんですけど、姿が見えない方たちはどうしてるんですか?」
「あー・・・あいつらなら蔵に仕舞ってるよ」
「え?!どうしてですか?!顕現させて使ってあげないと可愛そうじゃないですか」
「いやー練度上げが途中の奴らがいるのに新参者にまで手回らないって」

この本丸に来たらレア5の三日月・数珠丸・大典太・大包平・小烏丸なども見ることができるものだと思っていたのに、顕現してるレア5は三日月だけで他は蔵に入れられたままだったのにはがっかりだった。まぁ本丸が手に入れば自動的にその刀も自分の物になるんだから、顕現はそれからやればいいと思っていた。

「君はまたそうやってだらしないかっこうで・・・!今は女の子もいるんだよ?」
「見習いはここまではこないだろ。」
「だからといってそんなかっこうでうろついたらダメだよ」
「なんでだよちゃんと上下着てるんだからいいだろが」

夜中に本丸の中を探索してたら、審神者がTシャツとパンツだけの状態でいるところを見てしまった。ぼさぼさの長髪と髭面を見ればだらしない人間だってことは分かってたはずなのに、あんなかっこうで本丸をうろついてるなんて思わなかったから正直驚いた。もっと言うとパンツの柄が前衛的すぎてもうどこから突っ込んだらいいのか分からない状態だった。いくら男所帯だからってあれはどうかと思う。

「主ぃぃぃぃ!!またそんな物を食べて!!」
「うるさいなー。一本で満足できるバーのどこがダメなんだよ」
「いつも言ってるではありませんか!朝餉も昼餉も夕餉もちゃんと主の分を作っているのですから、そんなものを食べずにきちんとした食事をしてください!」
「今こっちに集中したいんだよー」

審神者は求められる日課はこなしてたけど、それ以上のことはしていない様子だった。書類の提出期限は守ってるようだったけど、どう見てもやる気があるようには思えない。それなのに不思議と刀剣達には慕われているようだ。その証拠に私が持ち込んだ呪具も香も全然効果が得られなかった。効果は実証済みだったのにも関わらず、どの刀剣も私に靡くことがなかった。

「政府からメールが来ていたでしょう?この本丸を私に譲って出ていくようにと」
「メールぅ?そんなの見てないな。メールなんて来てたか?こんのすけ」
「はい。私は何度もメールが来ていると申し上げたはずです」
「そうだっけか。悪いな解読に夢中で気づかなかったわ」
「とにかく、政府からの命令ですから本丸から出て行ってください」
「そんないきなり出ていけって言われて、はいそうですかってなるわけないだろ。第一どこに行けって言うんだよ?」
「あなたには新しい本丸に行ってもらいます」

ここを追い出されたら、この審神者が向かう先は新しい本丸じゃなくてブラック本丸跡地なんだけど、そんなことは私には関係ない。私はレアや入手困難な刀が揃ったこの本丸さえ手に入ってしまえばいい。そう思ってた。

「新しい本丸かぁ・・・引っ越し面倒くさいなぁ」
「あなたの荷物を次の本丸に送るぐらい簡単じゃないですか」
「送った荷物を片付けるのが面倒だって言ってるんだよ。まぁ、刀剣達に手伝ってもらえばいっか・・・」
「言っておきますけど、あなたの刀剣は全員ここに置いて行ってもらいます」
「ふーん?そういうこと。じゃ、これ以上霊力供給しなくていっか」

審神者がその場で手を打つと人型だった刀剣達が一瞬で消えて本体だけがその場に残された。霊力の供給を遮断されたために人型を保てなくなったらしい。

「何をしてるんですか?」
「何って、刀置いてけって言ったのはそっちだろ?」
「だからって顕現を解く必要は・・・」
「自分の物にするってんなら、顕現するとこから始めないとな?」

三日月を顕現させようとしたけど全く反応が無かった。どんなに霊力を込めてもうんともすんとも言わない。小狐丸にも同様に霊力を込めてみたけれどこちらも無反応だ。一期や鶯丸はどうかと思ったけど結果は同じ。燭台切や大倶利伽羅ならと試してみたけれどびっくりするほど反応が無かった。打刀や脇差や短刀で試してみたけれどどの刀も私の呼びかけに応えてくれない。

「どうして?!どうして私の呼びかけに応えてくれないのよ!!」

パンという音と共に本体に戻っていた刀剣が全員人型に戻された。私がどんなに頑張っても全然反応しなかったのに、この審神者が一回手を鳴らしただけで元に戻るなんて・・・

「主ぃぃぃぃ!!突然顕現を解かれてどんな気持ちだったか分かりますか?!また下げ渡されるのかと・・・俺は・・・俺は!!」
「主様ぁぁぁぁ私を捨てないでくださいぃぃぃぃぃ!!」
「主!!俺いい子にしてるから!捨てないでぇぇぇぇぇ!!」

長谷部と小狐丸と加州が審神者に抱き着くのを合図に他の刀剣までが審神者のところに集まった。だらしなくてやる気があるようには見えない審神者でも、彼らにとっては大事な主だったらしい。

「何故呼びかけに応えないのかと言っていたな。至極簡単なことだ。俺はアレ以外を主にする気はないだけのこと」
「私の方が霊力の量も質も上のはず・・・」
「アレがそなたに劣っているとは思えんな。実際そなたの呼びかけに応える刀は一振りもいなかったではないか。皆気持ちは同じということだ」

乗っ取りは失敗し、私はとある本丸に矯正目的で入れられることになった。そこで私は乗っ取りなんて企んだ過去の自分をぶん殴ってやりたいと心底思った。おかげで研修が終わる頃にはまともな審神者になれたけど、いろいろと失ったような気がしてならない。
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